哲学I 国家について 法律について (キケロー選集)

  • 岩波書店 (1999年5月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784000922586

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  • キケロー版「国家」と「法律」。プラトンの形式を踏襲しながらも、アテナイ等の都市国家を念頭に置きつつ理想国家を論ずるプラトンの内容とは違ってローマの現実の政治形態や法律を称揚する内容になっている。「国家について」は欠落がかなり多くて読みづらく、「法律について」は途中で終わってしまっているのでどうにも消化不良のまま読み終わってしまった。
    「国家について」の最後には、プラトンのミュートスのように死後に善き魂は報われるという内容の「スキピオの夢」があり、やはり損得を捨てて国家に尽くす生や徳を求める生を全力で肯定するにはそのような神話を必要とするのだろうかと思わされた。たとえ損をしたり左遷されたり「立派な」死を遂げることになっても善き生を追い求めるとして、それに釣り合うご褒美がどこかに求められるのだろう。特に現実の政治でばりばりやっているキケローのような人にとってはそうなのかも。

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