モモ 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語

  • 岩波書店 (1976年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (362ページ) / ISBN・EAN: 9784001106879

みんなの感想まとめ

時間の大切さや心の豊かさをテーマにしたこの作品は、児童文学の枠を超え、どの世代にも深く響く普遍的なメッセージを持っています。作品内では、時間を奪われた人々が効率重視の生活に追われ、自分らしさを失ってい...

感想・レビュー・書評

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  • 効率を追い求めるあまり心の余裕を失っていく現代人を諷刺した、ちょっぴり辛口のファンタジー。「親が子供に読ませたい本」というのはよく聞くが、これはもしかすると「子供が親に読ませたい本」かもしれない。私はか大人になってから読んだので、子供がこれを読んでどう感じるのか本当の所はわからないけれど。

    ひとの話を無心に傾聴するという特技だけで勇敢に戦うヒロイン・モモをはじめ、脇役の大人も子供たちも、美点も欠点もひっくるめて実に魅力的である。私のイチオシはカメのカシオペイア。30分先のことまでなら正確に予見できるという頼もしいような心もとないような微妙な能力を持ち、しかもその戦い方は、敵がどこを通って追いかけてくるかを予見してその場所にうずくまり、敵が自分につまずいて転ぶのを待つという前代未聞の戦法である。こんなに健気でキュートな戦士がほかにいるだろうか!

    ところで、大型書店のレイアウトは大体どこも同じだが、私が足繁く通う某書店では、絵本・児童文学コーナーは店の一番奥にある。そこに辿り着くには、1階の話題書コーナー、文芸書コーナーを通って2階へ行き、ビジネス書コーナー、参考書コーナーを経由して2階の端っこまで行かなければならない。

    その間に必然的に多くの本のタイトルを目にするのだが、改めて眺めてみると、これがまた何とも示唆的なのである。「必要な知識を15分でインプットできる速読術」「本当に頭がよくなる1分間勉強法」「残業ゼロ! 仕事が3倍速くなるダンドリ仕事術」等々。「時間をお金で買う技術」なんてのもある。絵本コーナーでは、賑々しい音や光の出る幼児向け絵本(電池式)が目につく。それらを横目に通り過ぎてようやく児童文学コーナーに着くと、奥の棚にひっそりとこの本が置かれているというわけだ。

    時短系ハウツー本を否定できるほど、私は高尚な人間ではない。とはいえ、やはり殺伐とした感は否めないそれらの本をかきわけて行った突き当たりにエンデの「モモ」があるという事実は、私の心をほんのりと暖かくしてくれる。もちろんそれは、単に本屋のレイアウト上の必然に過ぎないのだが、発行されてはすぐに消えゆく流行本の間をすり抜けて最奥部に辿り着いた者だけが「モモ」を読むことができるというのは、なかなか面白い話ではないかと思うのだ。

    大人がめったに足を踏み入れることのない本屋の奥で、今日もモモやマイスター・ホラが笑って手を振っている。カシオペイアの甲羅には「ズット ココニイマスヨ」と、この本を読んだ人にだけ見える文字が浮かんでいる――そんな光景を連想させてくれる、楽しい物語だった。

    • みどりさん
      ベストセラーは置いてない本屋。
      うわー面白そうじゃないですか!
      猫丸さんは関西猫だったのですねー^-^
      ベストセラーは置いてない本屋。
      うわー面白そうじゃないですか!
      猫丸さんは関西猫だったのですねー^-^
      2020/09/05
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      佐藤史緒さん
      ヴィレヴァンを上品にした感じかな、、、
      猫は、日本の全てを関西化するコトを目論む秘密結社「関西ファシス党」の、、、
      佐藤史緒さん
      ヴィレヴァンを上品にした感じかな、、、
      猫は、日本の全てを関西化するコトを目論む秘密結社「関西ファシス党」の、、、
      2020/09/05
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      佐藤史緒さん
      にゃーん

      大阪人の弱点は、多分「雪」
      チョッと降っただけで三歩進むごとに転んでしまいます。
      雪かきだなんてシャベル...
      佐藤史緒さん
      にゃーん

      大阪人の弱点は、多分「雪」
      チョッと降っただけで三歩進むごとに転んでしまいます。
      雪かきだなんてシャベルでもスコップでも無理!尊敬の眼差しになります。
      2020/09/05
  • 「はてしない物語」でも似たことを書いたが、児童文学という枠だけでは捉えられない、いつの時代に於いても響くような普遍的な作品だと思います。

    子どもも大人も読む価値があると思うし、お子さんのいらっしゃる親御さんは、一緒に読むだけで、心穏やかに楽しく人生を送るひとつの指南を得ることができるでしょう。

    時間を可視化したような美しい表現を想像することで、時間の大切さを知り、時間を節約することで、心に余裕が持てなくなり、逆に人生を悲しくつまらないものにしてしまうこと。

    また、そうした人達が集まった場所の、どこかイライラした剣呑な雰囲気は、正に現代社会の通勤ラッシュに通じるものがあることなど、今の世の中にも当てはまることを、1973年のこの作品で提唱していた、エンデ自身がマイスター・ホラなのではないかと思えるくらい、どこか哲学的で、予言めいた別格な凄みを感じずにはいられなかった。

  • 350ページ程の作品ですが、前半はなかなか入り込めず、途中何度も寝落ちしてしまい、読むのに時間がかかりました。
    正直、うーんこれは途中で挫折パターンかも…って思ったほど。
    ですが100ページを過ぎたあたりから、どんどん読み進め、一気読みするほど物語に没入していきました。

    不穏な灰色の男たちの出現によって、人々は時間を奪われてしまいます。
    「忙しい」って心を亡くすと書きますよね。
    まさにその通りで、時間を奪われた人々は、効率ばかりを重視してせかせか働き自分らしさを失い、常にイライラ怒りっぽくなり笑顔も消えていきます。
    本当の豊かさとは何か、考えさせられるお話でした。

    児童文学、ファンタジーでありながら現代に生きる人々への痛烈な皮肉、社会問題に言及した作品のように感じました。

  •  一九七三年にドイツで発表された作品だが、令和のSFファンタジーだと言われても違和感ないのでは。だいぶ私は灰色だ。
     ベッポじいさんの、「とても多くの仕事を受け持つときも、そのすべてのことを考えると、心配になるばかりで息が切れる。いつも次の一歩のことだけを考えれば、楽しくできる。そうして一歩一歩進めばいつの間にかすべて終わっている。これが大事なのだ。」という仕事論がとても心に沁みた…………。
     ジジがモモだけのために語った物語というのもすてきだった。ジジ&モモはちょっと尊みがあると思うんだが、ラストでベッポに比べジジの存在感が薄かった点も含めて味わい深い。
     Audibleで聴取、朗読は高山みなみさん。『はてしない物語』の緒方恵美さんといい、エンデ作品さすが豪華。

  • 大人にも子供にもいろんな方に読んでもらいたいって思える本、バリバリ現代人の私の心にビシビシ突き刺さってくる物語で忘れがちな大切なことを思い出させてくれる本

    どんな自己啓発本やビジネス本を読むよりまず「モモ」を読んだ方がいいってくらい色んなことが学べる!

  • 18冊目『モモ』(ミヒャエル・エンデ 著、大島かおり 訳、1976年9月、岩波書店)
    時間どろぼうの”灰色の男たち”にたったひとりで立ち向かう少女モモの活躍を描いた児童小説。
    ファンタジーの体をとってはいるが、内容は強烈な風刺劇。日々に忙殺され心のゆとりを無くした現代人に対し警鐘が鳴らされている。
    モモと街の人々との交流はとても可愛らしく、またロマンチックでもある。第一章に流れる豊かな幸福感には、それだけで涙腺が刺激されてしまった。

    〈たとえおまえがなんであれ、ひかれ、ひかれ、小さな星よ!〉

  • 中学の時読めなくて再リベンジ。果敢に挑む姿に感動

  • 30年以上前に読んで、感動した記憶が。娘にも読ませたくてもう一度読んでみました。
    いやー、ショック!ストーリーを全く覚えていない。
    こんな難しかったんだなぁ。あの頃は、汚れてなかったんだろうか。

    かめのカシオペイアがいい味出してた。
    モモは、どんなに素敵な人生を送ったのでしょうね。

    時間は大切だけど、ゆっくり流れる「時」こそ大事にして、丁寧に生きていけたら幸せだね。これから、そういう時は、モモを思いだそう。

    娘にはまだ難しいかなとも思ったけど、とっても純粋なのでさらりと感動 しちゃいそう。

    再読も良いですね。新たな読書の楽しみ方を教わりました。

  • 少し難しいけど、何回か読むとわかる。

  • あるビジネス雑誌の裏表紙に、「成功する人は、週末を無駄にしない。」という広告がありました。私はそれを見るなり「この時間どろぼう!」という気分になり、『モモ』を読むことに決めました。

    『モモ』は、小学生時代、日本語補習校の図書室にあった蔵書の中で一番記憶に残っている本であり、
    2020年に読んでよかった本ベスト5には入る『ゆっくり、いそげ』で著者が取り上げられていて感動の再開を果たした本であり、
    再読したいとは思っていたんだけど、ついにその想い果たしました。

    「忙しい」は「心が亡くなると書く」。そんな言葉が耳に痛い今読んで思うことは、シンプルにやっぱり『モモ』は面白い!ストーリーにのめり込めた素敵な時間でした。モモ、ありがとう。

    あと余談ですが、物語に登場するカメの名前がカシオペイアで、「あれ、時計のブランドもCasioだからギリシャ語で時間を示唆する何かなのかな?!」と思って調べたら「Casioの由来は創業者の名前の樫尾」でした。

  • やっとやっと読めた。読もうと思ってから20年。読了できました。時間泥棒に時間を盗まれてどれだけ生産的に時間を使えるか追求された人々。お金をたくさん稼いで懐は豊かになるけど、心の豊かさは消えっていってしまう。顔つきも冷え冷えと病人のようになってしまう。恐ろしいと思いながら読んでるけど、これは身の回りに起きてることかもと、、確かにお金は大事だし、時間を無駄にするのはもったいないけど、自分の心を豊かにする自分だけの時間、家族との時間、そういった時間まで節約してはいけない。その時間こそが自分の人生にとって本当に大切な時間。時間の節約、効率とか思うけど立ち止まって「モモ」のお話を振り返って考えていきたい。

  • 小学生の時以来、とても久しぶりに読みました。
    驚いたのは、読みながら見えてくる景色が小学生の時の記憶のイメージとは違うことです。ネガティブな意味ではなく、子どもと大人ではこんなにも感じ方が違うのかと思いました。違う物語を読んでいるような感覚でとても楽しく読めました。
    また、大人にはとても刺さるメッセージがとても印象深かったです。

  • ずーっと知ってたけどずーっと読んでこなかった本。
    そしてドラマ「35歳の少女」でモチーフとなっていたので手に取った。

    児童文学作品だからすぐにさらっと読めるだろう…と思っていたけど、360ページという、小学生が読むにはかなーりボリュームのある本だった。
    だけどハリーポッターとか読むんだし、本好きな子にとっては大したことないのかな?


    時間が「聴こえる」女の子モモが、時間どろぼうに立ち向かう冒険小説。

    時間の大切さと、想像力の大切さ。
    子どもの頃よくしていた「空想」って、大人になるにつれいつのまにか全然できなくなったなあと気づく。

    誰にも操られない、自分だけの時間を大切にしよう。
    自分でしっかり操れるようになろう。

    子ども向けに限定してしまうにはもったいないくらい濃い内容で、むしろ忙しい現代社会を生きる大人向けの作品のように思えた。

  • 第一部 モモとその友だち
    一章 大きな都会と小さな少女
    二章 めずらしい性質とめずらしくもないけんか
    三章 暴風雨ごっこと、ほんものの夕立
    四章 無口なおじいさんとおしゃべりな若もの
    五章 おおぜいのための物語と、ひとりだけのための物語

    第一部締めのジジとモモ、ジロラモ王子とモモ姫の おとぎ話、素敵な話。子どもたちの暴風雨ごっこといい、想像力広がる作中ファンタジー、これがモモ。



    第二部 灰色の男たち
    六章 インチキで人をまるめこむ計算
    七章 友だちの訪問と敵の訪問
    八章 ふくれあがった夢と、すこしのためらい
    九章 ひらかれなかったよい集会と、ひらかれたわるい集会
    一〇章 はげしい追跡と、のんびり逃亡
    一一章 わるものが危機の打開に頭をしぼるとき
    一二章 モモ、時間の国につく

    実態のない灰色の男たちの怖さ、、、え?これ令和の話では?と驚く。
    時間を節約する、効率を、子どもたちの孤独感、、身につまされる思いがする。
    これぞファンタジー!な時間の国。〈どこにもない家〉
    、〈さかさま小路〉、マイスター・ホラが出すなぞなぞ、、、
    マイスター・ゼクンドゥス・ミヌティヌス・ホラ
      (賢者に対する総称、秒、分、時間)



    第三章 〈時間の花〉
    一三章 むこうでは一日、ここでは一年
    一四章 食べものはたっぷり、話はちょっぴり
    一五章 再会、そしてほんとうの別れ
    一六章 ゆたかさの中のくるしみ
    一七章 大きな不安と、もっと大きな勇気
    一八章 まえばかり見て、うしろをふりかえらないと
    一九章 包囲のなかでの決意
    二〇章 追手を追う
    二一章 おわり、そして新しいはじまり



    作者のみじかいあとがき
    訳者のあとがき


  • およそ50年前に書かれた児童文学でありながら、令和の今にも、というか今を生きる現代人にこそ突き刺さる物語。

    「タイパ」などに表されるように、現代社会はとにかく時間を無駄にすることを忌み嫌う人たちが大勢いる。しかし人間には、これといって意味のない時間、何も生み出さない時間が、何よりも人間らしさを養ううえで大切なんじゃない?ということを問われているように感じた。

    この物語が書かれた1973年に比べて、今ははるかに情報化が進み、人間が同じ1時間の間に「こなせるタスク」は飛躍的に増えた。しかし同時に「課されるタスク」もそれ以上に増えたため、人間は時間的な余裕がどんどんなくなってきている。

    現代社会のスピード感についていけなくなった人は、自分に絶望し、最悪の場合うつ状態になってしまう危険がある。そんな時はこの物語に立ち返り、本当に大切な時間の使い方を見つめ直す必要があるのかもしれない。

  • 「時間」をテーマにしたファンタジー。名作です。

    私が生まれたころ、1970年代の作品ですが、まったく古さを感じない、まるで現代のこと、あるいは、これからの未来のことを描いたような、不思議なお話です。

    「時間」は誰にも平等に与えられた大変貴重なリソースで、誰もがそれを蓄えることも、増やすこともできない、大事な大事なものです。

    しかし「時間」の価値を、人は常に考えます。

    無駄を削り、効率を高め、「時間」の価値をどんどん高めようとしています。

    しかしそこで高められた(ように見える)「時間」の価値は、果たしてすべての「時間」に対して平等に還元されているのでしょうか?

    誰かにとって大事な「時間」、貴重な「時間」は、その人にとって、大事であり貴重であって良いもので、誰もが、誰かにその「時間」の価値を評価され、無駄だと他人に判断された「時間」をその他人に奪われるようなことはあってはならない、そんなことを考えさせられる、なんだかとっても不思議なお話です。

    心の豊かさは、経済的な豊かさとは必ずしも一致しません。

    「時間」の価値を、誰かの尺度ではなく、自分自身の尺度でしっかりと見極められる、そんな心の豊かさを持ち続けたいなと、モモを読んで思いました。

  • 街の人気者、ホームレスのモモが灰色の男たちによって奪われた時間を取り戻す物語です。

    時間とは?
    時間を盗まれるとは?時間を節約することと、時間を大切に使うことの違いは?
    そんなことを考えながら読むといいかもしれません。

    灰色の男たちは街の人々に時間を節約させ、その時間で葉巻を作って生きています。「人との対話は時間の無駄だ」と言う彼らと、傾聴が特技のモモの対比が際立ちます。ここでの「葉巻」は「消費」の象徴であり、物質的な豊かさや成金的な生き方を思い起こさせます。つまり、現代人が時間を効率的に使おうとするあまり、人との関わりや心の豊かさを見失ってしまう様子を、皮肉を込めて描いているように感じます。

    掃除屋のペッポのように、未来のために時間を犠牲にしている状態は、現代の私たちとよく似ています。そんな犠牲の上に将来私たちは本当に幸せになれるのでしょうか?本書は、現代人の不毛な行動に警鐘を鳴らしつつも、私たちの生活がすでに後戻りできない地点まで来てしまっているのでは、という一抹の不安も感じさせます。それでも、モモのように今この瞬間を大切に生き、人と心を通わせることの価値を教えてくれる本でした。

  • 言葉が熟すまで待たないといけない…という部分が、何度読んでも印象に残ります。
    星の声に時間の花など、美しく壮大な情景が大好きです。
    翻訳本なのに日本語が綺麗で、特に各章のタイトルがいい味を出しているな、と思って読み返しました。

  • 「時間」が様々な言葉で描写されていて、すごくきれいだった。
    最初引き込まれるが、先の長さに途中挫折しかけて、7章あたりから再び入りこんで読んだ。本が好きな人なら人生で1度は読んでおきたい1冊かも。

    世界中を旅した友人に、日本は時間の流れが速いのだと聞いたことがある。また、鬱病の発症も多いのだという。まるでこの物語の町の人たちのようだ(笑)「時間を大切に」という言葉はよく言われるが、本当に時間を大切にするとはどういうことか考えさせられた。人間85歳まで生きたとして約27億秒、大切に使いたい…「じぶんの時間をどうするかは、じぶんじしんでしかきめられない」のだから。
    仕事や日常に追われていて毎日忙しく本を読む時間がない!!という人にほど読んで欲しい。

  • 大人の童話。大人も子供も夫々の体験、考え方から、どちらも楽しめる内容である。人間の根源に迫るテーマである。標題の表すとおり、時間がテーマの重要な部分を担う。すべての人間にとって与えられた時間は平等である。そこに時間をためるという発想がまず、面白い。自分にとって大切な時間を他の仕事に振り替えて、無駄をなくす。それは人間性をなくしてしまうことに等しい。効率が優先されることは、子供たちの未来の時間をも奪ってしまうことになる。友達と友情や信頼、独創的な発想など。まさに、現代文明社会の批判ともとれる内容だ。失われてしまった、時間をもとに戻すことはできない。文明とは、便利になった。しかしそれに伴いなくしたものを取り戻すことはできるが、それが必要であるか(時間の花)生きがい、個性。育てることの手間。そして、人それぞれで違う、また、枯れる。

    カシオペア、亀なのでなぜ?近未来が見える。

    灰色の男たち、時間の花を保存矢印タバコにして吸う。個別の特色ない男たち、1が全体を表し、分裂する?

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著者プロフィール

文:ミヒャエル・エンデ(Michael Ende)
1929–1995年。ドイツのガルミッシュ生まれ。作家。小説、絵本、戯曲、詩などの文芸作品がある。愛をもって社会を見つめ、深い思索のもと生まれた作品は、世界中の多くの読者に読み継がれている。1960年『ジム・ボタンの機関車大旅行』(邦訳版1986年/岩波書店)で作家としてデビューし、ドイツ児童文学賞を受賞。以降、執筆活動を続け数々の国際的な文学賞を受賞。主な邦訳作品に『ジム・ボタンと13人の海賊』『モモ』『はてしない物語』『鏡のなかの鏡—迷宮—』『魔法のカクテル』『魔法の学校—エンデのメルヒェン集』(以上すべて岩波書店)などがある。『モモ』の装画・挿絵はエンデ自身が描いたもの。長野県の信濃町黒姫童話館に、原稿や草稿、ノート、写真、書簡、自筆原画、愛用品などのエンデの関連資料が多く所蔵され、一部が常設展示されている。

「2026年 『影の縫製機』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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