21世紀未来圏 日本再生の構想 全体知と時代認識

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  • 岩波書店 (2024年5月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (326ページ) / ISBN・EAN: 9784000616409

作品紹介・あらすじ

コロナ・パンデミック、世界戦争の予兆――。世界秩序は急速に流動化し、グローバル・サウスといわれるアジア、アフリカ、中南米の新興国群をはじめ、「全員参加型秩序」の新潮流が動き出している。経済産業とインテリジェンスの最前線を生きた著者が、二一世紀システムの創造的参画者として日本が進むべき道を考察する。

みんなの感想まとめ

日本の未来を考察する本書は、冷静かつ客観的な視点から、経済や社会の現状を巨視的に捉えています。特に、日本のGDPが過去数十年で劇的に減少している現実や、国民消費支出の低下についての分析が印象的です。著...

感想・レビュー・書評

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  •  オーディブルで聴いたのですが、興味深く拝聴することができました。寺島氏の発言の軸がとても冷静で客観的なことに好感が持てます。この本はとても巨視的な立場で描かれており、特に世界のGDPに占める日本の割合が1994年は18%で2022年には4%に落ち込んでいることや一人当たりの国民消費支出も1997年の33万が現在まで一貫して下がり続けていることなど…巨視的な経済の見方はわかりやすい。このまま推移していくと日本の経済力はますます低下していくことは明らかだ。このことを直視することなく、日本はすごいとか、国債を発行しまくれば景気が良くなるとかもっと分配することばかり主張する論者の声が大きいのはなぜなのだろう。アメリカ頼みの防衛もどうなんだろうと考える。確かに考えても仕方がないのかもしれないが、日本人が思考停止している間に日本が劣化しているのは事実なのだ。

    • きたごやたろうさん
      「いいね」ありがとうございます。

      オイラはそろそろバトンを後輩に渡す年齢かも。
      だからこそ、読んでみたいですね!
      「いいね」ありがとうございます。

      オイラはそろそろバトンを後輩に渡す年齢かも。
      だからこそ、読んでみたいですね!
      2025/05/09
  • まだ途中だが、脳力のレッスンはすでに読んでいて、寺島氏の地球儀的俯瞰の日本の位置の見立ては、いつものことながら勉強になります。
    常に世界を捉えつつ、日本を捉えていらっしゃる。

    ☆4.7
    とても重厚で、詳細な、我が国日本の未来圏。予測と航海図のようになっている。この論考を、一途にやり遂げる政治家が出てきたら、日本は変われるかも知れない。
    これは紙の本を手に入れたい。

  • 日本の世界GDP比率 明治維新3% 敗戦3% 1994年18% 2024年3%
     米国主導の20世紀システム 
     都市新中間層の高齢化 定年後 結節点なくバラバラ

    日米同盟の再設計
     米軍基地縮小 尖閣諸島領有権 経済の日米同盟
    全員参加型秩序
     理念性・平和主義 多国間安全保障 分配の公正
    レジリエンス強化の産業創生
     医療・防災 食と農への都市住民の参画
    戦後民主主義の再構築
     代議制と市民 高齢者の就業(25%)を通じた社会参画 
     国家依存の資本主義の結果 日本の埋没
     米国の衰退≒同盟国 日英の衰退  正当性の喪失 クリスチャンシオニズム

    国家構想なき日本 「このままでいい」  グローバリズムへの沈溺
     国内総生産(就労者)2020年
      1次産業1%(3.2) 2次25.9%(23.1) 3次73.1%(73.7)
     アベノミクス恩恵 株高と円安 公的資金の株式市場への投入

    資本主義の矛盾「収奪と搾取」  借金をしてでも景気拡大
     世界の金融資産 世界GDPの5倍近い  GDPと株価上昇とのギャップ
     デジタル資本主義へ  人間拡張よりも視野狭窄 レジリエンスの劣化
     日経新聞 三井物産の社内報から 情報基盤
     グローバル タックス 地球全体の秩序を制御 税逃れ捕捉
     デジタルデモクラシー データの民主管理 

    日本 基幹産業の落ち込み 貿易構造の固定化=新産業創生失敗 産業構造の硬直性 
     戦後:物量の敗戦から 経済主義・成長主義へ  豊かさのための産業創生
     今後:安全と安定のための産業創生 「食と農」 「医療・防災」 国際分業の脆弱性
     日本人の民俗学的特性 忘れやすい 考えようとしない

     固定観念と過剰同調を脱し、柔らかく未来を模索する視界を開く

  • 東京MXの「寺島実郎の世界を知る力」は毎回必ず見ているが、
    この本はその内容を何年分も集約したような、中身の濃いものになっている。
    最大の論点は、「世界のGDPに占める日本の割合、明治維新の時は3%。
    それが戦争直前に5%に上がり、敗戦で3%に戻る。
    その後経済成長を果たし、1994年に18%とピークを迎え、
    2023年に4%に落ち込んだ」という現実。
    まさに失われた30年。この現実をどう見るか、これに尽きる。
    このまま日本は「一瞬だけ反映した奇妙な国」で終わるのか。
    アベノミクスの功罪、というより、安倍晋三という政治家の分析も的を射ている。
    はっきり言ってしまえば学がない。学んでいないまま宰相になってしまった。
    今日総裁選不出馬を表明した岸田も同じ。何が「新しい資本主義」か。
    ミルトン・フリードマンの名前も何度も出てくる。小さな政府。
    私はこのこと自体は間違っていないと今も思うが、ただ、再分配は必要。
    運で財を成した人は世の中に貢献しなくてはいけないのだ。
    かつての人はそれができたが、今の人は税金逃れしか考えていない。せこい。

    ・・・再生の構想、とあるが、日本再生のヒントはこの本にもあまり描かれていない。描けない現状なのだろう。「分配」がヒントにはなるのだろうが。

    寺島氏のような人が政治家になればいいのに、と思う。
    学、教養あっての政治。今の政治家にはそれがない。
    世襲、エリート官僚しか選挙に勝てない国ではだめだ

  •  資本主義が内包する問題を認識することができた。資本主義は不変ではなく、社会の変化に対応して修正が必要となるのだと認識した。
     修正にあたって国民の幸福を目指すという視点が、最も大事なのだと思う。
     また、この課題を解決するために既に多くの議論がなされていることを知り、もっと勉強しなければならないと思った。

  • ふむ

  • 東2法経図・6F開架:304A/Te63n//K

  • 【本学OPACへのリンク☟】
    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/716077

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著者プロフィール

1947年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究課程修了後、三井物産入社。調査部、業務部を経て、ブルッキングス研究所に出向。その後三井物産ワシントン事務所所長、三井物産常務執行役員等を歴任。現在は日本総合研究所会長、多摩大学学長。著書に『人間と宗教』『日本再生の基軸』(岩波書店)、『ユニオンジャックの矢~大英帝国のネットワーク戦略』『大中華圏~ネットワーク型世界観から中国の本質に迫る』(NHK出版)、『若き日本の肖像』『20世紀と格闘した先人たち』(新潮社)他多数。

「2022年 『ダビデの星を見つめて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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