サティン入江のなぞ

制作 : シャーロット・ヴォーク  Philippa Pearce  高杉 一郎 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 26
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001109719

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだときボロボロ泣いたのをおぼえてる。
    深い、深い赦し。
    なぜそんなことが可能なのか。いや、本当に可能なのか?
    二、三日ぐるぐる考えていた。
    やはり、深く傷つきながらも、息子の中にひそむ刃を感じていたのかもしらないな、という気もする。
    そこがメインではないのでくわしく描かれてはいないのだけど。

    あくまでも視点はケートによりそっているのだけど、大人の弱さも余すところなく描かれている。そこが好き。

  • 好きだった人の弟と結婚した母。そろそろ家族よりも恋人と過ごす時間が増えてきた兄。細く開けたドアの隙間からすべてを見ている祖母。なんとなく不安なケートの日常。
    ある日、一通の手紙でおばあちゃんと母が動揺。お父さんのものだと思っていた墓石がなくなる。
    最終的にケート一家は再生してハッピーエンド、だが、もう一人のおばあちゃんの存在が重要で、ピリリと引き締まる。

  • ケートは母方のおばあちゃんの家で母と兄ふたりと猫のシロップと住むが、自分はボブ伯父さんの亡くなった日にケートは生まれた事を墓石から知る。ボブおじさんと何も語られない父の事、そして行ってはいけないと言われているサティン入江にはいったい何があるのか・・。
    平凡でも満ち足りた日常の中に少しずつ見え隠れするミステリー、そしてそこには人間の光と影の部分も描き出されて、ピアスらしい深い作品でした。

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