くんちゃんのだいりょこう

  • 岩波書店
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感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (35ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001105919

感想・レビュー・書評

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  • くんちゃんのやりたいことをやらせてみようと言ってくれるおとうさん。
    くんちゃんが戻ってくるたびに何回でもさよならのキスに応じてくれるおかあさん。
    くんちゃんみたいな子どもの体験は、過去でもこれからずっと先の未来でも普遍のものだろうし、くんちゃんのおとうさんおかあさんのまなざしもどんなに文明が発達しても変わらないものとして、古くなることは決してない。
    だから、くんちゃんのしあわせな姿をみるとわたしもじんわりあたたかくなるし、両親ぐまの愛情深さに読んでいて安心する。
    淡い青と黒の二色刷りのシンプルながらも愛らしいくま一家がかわいいし、表紙も含めて見開きの絵が広がりがあって見てて楽しい。

    晩秋~初冬向け

  • くんちゃんのお父さんお母さんのように、常に広い心で我が子に接したいと思ってはいても、現実にはなかなか出来ないなあ。

  • くんちゃん、かわいいな♡ 愛らしい繰り返しがたまらない。お父さんお母さんの見守り方も愛情たっぷり♪ 冬眠前にいっぱい遊んで?よかったね(*^_^*)

  • いたずら子ぐま「くんちゃん」の大冒険を描いた微笑ましいお話。何度も忘れ物をとりに戻るくんちゃんを何度も優しく迎えるおかあさんとおとうさん。そのゆったりとした懐の深さのようなもの。その旅が小さくも大きくもかわりなく、可愛い子に旅をさせる時にあるべき親の姿なのかもしれない。
    このあとふゆごもりをして更に大きく成長したくんちゃんの姿が楽しみである。

    墨と水色だけをつかった素朴な画は、大抵二色しか使わないドロシー・マリノらしい画風とのこと。みなみのくにへ飛び立つとりたちを包む空の水色、くんちゃんが繰り返し登る丘に生える水色、川を流れる水色、くんちゃんの首元を温める縞模様の水色。ひっそりとした水色に包まれた家の中。実に表情豊かに刺されて柔らかな水色。

    冬の張り詰めた空気を感じつつ、まだ先遠い柔らかい春の訪れを待ち遠しくなるような一冊。

  • ほんとは大りょこうじゃないかもしれない?

  • くんちゃんの大旅行を見まもるパパとママが素敵です。

  • ああ〜くんちゃん。本当に本当に大旅行だったねぇ!

  • 『改訂 私たちの選んだ子どもの本』で知り、図書館で借りた。

    冬ごもりの季節、子ぐまのくんちゃんは、鳥のように南の国へ大旅行に行こうと考えた。

    「……ぼくも わたっていっていい?」って、訳がかわいい!
    旅に必要であろうものを思いつき、丘までの短い旅路から繰り返し家に引き返す、くんちゃん。
    子どもの無邪気な思いつき、私の子どもの頃好きだった、さとうわきこさんの『おつかい』を思い出した。
    そして、やっぱりすてきなのは、くんちゃんのお父さんとお母さん。
    「見守る」とはこういうことなのだろう。
    くまたくんシリーズのようなあざとさを感じないのは、シンプルな絵と色のせいだろうか。
    『くんちゃんのもりのキャンプ』も良かったので、シリーズで借りてみよう。

  • 渡り鳥を追いかけて、だいりょこうを試みるくんちゃん。温かく見守る両親が素敵です。忘れ物を取りに、何度も戻ってくるくんちゃんに、「まーた戻ってきたよ」と盛り上がる息子。疲れてベッドに入ったくんちゃんが目覚めるのは春なのかな。
    (読んだ時期:6歳)

  • この本が大好きで、でも本を買ってるときりがないので
    我慢していたのだけれどやっぱり買った。

    くんちゃんのしぐさもかわいいし、お父さんお母さんのやさしい顔も大好き。あれこれ荷物を持ってよいしょ、よいしょ、と丘へ向かうくんちゃんの愛らしさったらない。読んでるとため息がでてしまう。大人になってはじめて知った絵本でした。

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