- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000920544
感想・レビュー・書評
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自由の牢獄が大人向け宇宙比喩だとしたら、
このメルヘン集は、子ども向け宇宙比喩
「魔法の学校」
で先生が生徒に教える、魔法を使うのに必要な望む力の規則
「1、ほんとうに望むことができるのは、できると思うことだけ
2、できると思うことは、自分のお話にあうことだけ
3、自分のお話にあっているのは、ほんとうに望んでいることだけ」
ライオンの結婚式に亀が行くお話も、信じること、自分の意志を大事にするようなお話
こども目線で描かれているから、子どもも自分と照らし合わせやすくってきっとおもしろい
最後の「満月の夜の伝説」だけは大人向けで、この宇宙を作っている神様に対する、畏敬の念を読む側もズシッと感じさせてくれるような物語
自分に嘘いつわりなく自分を生き抜いて、最後までその自分をまっとうすることこそ、ほんとうの真理にたどり着くということかも
出会った荒くれものはそこに至ろうとしてる自分よりも、最初から神様とひとつだったということに気づく
これはエンデ最後に書いた小説
エンデはここにたどり着いた
そして、次の学びに入っていったんだろう
たぶん次の学びの表現は、文学じゃなく、違うものになったのかもしれない
なんにせよ、エンデはたどり着いてるから、
こんなギリギリの私に、救いの地図をこうして残していてくれる
私も自分の全てを信じられる自分になって、次の自分の表現を生み出していく
エンデはすごい
こんな風に、誰かの人生の喜びを思い出させるような作品を作りたい
満月の今夜これを読んだから、私も今夜はブレイクスルーできるかもな
自分の全部を受け容れよう
自分をまっとうしよう詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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