夢を掘りあてた人―トロイアを発掘したシュリーマン (岩波の愛蔵版)

著者 :
制作 : アルバン・ゲルナー=カルフ   Johanna Inge Von Wiese  大塚 勇三 
  • 岩波書店
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001108255

作品紹介・あらすじ

考古学は、おもに発掘によって、ずっとむかしの遺跡や道具などを研究し、とおい人類の歴史や文化をあきらかにする学問ですが、この考古学がたいへんに進んだのは、十九世紀のことでした。そしてシュリーマンのトロイア発掘は、人をおどろかす大事件でした。神話とホメロスの世界をもとめてすすんだシュリーマンは、人類のすばらしい遺産である、こうした一世界への扉をおし開いたのでした。本書は、考古学者シュリーマンの業績をのべるものではなく、人間像をえがきだすのに力点をおいた伝奇小説である。

感想・レビュー・書評

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  • シュリーマンは、子どもの頃に聞いたギリシャ神話に出てくるトロイヤを発掘した人物。貿易商をしたり、大人になって学んだりした後に遺跡発掘に挑戦した。自分の実現したかった遺跡の発掘をするまでのプロセスが描かれており、自分の夢を実現するために、努力をすることの大切さがわかる。

  • 幼い私にとって、シュリーマンこそ夢を掘りあてた人だった。
    私の大好きなイリアスやオデュッセイアは「ただのお話」ではなかった、トロイ戦争は本当にあったのだ、と信じて見つけようとした人がいた、私にとってはそれでじゅうぶんだ。
    彼が「トロイ戦争は事実だ」と信じるきっかけとなった、トロイ陥落の場面を描いた絵、その中で老いた父親を背負い幼い息子を連れて逃げるトロイの王子こそ、アエネアスだったのだ、と後になって気がついた。そのことによって私には、ホメロスとは逆の立場から描かれた、しかし敗者の物語というよりはローマ建国の壮大な叙事詩『アエネイス』に臨む準備ができあがった。
    考古学と西洋古典文学に目覚めさせてくれた、忘れられない1冊。

  • 小学生の頃読んでギリシャ・トロイアにあこがれた。同時に驚異的な語学習得能力にも。

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