さいはての島へ―ゲド戦記 3

制作 : ゲイル・ギャラティ  Ursula K. Le Guin  清水 真砂子 
  • 岩波書店
3.77
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本棚登録 : 584
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001106862

作品紹介・あらすじ

魔法の館の長としてアースシーをおさめる大賢人ゲド。災いの源を断つため、若いアレン王子をともなって最果ての地におもむき、死の国の境界で死力を尽くして戦う。小学6年、中学以上。

感想・レビュー・書評

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  • 名作「ゲド戦記」3巻目。ここでいったんは終了、後に4巻そして5巻も書かれましたが。
    この世界がおかしくなっている…
    王の一人息子アレンは、ロークの大賢人として名高いゲドのもとへ遣わされ、すぐにその人柄を尊敬してゲドに仕えることを望みます。
    ゲドもまた、何を探すかも定かでない探索の旅の連れとして、少年アレンを選ぶのでした。
    世界の果ての海で筏の上だけで暮らす民族に助けられ、人の世界には現れないはずの竜が太古から得ていた言葉を失い、しだいに狂気にむしばまれていく姿を目の当たりにします。
    死んだと言われていた魔法使いクモの仕業らしいと突き止め、生と死の境界を越え…
    アレンとホートタウンに行くあたりは映画に近いところがあります。
    ただ映画はほとんどそのあたりで対決して終わりだもんねえ…
    2時間ほどでまとめるからとはいえ、スケールが小さい。ダイジェストみたいなもんだから〜ぜひ原作も読んでください。

  • ゲド戦記は少しづつしか読み進められないけれど、読むのを諦められない不思議な本です。さいはての島へはアレンとともに旅をして、世界を救うお話し。竜の表現がとても怖く描かれていて、大好きです。竜は怖くて、危ない存在なのがとても良い。

  •   ジブリのゲド戦記のベースが、確かこの三巻…と聞いたような気が…?

     っていうか、中身はきわめてこの本と酷似してたからそうだと思うけどw


     ジブリのゲドでは、アレンは最初お父さんを刺して逃亡する途中、既に世界の均衡が崩れ始めた原因を探して旅に出ていたゲドと会う、はずだが、本ではアレンの方がロークの学院へ会いに来る。お父さんを刺した事実もない。

     一巻も二巻もそうだったけど、いつも、探すべきもの(というかすべきこと)がはっきりとしていなくって、だけど暗い不安は間違いなく在り、気を抜くと色濃くなってく。もやもやした不安と闘ううち、極限まできてやっとこさ、核心に迫ることができるの。
     三巻もやっぱりそういうパターンで、「何か」がおかしいことははっきりとしているのだけど、何をどうしたらそれが解決するのかはまったくわからないまま、ゲドとアレンは旅立つことになる。


     最初からアレンのための旅であるとゲドが言っている、意味が最後のほうになってよくわかってくる。ゲド(たち魔法使い?)は、漠然とだけど、どうすべきかってことを感じて感じるままに行動しているだけ…大きな流れのようなものを、感じているのかなって。
     なんていうか…もちろん物語の主人公はゲドなのかもしれないけど、二巻でもそうだったように、ゲドはいつも、主たる流れの真ん中にはいないで、影で支える場所にいる。
     

     クモに関して。
     もともと存在する"邪なもの"に、まんまと利用されていただけのような気がする、クモ自身が中心となって悪事を働いた、というよりは。
     なんかどっかにも書いた気がするなぁ〜、宮部みゆきさんの英雄の書にでてくるヒロキ、みたいに。もちろん、生きている人間誰にでもある、黒い欲望はベースとしてあったと思う、そしてクモはその欲望が人一倍強くて、かつ欲望を叶える力もあった、若かったゲドと同じように。その心のすきまに邪なものが入り込み、結局扉を開けさせられてしまった。死の国でクモとゲドが会話するのを読んでいたら、結局「どうしよう、扉を開け放ってしまった、大変なことになって自分の手には負えないよ」って言っているように思えて来ちゃった。
     やっぱり、私たちの世界でも誰にでも起こりうることじゃないのかな、魔法とか、極端なファンタジーは別として。


     本では、町の荒廃ぶりが映画に劣らずヒドくて…映画は本に忠実だったと思う、三巻がベースとなっているのならww
     麻薬をかんで町の片隅でうずくまっている人々、人買いに鎖で繋がれて売られて行く奴隷。ニセモノばかりが並び、見た目ばかりにぎわっている市場。
     映画の方の批評で、冒頭お父さんを刺す息子から入るのはどうか?みたいなことどっかで書いてるのを読んだけど、本がこれなら、親を刺す息子っていうのもアリではないかと思ったです。殺したとまではっきりしてるわけじゃないし、本でも赤ちゃんを生け贄として刺そうとしているのをみたと、竜が言う記述がある。異常ぶりがよくわかるよね。


     さて、あとはテハヌーだけど。
     どんな風にして物語にでてくるのかな。

    ラストで。
     竜の背に乗る時、杖は置いて行くと言うゲド。
     ロークの学院にアレンを送り届けた後、自分はロークに戻らず再び竜の背に乗る。
     その後のことは、後世に歌い継がれる歌のみで事実として語られていなかったことが、余韻があってすっごくよかった。

  • 読了。シリーズには続きがあるけど、やっぱり最初の三部作が控えめに言って最高。残りはファンサービスみたいなもんだよね。

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】933||G||3
    【資料ID】10403446

  • 請求記号・933/Le/3
    資料ID・100045730

  •  アーシュラ・K・ル・グィンの『ゲド戦記』の第1巻『影との戦い』は宮崎駿の息子さんによってアニメ化されて有名になりました。この物語は「行きて還りし物語」の構造を持っていることでも知られています。また「成長小説」としての側面を併せ持っていると言われます。学生諸君が夏休みに時間を掛けて読むのに持って来いの物語だと思います。ぜひ実際に手に取って一読してみてください。
    1.影との戦い:4001106841、2.こわれた腕環:400110685X、3.さいはての島へ:4001106868、4.帰還:400115529X、5.アースシーの風:4001155702、6.ゲド戦記外伝:4001155729
    越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000451969

    文学部 T.Y

    越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000382806

  • 20120725

  • ゲドは相変わらず謎に満ちて、何も教えてくれないし多くを語りません。
    ゲドに忠誠を誓った若者・アレンのゲドに対する敬慕の気持や
    不審や様々な感情は読み手と一体となって
    旅の苦しみを擬似体験できます。
    アレンがゲドに夢中になってしまうところは本当に微笑ましいです

    ファンタジーで、魔法や竜が出てくるけど
    人間の営みに必要な当たり前のことは共通しているのだからね。
    身の程に合わない力をする事がどんな災厄を招くか、
    愛と死。この2つがなくては物語も人生も色あせてしまうだろうということ
    等普遍的な事ですね。

    「・・・わしにはわかるのだ。本当に力といえるもので、持つに値するものは、
    たった一つしかないことが、それは何かを獲得する力でなくて、受け容れる力だ。」
    (224頁)ゲドのように年を経て、そうなれたらいいのですが。

    長い間、ゲドは三部作だということでしたが、今では5巻からなります。
    気になることがたくさんのまま、3部だと思っていたらとても寂しかったと思うので
    今ごろ、読み始めて幸せに感じています。

  • 昔読んだおすすめの本です

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著者プロフィール

1929年10月21日-2018年1月22日
ル=グウィン、ル=グインとも表記される。1929年、アメリカのカリフォルニア州バークレー生まれ。1958年頃から著作活動を始め、1962年短編「四月は巴里」で作家としてデビュー。1969年の長編『闇の左手』でヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。1974年『所有せざる人々』でもヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。通算で、ヒューゴー賞は5度、ネビュラ賞は6度受賞している。またローカス賞も19回受賞。ほか、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ニューベリー・オナー・ブック賞、全米図書賞児童文学部門、Lewis Carroll Shelf Awardフェニックス賞・オナー賞、世界幻想文学大賞なども受賞。

代表作『ゲド戦記』シリーズは、スタジオジブリによって日本で映画化された。

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