ジュニア・ブラウンの惑星

  • 岩波書店 (1988年7月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (310ページ) / ISBN・EAN: 9784001105032

みんなの感想まとめ

物語は、黒人少年たちが主人公でありながら、彼らの抱える問題を明るみに出すことで、マイノリティーの悲壮感を感じさせません。何気ない日常の描写から始まり、ジュニアという裕福な家庭で育つ少年の複雑な心情や、...

感想・レビュー・書評

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  • 黒人少年達が主人公の話だが、登場人物のほとんどが黒人なのでマイノリティーの悲壮感はない。もちろん彼らそれぞれに抱えているものがある。

    この話は何気ない風景の描写から始まって、徐々に彼らの抱えているものを明るみに出して行く。まず、プールさんが何故秘密の部屋を作ったか、何故バディを誘ったのか…から始まる。

    ジュニアは黒人としては比較的裕福な家庭に育ち、ピアノの才能も認められている。しかし父親が遠くに働きに行って帰ってなかなか来ない。母親は喘息の持病があり、神経も多少患っている。ジュニアは母の意に沿うようふるまい、面倒もよくみる。

    バディは何食わぬ顔をしているが、実は浮浪児。新聞スタンドでアルバイトをしたり街の小さい浮浪児達の面倒もみている。ジュニアはバディには心を開いていないが、何かと気に掛けお節介をやいている。

    このバディが都会のハックルベリー・フィンのようで頼もしい。不遇な環境に居ても決して弱音を吐かず不平も言わない。ジュニアも母親以外にも、やはり神経を病んでるピアノの先生の事が放っておけない。

    ここに出てくる人達は、みな社会的には弱者である。弱者でありながらも、誰かの面倒をみたり、誰かのためになる事が生きる糧となっている。いい話だ。

    #未来を担う子どもに読んでほしい本
    [国際アンデルセン賞作家 20/35]

  • 引き込まれる、というより、引きずりこまれた。
    ジュニア・ブラウンもビリーもジュニア・ブラウンのママもピアノの先生もプラネットの子どもたちも、そしてあの廃墟の地下室も、全部実在すると思えてならないんだもん。
    本を開くのがちょっと怖い、読み進めるのがしんどい、でも止まらない。
    ハミルトンの世界観の中で楽しく弄ばれた。

  • すごくよかった。やっぱりハミルトンはすごい。
    読んでて登場人物の心理描写が迫ってきて、これぞ小説という感じがした。

  • ニューヨークの壊れかかったビルの中には惑星(プラネット)と呼ばれる隠れ家のような場所があった。一つのプラネットにはそれぞれ一人、ビリーと呼ばれる18・9才のお兄さんがついて、放り出された孤児たちの面倒を見、生き抜く方法を教える。

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著者プロフィール

1936年東京生まれ。津田塾大学卒業。おもな訳書に『フランバース屋敷の人びと』(岩波書店)『赤毛のアン』(講談社)『ルピナスさん』『エミリー』『とってもふしぎなクリスマス』(いずれもほるぷ出版)など、多数の作品がある。

「2020年 『みずうみにきえた村[新版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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