こねこのぴっち (大型絵本)

  • 岩波書店
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本棚登録 : 527
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001105957

感想・レビュー・書評

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  • 2013年7月の重版はスイスの初版本に色をあたって新規製版したもの。
    旧版は緑と朱色にちかい赤だったものが、新版では青(藍)と赤になっていて、より絵が立体的になり奥行まで楽しめるようになっている。
    特に夜のシーンの暗闇と月灯りはすばらしい。

    子どものころに好きだった作品だが、私が持っていたのは「岩波子どもの本」シリーズの小さい版。
    もちろん、こねこのぴっちの身体の線や物語は大好きだったが、今回新版を読み、今子どもに手渡すのであれば、新しい方にしたい。
    まず、色目が明るく、全体の線がいきいきとして見えること。
    白い部分=空白との差もはっきりしているからかもしれない。
    あひるが池に向かうシーンの距離感、ぴっちが元気になり全員集合の場面のじょうろの反射の美しさ、表紙に描きこまれた登場動物たち、ぴっちをはじめ動物の骨格がわかる身体の線や重量感、みかえしのいろいろな表情のぴっちまで、線も色も奥行きも隠し絵も、楽しい。

    旧版は、正方形に近い形で右開き、縦書きの文章という純日本風。
    残念なのが、ぴっちが去っていく方向がページの括りと逆になってしまい、ストーリーの流れと絵の流れが合わない。
    全員集合の場面も本の大きさに合わせて、一部分だけになっている。
    これだけでも、残念すぎる。
    時代背景として、低価格で良書をたくさんの人に手渡したいという苦肉の策だったのだろうけれど、現在においては残念なかぎり。
    同じ本とは思えない。

    フィッシャーは作品の中によく、夜を描いている。
    人生は、昼と夜の両方の部分があり、夜は怖く、不安。
    それに負けない気持ちを持ち、乗りこえることで、自信につながっていく。
    センダックも夜を描く。

    またフィッシャーは自分の経験を描いているとのこと。
    おばあちゃんの焼くケーキ、奥さんが病気のときのベッドと枕。
    それは日常の幸せ。

    フィッシャーは教科書の挿絵も描いていたとのこと。
    教科書を大事に考えることは、すべての子どもを大事に考えているということ。本を買ってもらえる環境でない子どもにもよい絵、物語に触れる機会を作っている。

  • まだちっちゃかった頃に読んでもらった記憶があって、最近また本棚から発掘して読みました。昔はおおかみの件が怖かったなあ。絵が大好き。ぴっちかわいい。

  • ラフな線と色使いで、とても味がある絵。動物達がすごくキュート!何度もみたくなる。

  • 子ねこのぴっちは他のきょうだい達とは違うことをして遊ぼうとします。
    色々な動物になってみたいとまねをしますが、あひるのまねをしておぼれてしまい・・・
    結局ねこの自分が一番いいのかな。
    病気になったぴっちを皆が心配して看病する場面がほのぼのしていて好きでした。

    石井桃子さんの訳による他の猫達の名前(まり、るり、ぐりぐり、ぐろっぎ、べろなど)は独特でかわいいけれど原書ではどうなってるのかな?知りたくなりました。

  • 人は誰でも、自分じゃない誰かになってみたいもの。でも、自分が一番なんだよねって気づければ幸せ。

  • 感想*じぶんでない何かになろうとして色々な動物のところへ行くけど、やっぱりじぶんは十分恵まれていたし、じぶんのままでいいんだな、って気づく話。ペン絵の雰囲気がとても好きです!

  • 自分でない他の何かになりたかったけど、自分であることが自分にとって一番いいことだと気がついたぴっち。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「自分であることが」
      判るには、それ相応の努力が必要。ぴっちが可愛いので、そんなコト忘れていますが、、、
      「自分であることが」
      判るには、それ相応の努力が必要。ぴっちが可愛いので、そんなコト忘れていますが、、、
      2012/08/02
  • 当時、私が小学二年生。何度も読み返したのを思い出し、偶然見つけて手に取った。この本とは縁があったのだろう。

    記憶に住むピッチは、そこに変わらず存在した。愛らしい絵柄と洋書にありがちなストーリー。しかし、ほのぼのとした話に何故か引き込まれる絵本。ぜひ、大人も子供と一緒に読んで頂きたい。

  • 小さいころ大好きでよく読んでもらった絵本。
    久しぶりに図書館で借りたのですが、やっぱり好き。

    ぴっちが病気になってしまうシーン。
    大きな大きなベッドにちいさなぴっちの黒い頭がちょこんと覗いているところ。
    いろいろな動物たちがお見舞いにやってくるところ。
    そして、ぴっちを喜ばせるために庭で行われるおいわいの会のシーン。
    見開きいっぱいに花が咲きほこった庭。
    あたたかさが本から溢れてきて、安心して身をまかせていられる絵本です。

  • 絵本にしては少し長めなので、読む力、聞く力が必要。ぴっちがキュート。

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著者プロフィール

絵本作家、画家。スイス・ベルンに生まれる。美術学校で装飾画・版画を学んだ後、パウル・クレーに師事した。舞台美術や壁画を手掛けるなど、画家として活躍しながら、自分の子どもたちと向き合い、絵本の創作もはじめる。代表作に『ブレーメンのおんがくたい』(福音館書店)『こねこのぴっち』(岩波書店)など。49年の生涯で、制作した絵本は、わずか6冊のみ。

「2020年 『イワンの馬鹿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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