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Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784000918411
感想・レビュー・書評
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『宗教と科学の接点』(1986年、岩波書店)のほか、11編の論考を収録しています。
著者はいうまでもなく、日本におけるユング心理学の第一人者であり、ユング心理学がこの国に定着するのに多大な貢献をおこなってきました。しかし著者は当初、ユングの占星術研究や錬金術研究、あるいはシンクロニシティに関する考察など、オカルトに接近する分野については踏み込んでいくことを避けていました。1980年代後半になってようやく、そうした分野に関して慎重な言及をおこなうようになっていきます。『宗教と科学の接点』はその嚆矢というべき著作です。
著者は、ユングが注目した「シンクロニシティ」に対する関心が、ニューエイジサイエンスやトランスパーソナル心理学の領域で高まっていることをとりあげながら、シンクロニシティを従来の因果性とは異なる、もう一つの因果性として理解すると疑似科学に陥ってしまうと戒めています。
また、キリスト教の一神教的思考方式が西洋の自然科学に受け継がれていることを指摘し、その弊害がしだいに明らかになりつつある現代において東洋の知恵に対する期待が高まっていると述べつつも、西洋社会とは異なり、いまだ近代的な自我の確立がなされていない日本において、安易に東洋の知恵に回帰しようとすることには問題があると主張しています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぱらぱらと再読。
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