シェパートン大佐の時計

  • 岩波書店 (2007年10月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784001106602

感想・レビュー・書評

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  • 左右の足の長さが違うため歩行が不自由な、けれど空想力に満ちた少年・デイビド、大柄で運動神経抜群な少年・アーサー、発明と実験が大好きなピーター。
    こういう時たいてい一人はとても真面目で堅物だったりするけれど、この3人はそろいもそろっていたずらっ子。

    そのいたずらを、周囲の大人はきちんと叱り、罰を与えるけれども、子どもはいたずらをするものだと心の中では許しているところが、大人な社会なんだよね。
    とくに、ちょっと危険なことをしたアーサーを叱りながら、デイビドを仲間に入れたことを褒めるあたり、日本ではなかなか難しいことだと思う。

    空想で毎晩冒険を繰り広げるデイビドが、おじいちゃんの代から家に預けられているシェパートン大佐の時計の秘密を通して本当の冒険をする。
    勇気を身につけていく。
    読んでいてとてもわくわくする。

    シェパートン大佐というのは地元の名士だった人で、少年たち三人が所属する聖歌隊に基金を創設してくれた、彼らにとっては恩人であり憧れの人。
    ところがシェパートン大佐の家は火事で焼失し、大佐自身も不審な死に方をしている。

    いたずらっ子たちの日々の生活が描かれた前半も、気がつけばミステリを解明するための大事な伏線であり、時計だけではなく、すべてのシェパートン大佐の謎が解き明かされた時、私の心も大きく解き放たれたような気がした。
    さわやかで良質の児童文学。
    大満足。

  • 想像がしやすい文章だったけど、俺はあんまり好きなタイプの本ではなかった

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著者プロフィール

群馬県高崎市生まれ。児童文学者・翻訳家・研究家。青山学院大学名誉教授。
英国児童文学の翻訳を精力的に続け、アーサー・ランサム全集のほか、リチャード・アダムズ『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』、モーリス・センダック『かいじゅうたちのいるところ』、ジョン・ロウ・タウンゼンド『アーノルドのはげしい夏』、ウィリアム・メイン、ロイド・アリグザンダー、アラン・ガーナーなど、戦後の代表的な作品の多くを手がけた。また、自身による創作・評論なども多数ある。
1964年『世界児童文学案内』で日本児童文学者協会賞、1966年、サンケイ児童出版文化賞。1968年、『アーサー・ランサム全集』で児童福祉文化賞、2009年、国際グリム賞受賞。青山学院大学教授、白百合女子大学教授、野間児童文芸賞、巖谷小波文芸賞選考委員などを務めた。

「2020年 『かいじゅうたちのいるところ WHERE THE WILD THINGS ARE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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