サティン入江のなぞ

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本棚登録 : 35
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001109719

作品紹介・あらすじ

ある日、こつ然と父の墓石が消え、10歳の少女ケートは父の死に不審をいだいた。サティン入江で知った真相とは?…ミステリー・タッチで描く人生の真実。ピアスの最新作

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの心の小さな動きを見逃さない作家なのです。
    ピアスさんは。

    ある朝、紫色のインクで書かれた、宛名もない手紙が届く。其の手紙が届いてからの、母と祖母のおかしな感じ。
    そして、自分だけが知っている父の墓のなぞ。
    大好きな兄のランに話しても、取り入ってもらえず、ケートは一人、この謎を心に抱えていた。
    そしてある日、父の墓が消えてしまう…

    意外な展開は、まるでミステリーのような作品でした。

    シロップ という名のステキな猫さんが登場します。
    とっても重要な役なのです

  • 初めて読んだときボロボロ泣いたのをおぼえてる。
    深い、深い赦し。
    なぜそんなことが可能なのか。いや、本当に可能なのか?
    二、三日ぐるぐる考えていた。
    やはり、深く傷つきながらも、息子の中にひそむ刃を感じていたのかもしらないな、という気もする。
    そこがメインではないのでくわしく描かれてはいないのだけど。

    あくまでも視点はケートによりそっているのだけど、大人の弱さも余すところなく描かれている。そこが好き。

  • 好きだった人の弟と結婚した母。そろそろ家族よりも恋人と過ごす時間が増えてきた兄。細く開けたドアの隙間からすべてを見ている祖母。なんとなく不安なケートの日常。
    ある日、一通の手紙でおばあちゃんと母が動揺。お父さんのものだと思っていた墓石がなくなる。
    最終的にケート一家は再生してハッピーエンド、だが、もう一人のおばあちゃんの存在が重要で、ピリリと引き締まる。

  • ケートは母方のおばあちゃんの家で母と兄ふたりと猫のシロップと住むが、自分はボブ伯父さんの亡くなった日にケートは生まれた事を墓石から知る。ボブおじさんと何も語られない父の事、そして行ってはいけないと言われているサティン入江にはいったい何があるのか・・。
    平凡でも満ち足りた日常の中に少しずつ見え隠れするミステリー、そしてそこには人間の光と影の部分も描き出されて、ピアスらしい深い作品でした。

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