広辞苑 第七版(普通版)

制作 : 新村 出 
  • 岩波書店 (2018年1月12日発売)
4.50
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  • 本棚登録 :67
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (3216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000801317

広辞苑 第七版(普通版)の感想・レビュー・書評

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  • 予約特典の三浦しをん「広辞苑をつくるひと」がとても良かった。これだけの辞書なのだから、さぞ多くの人が関わっているのだろうなあと、漠然と思っていたが、具体的にいくつかの現場が取材されていて、へぇ~そうなのか、と思うことがたくさんあった。「舟を編む」のノンフィクション追加盤という感じ。

    語釈や用例を検討した国語研究所、初版からずっと印刷を担当している大日本印刷、イラストの担当者など、どれも興味深い話ばかりだが、とりわけ新鮮だったのが、函を作っている加藤製函所と、製本を担当する牧製本印刷社を取材した章だ。

    これまであまり気にしたことがなかったが、言われてみれば確かに、広辞苑は大きくて重いので、製本には特別な技術が必要だろうし、函も出し入れしやすく、かつ丈夫なものが求められるわけだ。この道何十年という職人さんたちの知恵や努力の結晶として、この本がここにあるのだと思うと、あだやおろそかにするまい、大事に丁寧に使おうという気持ちになった。

    私はe-honを利用していて、ネットで注文した本を地元の本屋さんが郵便受けまで配達してくれるのだが、この広辞苑はピンポーンと玄関先まで持ってきてくれた。「大きいし、手渡しした方がいいと思って」といつものお兄さん。これは嬉しかったです。やっぱり特別感があるよねえ。

    だから、報道されている不備の件(「LGBT」の説明が不十分であること)は、とても残念。新収録の語だから、慎重に丁寧に検討されただろうに。でも、批判する気にはちょっとなれなくて、関わった方たちの心痛が思いやられてつらい。

    あと、販売直後からアマゾンのレビューに罵詈雑言が並んでいることに、私は憤っている。辞書や書籍をつくることへの敬意がカケラもない言いがかりが、堂々とレビューとしてのっているのを見ると、ネットユーザーをやめたくなる。

  • 本棚にあった「広辞苑をつくるひと」三浦しをん,を読み終わり,ブクログに感想を書こうとしたら,なんと,広辞苑の予約特典のオマケとのこと.じいちゃん(=私の父)から孫(私の息子)へのプレゼントの広辞苑第7版の付録とはつゆ知らず,おもしろさに引き込まれてしまった.
    三浦しをんは優れたエッセイの書き手でもあることを知った.

  • 北里大学医学図書館OPACへ
    https://saosrv.kitasato-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB10152196

  • 予約特典三浦しをんの『広辞苑をつくるひと』、おもしろかった。

  • 東2法経図・開架 JISHO/81//K

  • 813.1||Sh64

  •  
    ── 新村 出《広辞苑 第七版 (普通版) 20180112 岩波書店》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4000801317
     
      岩波書店辞典編集部への突撃インタビューでは、『広辞苑』について
    みっちりお聞きしています https://buff.ly/2D91Ur9
    https://twitter.com/booklogjp/status/951596090356371456
     
     「情痴」と「痴情」は、熟語としての意味では、きわめて近似する。
     しかし、辞書の出版において「項目数が多い」ことが宣伝される。
     二項目に分けて、似たような説明を重複すると、内容が薄まるはずだ。
     
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4334973183
     広辞苑
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030520 嘘辞苑 ~ 広辞苑の嘘 ~
     
    http://twilog.org/awalibrary/search?word=%E5%BA%83%E8%BE%9E%E8%8B%91&ao=a
     
    (20180114)
     
     新広辞苑、「LGBT」の説明に誤り、岩波、修正を検討
     
    …… 10年ぶりの改訂で今月12日に発売された広辞苑の第7版で、
    性的少数者を意味する「LGBT」の説明に誤りがあることが分かった。
     発行元の岩波書店は、インターネット上の指摘を受けて修正も検討し
    ている。
     
    LGBTは、性的少数者のうち、女性同性愛者のレズビアン、男性同性
    愛者のゲイ、両性愛者のバイセクシュアル、生まれた時の体の性別とは
    異なる生き方をするトランスジェンダーの頭文字をとった言葉。
     広辞苑には今回新たに盛り込まれ、「多数派とは異なる性的指向をも
    つ人々」と記された。
     
     「LGB」は好きになる性を表す「性的指向」の概念だが、「T」は
    自分は男か女かといった自己認識を表す「性自認」の概念。このため、
    「多数派とは異なる性的指向をもつ人々」という記述では「LGB」の
    説明にしかなっていない、とネット上で指摘された。
     
     岩波書店辞典編集部の担当者は朝日新聞の取材に対し、記述の不正確
    さを認めたうえで「ご指摘を受け止め、修正を含め対応を検討している」
    としている。20180115 朝日新聞デジタル
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180115-00000058-asahi-soci
     
     ※
     
     むかし、第二版のころ、嘉乃海夫妻と「誤植」について、与太郎は、
    つぎのよに(さかしらに)述べた。
    「辞書など、初版ではなく第二版を買ったほうが修訂されているはず」
     
     その八年後に、玉村印刷のイラストレーターが、新聞社に「誤植」を
    (はがきなどで)通報すると、平均五百円ばかり図書券が贈られてくる、
    たぶん出版社も」と語った(一二度ためしたが、なしのつぶてだった)。
     
     いまや、岩波のような大出版社でも、スタッフの思考は萎縮している。
     さきに電子版を出せば、読者からの通報に、すぐさま対応できる。
     そのあと書籍版を、三年ごとに机上版を出せばよい。
     
     つまり、主導権を電子スタッフに移動し、書籍スタッフを従属させる。
     やがて、全巻をネット公開し、閲覧ユーザーとのコミュニケーション
    を有料化すればよい。頻度に応じた利用料金が究極の在り方になる。
     
     しかし、ここまで来ると、スタッフの給与体系も、いままでのような
    年功序列型の生活給や残業手当などの概念が通用しなくなるはずだ。
     なにしろ、電車通勤そのものの意義が問われているのだから。
     
    (20180115)
     

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