おしゃべりな絶滅動物たち 会えそうで会えなかった生きものと語る未来
- 岩波書店 (2025年1月23日発売)
本棚登録 : 230人
感想 : 17件
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Amazon.co.jp ・本 (238ページ) / ISBN・EAN: 9784000616799
作品紹介・あらすじ
ドードー、ステラーカイギュウ、リョコウバト…。近代以降、ヒトによる発見から驚くほど短期間で姿を消した動物たちの足跡を求め、著者は世界各地を訪ね歩いた。そこで耳にした、彼らの声なき声とは? 絶滅という現象を悲しみ、いなくなった彼らの「復活」を試みる我々ヒトとは何者なのか? 愛すべき動物と、ヒトの未来の物語。
みんなの感想まとめ
絶滅した動物たちの物語を通じて、人間の行動が自然に与える影響を考察する内容です。著者は、ドードーやステラーカイギュウ、リョコウバトなど、歴史的に絶滅した動物たちの足跡を辿り、彼らが消えた理由やその背後...
感想・レビュー・書評
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近代の絶滅で姿を消した動物たち。
その姿を求め、世界を訪ね歩く。
何故彼らは短時間で消えたのか?
残る記録や資料で分かる実体と痕跡が語る真実を綴る。
・はじめに おしゃべりな絶滅動物
第一章 「絶滅」を知らない時代の絶滅
第二章 「人為の絶滅」の発見
第三章 現代的な環境思想の勃興
第四章 絶滅できない!
第五章 それでも絶滅は起こる
第六章 ドードーはよみがえるか
終章 絶滅動物は今も問いかける
コラム①、②、謝辞など、注有り。
18世紀のステラーカイギュウ。
それは狩猟だけではない。ラッコ猟も絶滅に影響。
19世紀のオオウミガラス。
「人為絶滅」は羽毛産業のみならず、標本需要も含まれる。
20世紀のリョコウバト。
電信網と鉄道網の発達が大量捕獲と大量捕獲に繋がった。
20世紀のフクロオオカミ。
有袋類なのに、羊殺しの濡れ衣による熾烈な捕獲。
21世紀のヨウスコウカワイルカ。
「機能的絶滅」は生息する大河の環境の悪化。
そして21世紀の「脱絶滅」の研究について。
残る記録や標本が語り掛ける、彼らの無残な絶滅の歩み。
DNA抽出でのゲノム科学やミトコンドリアゲノムの
解読などの中から語り掛ける、彼らの生活や生き様。
「脱絶滅」で彼らを復活させる研究もあるけれど、
難関だし、デメリットもあるし、もし成されたとしても、
多方面に厳しい影響が出そうで危うい。
時代の変遷で学者も一般人をも動物の絶滅への考え方は
変容している。絶滅した動物たちの声なき声は、
それを更に未来に向け、考え抜いて欲しいと訴えて
いるようにも感じられた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。
著者の川端裕さんは科学分野のノンフィクションを得意とする作家です。本書は、その川端さんが「絶滅した動物」を取り上げ、それらにまつわる多彩なエピソードを読みやすい筆致で紹介した著作です。
私にとって、いくつもの興味深いトピックが紹介されていて、なかなか刺激に富む著作でした。 -
進化の中の人為的な絶滅の様子を知ると、とても辛い。人間はそれを悲しむことができる生き物なのに、一方では自然界を破壊することを繰り返す。近年、なんとか絶滅動物を蘇らせないかと世界中の生物学者が研究している。絶滅自体は自然の一部だし、明らかに人為であっても絶滅動物は私たちを糾弾したりしない。でも、今も密猟のニュースなどを知ると、やりきれない思いで自責の念に駆られてしまう。ある学者はエッセイの中で人間を進化の冒険の旅を続ける船の船長に見立てた。作者は、その旅は決して人間の存在そのものをゴールにしたものではない。同じ星で進化して相互作用しながら同時代を生きる、地球生態系の構成員に対して、親近感をいだき、生かし生かされて共存したいと、願いつつ、進化という生物学的な一大事業の巨大さと、持続性に対する驚きの感覚を抱きながら、自らも旅の参加者としてかかわるものであると、まとめた。
胸にストンとおちた。
なぜか最近見た映画「FLOW!」が頭に浮かんだ。 -
ドードー、ステラーカイギュウ、リョコウバトなど、人為的に絶滅させてしまった経緯や、絶滅したものを復活させようとする試みについて詳しく解説した書籍。人間は動物に対して残忍な行為をしていてとてもいたたまれない気持ちになる。人同士も争っているので、暗澹たる思いになる。
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ムツカチかったけどオモチロかった。ドードーめぐりのと小説も読もう。
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著者プロフィール
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