プラトン全集〈11〉 クレイトポン 国家

制作 : 田中 美知太郎  藤沢 令夫 
  • 岩波書店
3.63
  • (3)
  • (1)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 40
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (848ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000904216

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • プラトンの主著となっているけど、中身だけ見ると、思想的にはパイドンとかパイドロスなどのほうが、対話篇のおもしろさとしては初期対話篇のほうがおもしろいと思ってしまいます。しかし、解説などあれこれ読んでみると、プラトンの生涯と重ね合わせて、とても意義深い本なのだなと感じました。プラトンの本は、プラトンだけ読んでももちろんおもしろいんだけど、いろんな解説本などで、周辺情報や解釈などを重ねることで、より一層おもしろさが増します。この本についても、他のいろんな本を読み重ねていくと、印象がより深まると期待しています。【2023年2月26日読了】

  • やっとこさ分厚いプラトンの『国家』を読破しました。

    現代の感覚から見たら、国を守るために、兵士は親から引き離して教育せねばならないとか、私有財産の否定とか、一人の哲人王が全体を治めるのが一番よいとかいうソクラテスの主張は甚だ不可思議で納得のいかないように思えるかもしれないが、
    魂や形而上学的な議論だけでなく、それもふくめて理想国家の実現方法に関しても実に具体的なあり方で議論がなされているのにある種の驚きを覚える。

    やはり、一番の有名どころは7章の「洞窟の囚人」の話だろうか。

    個人的には10章のエルの天界歴程の話が非常に興味深かった。

  • この本は文学(海外)です!
     高校の倫理の先生がソクラテスが大好きで彼のことをいろいろと話してくれたのが最初に読んだきっかけです。大学生の頃だったのでかれこれ四半世紀前のことです。もちろん当時は岩波の油紙のついた文庫本で、上中下の3巻でできていました。プラトンの文章はとてもおもしろく、わかりにくいところはとばしながら楽しく読書したのを覚えています。
     プラトン全集を購入してからもだいたい2年に1回くらい手に取るので、もう10回は呼んだと思います。「洞窟の比喩」や「エルの物語」のくだりは、その度におもしろく感じます。
     2014.11.4 11回目の読了

全4件中 1 - 4件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×