ガンバとカワウソの冒険

著者 :
  • 岩波書店
4.15
  • (22)
  • (4)
  • (14)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 108
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (545ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001105285

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 背後に追手が迫り、行く先に希望があるのかどうかもわからない旅。本も重いが内容も重い。それでも時に突っ走り、時に迷って立ち止まるガンバを個性豊かな仲間たちが支えているという構図が本当に良い。イカサマは誰と絡んでもいい味を出す憎い奴。ガンバと仲間たちの立ち位置がようやく定まってきた印象を受けたので、このシリーズはもう少し続いてほしかったな。

  • 自由でのびやか、言いたいことをはっきり言うキマグレが好きだった。
    ああいう風に生きる女性になりたいと思ったが、あの頃と変わらず臆病で堅いまま、大人になってしまった。
    けれど、ガンバの三部作を読んでから、迷ったり不安になった時にはどう行動するのが一人の人として格好良いかを考えるようになった。
    自分が今まさに冒険の物語の途中にいるとして、魅力的な主人公になれるといいなと読むたびに思う。

  • 最初はあまり盛り上がらず順調に話が進んでいたけど、2章くらいからカワウソが登場し、話が盛り上がってきた。カワウソが水に潜ったり泳いだりするところの文章が映像を想像できるような分かりやすい文だった。

  • 第21回 昭和58年

  •  三部作の最終作。
     最も長い話で最初読んだときはピンとこなかったですが、読めば読むほど味が出る、スルメのような小説です。

  • ニホンカワウソの危機をなんとかせねば!という思いで書かれた本だそうな。
    全編に、カワウソへの愛が満ちている。
    すべての生き物が、カワウソの美しい泳ぎに憧れている。

    パンダのいない上野動物園で、レッサーパンダ以上に長い時間見とれてしまうのがカワウソ君。
    いくら見ても見あきない。
    美しい、というよりも、楽しい。
    JOY、という言葉が思い浮かぶ。
    あっちへ行き、こっちへ行き。
    水に飛び込み、岩に駆け上がり。
    とっくみあったり、逃げ回ったり。
    もぐったり、浮かんだり。
    とにかく、その姿は、喜びに満ちている。

  • 冒険者たちの続き。

    孤立したニホンカワウソとであったガンバたちご一行が、他の仲間と安心できる棲み家を探して冒険する話。

    もちろん話の中身は真っ当で、いちいち納得したり感心したりするんだけれども、前作に比べてどうにもお勉強色というか、自然保護訴えたい色が前面に押し出されてるような気がして残念。
    いや児童書なので、子供が読んで身に沁みてくれたらそれでいいんだろうけども、ワンパクや冒険を求めていたので方向性が違った。

    でも面白かったです。
    やっぱりイカサマが好きだ(笑)

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

斎藤惇夫 1940年新潟市生まれ。小学校一年から高校卒業まで長岡市ですごす。長年子どもの本の編集に携わり、現在は、著作と、子どもの本の普及活動を続ける。著書に『グリックの冒険』『冒険者たち』『ガンバとカワウソの冒険』『哲夫の春休み』(以上、岩波書店)、『おいで子どもたち』(日本聖公会)、『現在、子どもたちが求めているもの』『子どもと子どもの本に捧げた生涯』(以上、キッズメイト)、講演録に『わたしはなぜファンタジーに向かうのか』(教文館)などがある。

「2017年 『河童のユウタの冒険(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

斎藤惇夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×