- 本 ・本 (42ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001105575
感想・レビュー・書評
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中国民話。奇想天外な話。ちょっと無理がないでもないなあ。おばあさんに授けられた九人のこどもたちが、悪い王さまをやっつける。
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9人の、強すぎる個性をもったきょうだいが大活躍!
ひさしぶりに、小4娘に読み聞かせしました。
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子どもが欲しいと願い続けていたけれど授からず、腰が曲がるほどの年齢になってしまった夫婦。
あまりにもさびしくて泣いていたところ、池の中からあらわれた老人に丸薬(がんやく)を授けられます。
丸薬を飲むと赤子が授かると言われたおばあさんは、一粒食べて一年待ちますが、子どもは生まれず…
しびれをきらし、今度は丸薬全部を飲んだところ、突然9人の赤子が生まれるのでした…!!
大変な貧乏で、しかも“老”夫婦な2人は、9人の子育てがつらくてたまらず…
するとまたもや池の老人があらわれて、「この子たちは、ひとりて立派に育つ」と言い、名付け親になってくれるのでした。
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なんもしてやらなくても子どもが立派に育つなんて、うらやましい(苦笑)
でもそんなふうにおもってしまうくらい、子育てって大仕事なんですよね。
「子どもが欲しい」と長年願ってきた老夫婦ですら、子どもができて大喜び!とおもいきや、今度は貧乏な中での子育てがつらくなる…
「子どもを生むこと」がゴールのように感じていると、より「こんなはずじゃなかった…」となってしまうのかもしれませんね。
子育てにはたのしいこともありますが、責任もあるし、協力してくれる人がいなければ、とてもじゃないけどできない大仕事なんですね、子育ては。
ましてや一度に9人ですからね…
「子どもが欲しくて生んだのに、文句言うなんてけしからん!!」「生んだんだから、責任持って親が育てなきゃダメだ」と言う人もいるかもしれませんが、そういう社会だからこそ少子化が進んでいるんだよね…とおもいます。
子育ては、親だけではできない大仕事!
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さて、ちからもち、くいしんぼう、はらいっぱい、ぶってくれ、ながすね、さむがりや、あつがりや、切ってくれ、みずくぐりと名付けられた9人のきょうだいたちは、それぞれの個性を存分に伸ばしながら、すくすくと育ちます。
後半はそんなきょうだいたちが、王様の無理難題を軽やかにかわしていく模様が繰り広げられますが、それは読んでみてのお楽しみ!ということで(笑)(あらすじが難しくなってきたので逃げ出した)
「なんともつごうのいいことに、この九人のきょうだいは、九人とも、かおも、からだつきも、そっくりだったのです。」(引用)
と書かれているページには、9人が横並びになっている絵があります。
しかしひとりひとりの顔をよ〜く眺めてみると、ほんの少しずつ、顔がちがっているのです。
「そっくり」と書かれているのに、絵には些細な違いがある。
それを見比べて、見つけることの中にも、おもしろさがあります。
そしてどんなに似ていようとも、個々の人間はひとりひとり違う存在なのだというメッセージを、文と絵のギャップから感じてしまうのでした。
(でも表紙の9人は、ほっぺの色が違う子以外はマジそっくりなんですけどね…苦笑)
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中国の民話の絵本。
9人兄弟の名前が面白い。
それぞれの特技?を生かして、王さまが仕掛けてくる意地悪を切り抜ける。 -
1年生に紹介するため再読。これは何度読み聞かせをしてもハズれたことのない鉄板本。『あおくんときいろちゃん』と双璧。聞き手に深い満足感を与える。もったいないので紹介ではなく全部読もうかな。15分。
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中国の昔話。子どもは自分からは読まないかもしれないが、絵もとてもいいので読み聞かせたい。王さまの存在を心にしっかり描いて読む。教科書では2年生で出て来るが、4、5年生でも楽しい。津波の後なので読むのはちょっと控えた方がよいかもしれない。
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王の圧政に一矢報いる
そんな物語を生み出す庶民のエネルギーに満ちる中国の民話 -
中国の昔話。勧善懲悪のストーリーで、ストレートな名前で伝わりやすいし愉快!
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何べん読んでもおもしろい。子どもたちは出てくる人たちの名前をおもしろがり、出来事がおこるたびに手に汗握る。
起承転結のはっきりしたお話。
画家である赤羽末吉さんの迫力ある絵が好きだ。 -
面白くて図書館で何度か借りてます。息子と私のお気に入り。昔話をよく描かれてる赤羽末吉さんの絵で、とても魅力的です。
著者プロフィール
君島久子の作品





