啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語

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  • 岩波書店 (2025年4月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (230ページ) / ISBN・EAN: 9784000616850

作品紹介・あらすじ

西洋なんて存在しなかった?──近代知の起源とされる「啓蒙思想」は、ヨーロッパ貴族のサロンではなく、じつはマダガスカルの海賊と女性たちの社会実験によって創造されたのではないか。海賊王国の知湧き心躍る「本当の」歴史をたどり直し、自由、国家、民主主義をめぐる無数の常識をくつがえす。グレーバー生前最後の著作。

みんなの感想まとめ

海賊たちの歴史を通じて、自由や国家、民主主義の概念を再考させる一冊です。マダガスカルを拠点とした海賊の社会実験が、知られざる歴史の一端を明らかにします。多様な文化が交錯するこの島で、海賊たちは現地民と...

感想・レビュー・書評

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  • NHK文化センター京都教室:8/10 対談 グレーバーの思想ー海賊から読み解く西洋思想 | 好奇心の、その先へ NHKカルチャー(開催日:2025/8/10)
    https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1316862.html

    デヴィッド・グレーバーの遺作(今度こそ)『海賊の啓蒙、もしくは真のリバタリア』が来年はじめに出る - YAMDAS現更新履歴 2022-06-01
    https://yamdas.hatenablog.com/entry/20220601/pirate-enlightenment

    啓蒙の海賊たち デヴィッド・グレーバー著 船の民主制、島の平等と混交 - 日本経済新聞 2025年5月31日 会員限定記事
    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO89033370Q5A530C2MY5000/

    ◆辺境であった民主主義の実験[評]いとうせいこう(作家)
    <書評>『啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語』デヴィッド・グレーバー 著:東京新聞デジタル 2025年6月15日 有料会員限定記事
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/411688?rct=book

    新刊紹介|GWが終わっても刺激的な日々を過ごすために読みたい3冊。/5月はこんな本を読もうかな。(2025) | POPEYE Web | ポパイウェブ 2025年5月1日
    https://popeyemagazine.jp/post-248739/

    Pirate Enlightenment by David Graeber | Book review | The TLS
    https://www.the-tls.co.uk/history/early-modern-history/pirate-enlightenment-david-graeber-book-review-biancamaria-fontana

    Book review: Pirate Enlightenment, by David Graeber – The Earthbound Report
    https://earthbound.report/2023/05/09/book-review-pirate-enlightenment-by-david-graeber/

    David Rolfe Graeber - David Graeber
    https://davidgraeber.org/

    啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語/デヴィッド・グレーバー, 酒井 隆史|人文・社会科学書 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b10132789.html

  • 難解なことこの上なし。修行のようにページをめくりました。一応後書きまでたどり着いたけど、記憶に残った情報はわずかでした。残念。

    背景:
    17世紀。スペインが新世界から略奪した金銀財宝を
    わずかなりとも奪取する「海のならず者」
    (一時はオランダ、フランス、イングランドの王がお墨付きを与えた。後に各国によって排除された)
    集団があった。
    これがバッカニア。あらゆる国の脱落者、アウトロー。

    後にパイレーツに移行する。

    本書の舞台:
    マダガスカル。パイレーツが沿岸に複数の拠点、国を作る。そこで何が起きていたかの推測。




  • マダガスカルに定着した海賊とその子孫の社会学。面白い。中間的な位置づけに自分を持ってくる知恵と後世からの評価

  •  これまであまり知られてこなかった、マダガスカルを根城とした海賊たちの隠れた王国とその歴史について調査した本。
     海賊というとカリブ海や大西洋がメインの舞台だと思っていたが、なんとマダガスカル島にヨーロッパの海賊たちが築いた王国があったという。海軍の取り締まりなどによって海賊の舞台が移動することを表す「海賊周航」という用語も本書で初めて知った。
     ヨーロッパの法律や海軍の手が届かないインド洋や紅海を通る船舶を狙い始めた海賊たちはマダガスカル北東部を根城とし、現地民と対立したり共存したりしながらも嘘とハッタリで力を誇示し、しぶとく生きていこうとする。しかもこの架空の海賊国家はヨーロッパ各地の宮廷に使節を派遣し、しらっと同盟を望んだというからハッタリのスケールも大きい。海賊の後ろ楯となってこっそり手を組んだのが、新興植民地アメリカの商人たちだったというのもタチが悪い。

     ただし本書は海賊そのものよりも、海賊たちの入植によってマダガスカル現地民の風習や権力・政治構造がどのように変わったのかに焦点をあてている。マダガスカルは昔からアジアやイスラム、アラブ、ヨーロッパから流れ着いた者が住み着いては定住・離散する移民の島であり、複雑な文化が醸成されていたが、海賊たちが触媒となって著者の言う「海賊的啓蒙」が発生したのが十六世紀から十八世紀にかけてのマダガスカルだったという。
     ある地域では海賊たちと手を組んだ女商人たちが貿易市場を支配して不貞をはたらいた男性を魔術で殺す、と恐れられていたり、それらに対抗するため別の地域ではベツィミサラカと呼ばれる連合が組織されたりした。
     本書はややクセのある文章なのと人名・地名が複雑なので読みにくいが、バオバブの木が生えている生物多様性の島くらいのイメージしかなかったマダガスカルが、一気にミステリアスな場所に変わった。期待していたような海賊の本ではなかったが、キース・トムスン著『海賊たちは黄金を目指す』とはまた変わった意味で、海賊たちが生きた黄金時代の一端を垣間見ることができた。

  • 啓蒙の非西洋由来を探し求めていたグレーバーによる、海賊とマダガスカルに関する考察。
    海賊の平等主義や集権的権力への反感やその民主主義的でアナーキーな組織づくりに影響を受け、マダガスカルではヒエラルキーの強度の低い参加型かつ分散型の疑似王国が成立し、そこでは先駆的な啓蒙の実験がくり広げられていた。
    マダガスカルのことを何も知らないからなんともいえない部分が多いが、いろんな発明が非西洋由来であるように、思想的な核だって非西洋由来なところもあるでしょうよ。そんな風に醒めた目で見つつも、挑戦的な試みに読んでてわくわくした。

  • つまりは、間違えから始まった読書体験だった。サブタイトルのあるいは実在したリバタリアの物語というジャケを見てリバタリアンと空目して購入。ネット注文なので中味が確認出来ない(立ち読み出来ない)リバタリアンの海賊?興味深いが、海賊の社会学だった。まるでサウスパークでカートマンがテンプレ海賊のコスで海賊に会いに行ったら皆んなジャージ着てて失望したエピソードみたいだ。

  • マダガスカルとの地理上の距離と人名、固有名刺の連続でほとんど頭に入ってない。正直読み飛ばしながら混乱したまま訳者あとがきに突入。ちょっと分かったかも。

  • 相変わらず話が取っ散らかっていて読みにくい。訳者あとがきに目を通してから本文を読み始めることを推奨する。

  • 大昔のポプラ社の海賊の本を思い出しながら読んだ。あれは実はすごい本だった気がする。ベニョフスキー航海記が出てきたのでうへ〜と思った。なんかとまれ楽しかった。

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/730729

  • 文化人類学の中で、模索する過程の素材といった印象であり、グレーバーの名がなければどれほど興味をもったかという疑問もある。万物の黎明の解説書で、出版前の本著の話が出ていたがどういう扱いだったろうか。刊行後の書評もそこまでといった印象を受ける。

  • ふむ

  • 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10292910

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著者プロフィール

1961年ニューヨーク生まれ。ニューヨーク州立大学パーチェス校卒業。シカゴ大学大学院人類学研究科博士課程(1984-1996)修了、PhD(人類学)。イェール大学助教授、ロンドン大学ゴールドスミス校講師を経て、2013年からロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授。2020年死去。
訳書に、『アナーキスト人類学のための断章』(2006 年)、『負債論──貨幣と暴力の5000 年』(2016 年)、『官僚制のユートピア』(2017年、共に以文社)、『ブルシット・ジョブ──クソどうでもいい仕事の理論』(2020年、岩波書店)ほか。
日本語のみで出版されたインタビュー集として『資本主義後の世界のために──新しいアナーキズムの視座』(以文社、2009 年)がある。
著書に、Lost People: Magic and the Legacy of Slavery in Madagascar (Indiana University Press, 2007), Direct Action: An Ethnography (AK Press, 2007). ほか多数。
マーシャル・サーリンズとの共著に、On Kings (HAU, 2017, 以文社より刊行予定)、またグレーバーの遺作となったデヴィッド・ウェングロウの共著に、The Dawn of Everything(Farrar Straus & Giroux, 2021)がある。

「2022年 『価値論 人類学からの総合的視座の構築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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