コウノトリと六人の子どもたち (岩波の愛蔵版 23)

制作 : モーリス・センダック  遠藤 寿子 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 16
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001108231

感想・レビュー・書評

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  • ネットで検索しても書誌情報が見つからないくらいの古い児童書。
    でもこの本には大切なことがいっぱい書いてありました。

    オランダの、海岸沿いの小さい村が舞台。
    その村の小学校に通う少女リーナの作文から物語は始まります。

    彼女の住むショーラの村にはコウノトリが来ません。
    近隣の村には来るのに、です。
    もしコウノトリが来てくれるならコウノトリのことがよくわかるのに。

    学校の先生は「なぜ、ショーラにだけコウノトリが来ないのか、考えてごらん」と6人の生徒に言います。
    ショーラには、コウノトリが巣をつくれるように家の屋根に車輪を置いていないからだ(屋根の上の車輪に巣をつくるのです)、と考えた子どもたちは、村の中を、不用の車輪を探して歩きます。

    その過程で子どもたちは、今まで接点のなかったおじいさんやおばあさん、両足を切断して車いすに乗っている元漁師と知り合います。
    今まで知らなかったけれど、おじいさんやおばあさんたちの持つ知恵や、元漁師のおじさんの知識と行動力は、子どもたちに新しい世界を見せてくれます。

    お父さんやお母さんたちをも巻き込んで、車輪を屋根に取り付け、コウノトリを待つ喜びと不安。

    子どもたちは決してお行儀のいいよいこではありませんし、いいことを考えついてもたいていは失敗します。
    でも、失敗して落ち込んでいても困っている人を見ると手助けをする。そうするとわらしべ長者のように何かいいことが起きる。
    それらが一つになった時、村にコウノトリが帰ってきます。

    学校の先生がいい。
    ”わたしたちが、なぜだろうと考えはじめると、いろいろのことを、本当に起こるようにさせることが、まま、できるものだよ。”

    車輪を探すとき、「ありそうなところはもちろん、ありそうもないと思うところも探しなさい」という先生のアドバイスが、活きるのです。
    ”なさそうな場所に、思いがけないことが起こる、思いがけないことが起こって人を驚かす”

    たった一人の少女の作文が、村のみんなを幸せな気持ちにしたという話。
    挿絵はモーリス・センダック。
    ちょっと言葉遣いが古いけど、子どもと一緒に読んだら楽しいと思いました。

  • オランダにアフリカからのコウノトリを巣作りさせる、一つの目標の為に皆んなが協力するのは、いい事ね~

  • 子どもたちがコウノトリがまた来てもらえるように工夫し、努力する姿に大人たちが動かされていく様子が面白く書かれていて、意外と面白い作品でした。

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