りこうなおきさき: ルーマニアのたのしいお話 (岩波おはなしの本)

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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001103038

感想・レビュー・書評

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  • 4年教科書掲載本

    あまり馴染みのないルーマニアの昔話13編が収められている。

    りこうなおきさき
    カメのせなかはなぜまるい
    キツツキのくちばしはなぜ長い
    ウグイスはなぜ声がいい
    一寸ぼうし
    みにくいカラスの子
    カラスとカッコウ
    カッコウとヤツガシラ
    しあわせとふしあわせ
    セキレイはなぜしっぽをふる
    コウノトリはなぜしっぽがない
    ウズラとキツネと犬
    花の騎士

    どれもそれほど長くなく読みやすい。
    表題の「りこうなおきさき」始め、知恵を働かせる話が特によかった。
    鳥の話が比較的多いのは、「ルーマニアの鳥と動物の物語」から選んだものだからでしょう。
    今なら差別用語とされる語彙も含まれていますが、原文を尊重したものと思われます。

  • ルーマニアのお話。
    読み聞かせにも楽しい。

  • 「王様が大臣に言った。「ヒツジを二千匹、市へ連れて行って打っておいで。ただし、売れたお金と一緒にヒツジももってかえるのだよ」さあ、どうする??」

    ルーマニアの昔話

    ●りこうなおきさき
    ●カメのせなかはなぜまるい
    ●キツツキのくちばしはなぜ長い
    ●ウグイスはなぜ声がいい
    ●一寸ぼうし
    ●みにくいカラスの子
    ●カラスとカッコウ
    ●カッコウとヤツガシラ
    ●しあわせとふしあわせ
    ●セキレイはなぜしっぽをふる
    ●コウノトリはなぜしっぽがない
    ●ウズラとキツネと犬
    ●花の騎士

    『りこうなおきさき』小6読み聞かせに◎
    (内容)
      ある国の大臣に、16になるりこうな娘がいた。父親が王から無茶な命令を受けて困っているのをみて、娘が父に知恵をさずける。王はそれが娘から出た知恵だとわかると、娘に「馬にものらず、歩きもせず、着物を着るでもなく着ないでもなく、えものをみやげに持つでもなく、持たないでもなく」御殿にやってくるようにと命じる。
    (話すコツ)
     11分 小1、2~3,4年
     「こどもの好きななぞなぞの要素があるので、子供たちは興味をもってお妃の答えを待つ。素直に、形よくできた話なので、初めての人にも語りやすい。」

    『キツツキのくちばしはなぜ長い』
    (内容)
    せんさく好きで何にでも首をつっこみたがるおばあさんが、ある時通りがかりの男から大きな袋をもらう。ただし、家に着くまで絶対に中をあけないという条件つき。好奇心をおさえられなくなり袋をあけると中から虫の大群が飛び出し、おばあさんはキツツキに姿を変えて虫を捕まえなくてはならなくなる。
    (語るなら)
    6分半 6歳~ 
    ・長い鼻がくちばしになるので、「鼻の長いおばあさん」であることを加えておいた方がわかりやすい。
    ・おとなはおばあさんの性格に第三者としてこっけいさを感じるが、子どもは主人公の身になって聞くので、最後のキツツキにされてしまう部分はあまり強調せずにさりげなく終わらせるのが◎

    (『お話のリスト』東京子ども図書館 より)

  • 1番好きなお話は、「コウノトリは、なぜしっぽがない」。なんでかというと、頭に言われて、コウノトリががんばって命の水をとりに行ったのが、かっこよかったから。
    絵がすごくきれいだった。服のもようがかわいい。(小3)

  • ルーマニアに伝わる昔話集。

    「りこうなおきさき」

    むかしむかし、ひとりの王様が大臣に命令する。
    「ひつじを二千びき、市へいって、売っておいで。ただし、売れたお金といっしょに、ヒツジももってかえるのだよ。」
    大臣はすっかり困ってしまう。
    大臣が家に帰って、あたまを抱えて考え込んでいると、大臣の娘は心配してたずねる。
    そこで、大臣が王様からの無理難題を話すと、娘は「心配することはありません」といい、その解決策を事もなく考え出す。

    すっかりそのことに感心した王様はその答えを考え出した娘に会いたいといい、さらになぞのような命令を出す。その度に娘は知恵を働かせていく。

    まるで一休さんを彷彿とさせるように、とんちで応えていく娘に感心してしまった。
    特に、娘が最後に言う、王様に向けてのセリフが最高にいい。(ぎゃふんと言わせないところがいい)

    出来たらいつか語れるように、覚えたいなぁと思った。

    ルーマニアでは鳥が親しまれているのだろう。
    ほとんどのお話に鳥が出でくるのが、興味深かった。

    「しあわせとふしあわせ」「ウグイスはなぜ声がいい」「花の騎士」が好き。
    表紙の絵は、「花の騎士」だが、ルーマニアの美術書か何かを参考にしたのだろうか。
    どの挿絵もそれぞれのお話の持ってる世界観にぴったりだと思った。

  • 動物などのトンチがきいた短いお話がおもしろいです。

  • 「うぐいすは、なぜこえがいいか」
    干支のおはなしの猫は残念だったけど
    ここでのうぐいすは、美しい声を授かるのです
    うぐいすってルーマニアにもいるの?

    夜を感じている情景が美しい
    ストーリーテーリングで読んでいただけてよかった(^^)

  • ルーマニアの昔話集。表題作の、りこうなおきさきが大好き。他、動物のおはなしなど。

  • ルーマニアの昔話は初めてでした。
    標題のりこうなおきさきが印象的でした。
    1930年頃は国民の半分が文盲だったこの国のお話がなくならずに文字に残されて良かったです。
    でも、口伝でたくさんのお話を残し、昔話の宝庫とよばれてるのは凄いですね。

  • おきさきが頭が良くて、おもしろかった

    王様がおきさきに会って見たかった時に、
    おきさきに出した条件がとっても面白かった

  • 表題作はグリムの「かしこい百姓娘」とほとんど同じ。「漁師とおかみさんの話」にそっくりな物語もあるが、グリムよりあっさりした感じ。
    グリム好きにはちょっと物足りない感じもするが。
    なぜこうのとりにしっぽがないのか、などの鳥に関するなぜなぜ話が面白い。2冊の本から選んでこの本にしたとあとがきにあるが、たしかに2冊の本からとったな、というほど大きな違いがある。
    ここに載っている以上に鳥に関する昔話が多いというのは興味深い。
    太田大八が挿絵職人の技を見せてくれる。東欧のテキスタイルなどを参考にしたのだろう、本当に東欧の人の挿絵かと一瞬思った。

  • ☆りこうなおきさき 11分くらい
    (2010.2/23 6-1)(2010.3/9 6-2)(2010.5/11 5-2)(2011/03/08 5-1)

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