- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000920537
作品紹介・あらすじ
十年余の熟成期間を経て発表された傑作短編小説集。精神世界の深みにおもりを下ろし、そこに広がるさまざまな現実を色とりどりの花束に編み上げた、エンデ文学の到達点を示す力作である。ヨーロッパ的精神世界とドイツ・ロマン派的な文学伝統を背景に、手紙、手記、「千一夜物語」のパロディ、伝説など、多様な手法を駆使してファンタジーの世界がくり広げられる。
感想・レビュー・書評
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エンデの短篇集。
この人はほんとローマやイタリアが好きなんだなぁ…
『道しるべの伝説』が良い話だった。奇跡と異世界への旅のお話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自由という怖さを知ることができる本。
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読んでる時、精神の深遠をその淵から覗き込んでいるような気がした。・・・ものすごいものが見えた気がする、もっと見たい。でも身を乗り出しすぎると落ちそうで怖い、そんな感じ。
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バーリンの自由を考えるためには良書(そんな読み方する人は少ないだろうけれど)
バーリンは自由を2つに類型化した。すなわち、消極的自由と積極的自由。消極的自由は政治や王政全ての抑圧や支配からの自由。そのため、「からの自由」と膾炙している。他方の積極的自由とは、つまり自己決定の自由である。こちらは「への自由」として知られる。
詳述は避けるがバーリンは、消極的自由のみを純粋な自由として考えている。
このように考えた時、この話の主眼である「自由」は純粋な自由ではない。災厄そのものなのだ。 -
読みたい
Das Gefangnis der Freiheit by Micheal Ende -
正に「自由は牢獄」だと思いました。
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自由についてのいくつかの考察と物語
マックスムトのように旅をしたい。 けいた -
「ミスライムのカタコンベ」オススメ
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エンデ!エンデの本は人を煙にまくような論調、じゃないけど話の運び方、セリフの言い回しがあって面白いです。短編が8つ。表題の「自由の牢獄」はアッラーを信じない商人に起こった恐ろしい体験話。部屋の中から出るためのたくさんの扉があって、その先には何があってもおかしくないとき、どうやって扉を選んだらいいのか?こんなことがあったら・・・即発狂しそう 笑
「ちょっと小さいですが」も面白かった。こういう何の教訓も無い話は想像するのが楽しい。 -
06.12.9わけがわからなくて、でも示唆的で。