エンデ全集 14

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000920544

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  • 自由の牢獄が大人向け宇宙比喩だとしたら、
    このメルヘン集は、子ども向け宇宙比喩

    「魔法の学校」
    で先生が生徒に教える、魔法を使うのに必要な望む力の規則
    「1、ほんとうに望むことができるのは、できると思うことだけ

    2、できると思うことは、自分のお話にあうことだけ

    3、自分のお話にあっているのは、ほんとうに望んでいることだけ」


    ライオンの結婚式に亀が行くお話も、信じること、自分の意志を大事にするようなお話

    こども目線で描かれているから、子どもも自分と照らし合わせやすくってきっとおもしろい


    最後の「満月の夜の伝説」だけは大人向けで、この宇宙を作っている神様に対する、畏敬の念を読む側もズシッと感じさせてくれるような物語


    自分に嘘いつわりなく自分を生き抜いて、最後までその自分をまっとうすることこそ、ほんとうの真理にたどり着くということかも

    出会った荒くれものはそこに至ろうとしてる自分よりも、最初から神様とひとつだったということに気づく

    これはエンデ最後に書いた小説
    エンデはここにたどり着いた
    そして、次の学びに入っていったんだろう

    たぶん次の学びの表現は、文学じゃなく、違うものになったのかもしれない


    なんにせよ、エンデはたどり着いてるから、
    こんなギリギリの私に、救いの地図をこうして残していてくれる


    私も自分の全てを信じられる自分になって、次の自分の表現を生み出していく

    エンデはすごい

    こんな風に、誰かの人生の喜びを思い出させるような作品を作りたい

    満月の今夜これを読んだから、私も今夜はブレイクスルーできるかもな
    自分の全部を受け容れよう
    自分をまっとうしよう

  • 読みたい

    Die Zauberschule und andere Geschichten by Michael Ende

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