河合隼雄著作集 子どもの宇宙 (6)

  • 岩波書店 (1998年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784000918367

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  • 付録の月報に鶴見俊輔さんの河合隼雄評が述べられています。以下、一部分を紹介します。
    『大阪の言葉で、「自分はどう思う?」というたずねかたがあって、私はそれにとまどうことがあったが、それは、相手に対して、もうひとつの自分をみとめるという接近の仕方である。相手にとって、そこにいる「自分」からは、このことがどう見えているかと間うているのである。
    一般的、客観的、科学的(この三つの的をおなじと考えるのが、啓蒙的理性の見方なのだ)に、このことがどうであるかをかっこにいれて、あなたという私にとって、このことはどうかを問う。そこでもし相手が心をひらいてこたえるなら、その私にとっての、彼自身のこのことのイメージがあらわれる。そういう会話は、質問する人自身が、自分にとってのものごとのイメージを大切に感じて自問自答している人でないと、あらわれにくい。
    河合隼雄のきく力は、そういう場所でやしなわれた。』
    以上。

    私は埼玉県に30年、奈良に20年、その後また埼玉県に戻って20年住んでいます。出戻りの関東人となる私は、元来関東人だったのに関東弁に違和感(辛辣さ)を感じています。どうしてそう思ったのかが?鶴見さんのこの説明でなんとなくわかりました。
    つまり、関西は初対面でも「お互い同じ人間なんだから、理解し合おう」が会話の基礎にあり、関東は「お互いは違う人間だから、理解し合おう」が会話の基礎にあるのです。
    関西圏育ちの文化人と関東圏育ちの文化人では、極端に言えば「元型」が違うということではないでしょうか。東京育ちの鶴見俊輔さんとか、鎌倉育ちの養老孟司さん、栃木県育ちの柳田邦男さんなどの文章のタッチと河合さんのとでは、読み手のリラックス度が変わりますよね。
    生まれた土地での「子供の時の育てられ方の違い」、つまり人の風土の違いとも言えるのではないでしょうか。

  • 『子どもの宇宙』(岩波新書)のほか、8編の論考を収録しています。

    『子どもの宇宙』では、著者がこれまでに経験した事例やさまざまな児童文学を題材に、子どもの心の深層に秘められた豊かな世界に迫っています。「子どもと家族」「子どもと秘密」「子どもと動物」「子どもと時空」「子どもと老人」「子どもと死」「子どもと異性」という章に別れていて、子どもの心の多様な側面を描き出しています。

    他の論考では、著者が多大な関心を払っている児童文学のほか、マンガにも参照しながら、子どもたちの心に触れようとする試みがなされています。

  • <閲覧スタッフより>
    一度は耳にしている物語を心理学的に読んでみると、今まで知ることのなかった発見があるかもしれません。
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    所在記号:140.8||カハ||6
    資料番号:10114335
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