- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000916035
作品紹介・あらすじ
2500年の歳月を越えて伝えられたギリシア古典文芸の精華に新たな息吹を与えることを願い、現存の全篇を新訳、脚注・解説を付し、数多の「断片」をも集成して刊行する。
感想・レビュー・書評
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所在:紀三井寺館1F
和医大OPAC→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=14113
ギリシア悲劇の登場人物として、とりわけ心に残るアンティゴネー。
シモーヌ・ヴェーユはソポクレースの悲劇について、「苦痛に充ちたものではあっても、けっして悲哀の印象を残さない。むしろ、静謐の印象を受ける」(冨原眞弓 訳『ギリシアの泉』より)と書いています。
マルグリット・ユルスナールは『火』と題された散文詩風短篇集のなかで、「アンティゴネー あるいは撰択」という、この悲劇から着想を得たすばらしい一篇を書いています。
アンティゴネーの科白は、道徳的とか教訓的とも言えるのかもしれませんが、シンプルに、どれをとってもかっこいいなと思います。
※ギリシア悲劇全集、紀三井寺、三葛の両館で所蔵していますので、興味のある方はぜひ。(紀三井寺館所蔵分は、OPACには表示されていないものもありますが、全巻揃っています。)
【併読のススメ】
『女たちのロマネスク―古代ギリシアの劇場から』
和医大OPAC http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=21462
ブクログ http://booklog.jp/users/wmulk/archives/1/448601586X