漱石全集 (第6巻)

  • 岩波書店 (2002年9月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (794ページ) / ISBN・EAN: 9784000918060

みんなの感想まとめ

男女の複雑な関係とその影響を描いた作品は、時代を超えて普遍的なテーマを持っています。特に「それから」では、三角関係を通じての略奪愛が描かれ、古い背景にもかかわらず、現代の読者にも共感を呼び起こします。...

感想・レビュー・書評

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  • 「それから」「門」どちらも3、4回目になるだろうか。
    朝日新聞に連載され読んでいたのだが、時々というか、だんだん飛んでしまったので、改めてまとめて読もうと思った。

    「それから」
    これは、三角関係からの略奪愛。そんな通俗的な言葉で思ったことはなかったが、そうとしか言いようがない。そんな通俗的な話がなぜ今も読み続けられているのか。明治時代の話なので、全く背景は古臭いのだが、この男女関係は、普遍的というのか、今の時代においても、なんとなくわかる。読んでいて苦しくなってきた。
    学生の時、その10年後くらいに読んだ時は「漱石の小説」として、なんだかありがたく読んだ気がするが、今回は、もうありがたいとも、難しいとも全く思わずに読んだ。特に後半、次々ページをめくっていった。
    どこにこんなに読み続けられる要素があるのだろう。
    あまり再読しない私が、漱石だけはわりと繰り返し読むのはなぜだろう。



    「門」
    大学生の時、初めて読んだ。愛を貫き、親や親戚や友人を捨て、崖下でひっそり暮らす夫婦に憧れた。そのことだけをはっきり覚えている。三部作の中で、この世界が一番好きだと思っていた。
    今、読んでみて、「誰かを不幸にして、自分たちだけが幸せになることはない」と、かつて話した人を思い出した。漱石が好きな人であった。
    これは、そういう話か。

  • 「それから」 印象に残った場面。
    ・代助と平岡が酒の席で働く働かないについて議論する場面。
    ・代助が三千代を自分の家に呼び、
    愛を告白する場面。白百合。外は大雨。
    ・終盤、平岡と兄に絶交を言い渡される場面。ここまで読んで漸く以前読んだことを思い出した。赤。焼き尽くす炎。

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