- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001109740
感想・レビュー・書評
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妖精の存在を信じる人にとっては全てが腑に落ちて、世界の仕組みがわかる、一冊。この本は絶対に、ファンタジーなんかじゃない。結婚してめでたしめでたしなんて、甘くなくて徹底した真実が書かれてる。しれっと児童の読み物コーナーに置いてあるだなんて怖いことだ。
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”たたかい”っていうか
家つき妖精の”おはなし”って感じです
昔から住んでいる神様のような存在は
コッツウォルズも同じ
人間のお手伝いをしたり
物事かうまくいくようにいたずらもしたり( ´艸`)
魔女に狙われたり
結婚を反対されたり、たからものがでてきたり
わくわく楽しいお話でした -
英国の児童文学は歴史好きには宝の箱だ。清教徒革命時代のコッツウォルズの一地方、極めて狭い地域を舞台にした話。没落した旧家に仕える家つきの妖精が、旧家の最後の生き残りで、今は新興領主に仕える健気な少女の為に奮闘する。ヴィクトリア時代に成立したかわいらしい(というかロリコン風)妖精ではなく、どこか土俗的な薄気味悪さと親しみやすさを備え持つ妖精たちが登場するのが味わい深い。
物語に登場するフェティプレイス家はスウィンブルックの教会にとても面白い記念碑を残しているので、訪ねる機会があればお薦めです。歴史に興味がある方はご存じと思いますが、この教会は20世紀のイギリス社交界に名を残すミトフォード家の六姉妹ゆかりで、何人かはここに埋葬されているので、そちらも必見です。
ところで、ウィドフォードの地名も実在ですが、この家系も実在したかどうかは不明。これから調べます。