エウテュプロン ソクラテスの弁明 クリトン パイドン (プラトン全集)

  • 岩波書店 (2005年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784000904117

みんなの感想まとめ

テーマは「敬虔」であり、ソクラテスとエウテュプロンの対話を通じてその本質を問い直す内容です。短編ながらも深い哲学的な探求が繰り広げられ、敬虔が神に愛されるための条件なのか、あるいは敬虔だからこそ愛され...

感想・レビュー・書評

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  •  高校入学の時の春休みの課題図書がソクラテスの弁明でした。アテナイ人諸君で始まる格調高い田中美知太郎先生の文章は、これから学びの時期を迎えるワタシの心に強く響きました。
     大学は理工学部に進みましたがプラトンをはじめとするいわゆる哲学書はたくさん読んだと思います。アテナイとその周辺のポリスからなるギリシャの哲人たちの考え方がよくわかる、そして自分自身の生き方の、そして死に方の道標となる作品です。

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  • エウテュプロン。
    これ短編だけれども、よく引用される。
    神に愛されるから敬虔なのか、敬虔だから愛されるのか、という箇所。

    初期のプラトンでは、さまざまな徳について「~とは何か?」と問うことが多い。その1つとして《敬虔》が挙げられているが、
    中期になると徳は四徳(正義・知恵・勇気・節制)にまとめあげられてきて、《敬虔》は、《正義》の中にまざりこんでしまう。

    確かに、その萌芽はこの対話篇にも現れている。
    エウテュプロンが敬虔とは何かを答えられないのをみて、
    ソクラテスは助け舟を出す。
    敬虔って正しいもののなかのものなんじゃない?と。

  • 『エウテュプロン』に関しては『プラトン全集』にしか載ってないので、『エウテュプロン』についてのレビューを書かせていただきます。
    エウテュプロンがソクラテスに「敬虔とは何か」というテーマについて対話をしていきます。
    「敬虔」というと宗教を持っていない私たちにとっては分かりづらいテーマですね。
    何かが生じたりするのは、それを生じさせる働きが表裏一体のようにくっついているが、敬虔について…神神に対する態度はまた不思議な話になってくる。
    〈敬虔なもの〉というのは神神に嘉納されるものであるけれどもしかし神神にとって有益なものでも、神神に愛されるものか?
    〈敬虔なもの〉というのは〈神神に愛されるもの〉であるということになるようだ。
    20節で直ぐによめますがなかなか深い対話です。
    最後にまた「われわれは最初からもう一度、敬虔とは何であるかを考察しなければならない」とくくっているあたりがアポリアですね。

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著者プロフィール

山口大学教授
1961年 大阪府生まれ
1991年 京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学
2010年 山口大学講師、助教授を経て現職

主な著訳書
『イリソスのほとり──藤澤令夫先生献呈論文集』(共著、世界思想社)
マーク・L・マックフェラン『ソクラテスの宗教』(共訳、法政大学出版局)
アルビノス他『プラトン哲学入門』(共訳、京都大学学術出版会)

「2018年 『パイドロス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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