星のひとみ (岩波少年文庫 1004)

  • 岩波書店 (1953年2月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784001110043

みんなの感想まとめ

深い雪の中、農夫が不思議な少女を見つける物語を通じて、自然や人々への愛情が描かれる作品です。フィンランドの童話集として知られ、幻想的な要素や機知に富んだストーリーが魅力となっています。特に表題作「星の...

感想・レビュー・書評

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  • フィンランドの童話集。「星のひとみ」が大好き。深い雪の中、農夫がラップ人の子供を拾う。瞳に星の光を宿す不思議な女の子の話。

  • 「フィンランドのアンデルセン」といわれたトペリウスの童話集。
    その自然と祖国や人々への愛情に溢れたお話は、北欧の伝説や信仰をふまえて、美しく、幻想的であったり、機知にとんで興味深い。

    表題の『星のひとみ』は有名だが、私も子供の頃、少年少女世界の文学全集(小学館/昭和43年刊)の北欧編で読んだ覚えがあった。

    ただ、それともう一つ印象に残っていた(たぶん挿絵でだろう)お話は、この岩波の本には入っていなかった。何であったか気になって調べたら、『海からきためうし』という話で、昔の全集の北欧編にあった、トペリウス童話はこの二編だった。(印象に残っていた絵は、深沢邦朗氏によるものだったが、この全集はカラー画を結構載せていた)

    今回は、上記の個人的な昔の謎(笑)も解けたし、岩波の復刊で、少しまとまったトペリウスのお話を楽しむことができてよかったです。

  • 雪に覆われ、満天の星空とオーロラに囲まれ、青々とした林でキイチゴを摘み、ずっと昼の日々やずっと夜の日々の中に生きる、そんな環境から生まれてくるお話。
    最後に解説を読んで、これは北欧神話に触れてみたいと思いました。

  • ラップランドに伝わる民話集という形式の児童文学だが、実はすべて著者の創作。スカンジナビア北方(北極圏)に広がるラップランドに住むサーミ(この本が出版された当時はラップ人と呼ばれていたが、現在は蔑称とされる)は、狩猟・遊牧生活おくり、トナカイを飼って先住民で、アジア系の遺伝子も持つ。表題作は目に魔力を持つ少女の話。他にもトロルの話など興味深いし、文学作品としても出色の出来。

  • 子供の頃買ってもらった岩波少年文庫。
    ロシアの児童文学で挿絵も素晴らしかったです。
    不思議な力を持つ少女「星のひとみ」の悲しい運命を書いた表題作には子供心にもオトナの世界の哀しさのようなものを感じてました。

  • 1953 初版 1995年第30刷

    サカリアス・トベリウス
    1818-1898 フィンランド作家
    フィンランドのアンデルセン

    よい子どもたちに
    フィンランドの森に、一羽の小鳥がいました。その小鳥は、マツや、モミや、シラカバや、ナナカマドたちのために、歌をうたいました。草原のフウリン草がその声をきき、川岸のアンが、その歌に耳をかたむけました。小鳥のほんとうのふるさとは、ひろいあれ野でした。大空の雲がきょうだいで、青白いヒースがゆりかごで、風と歌が、子もり歌でした。
    すると、あるとき、天使が森にきて、その小鳥にいいました。
    「子どもたちのために、歌をおうたいなさい!」
    小鳥はいいました。
    「わたしの声は、こんなに小さいのですが、子どもたちにきこえるでしょうか?」
    天使はいいました。
    「心のそこからおうたいなさい。そしたら、子どもたちにきこえますよ。」
    「なにをうたったら、いいでしょう?」と小鳥はたずねました。
    天使はこたえました。
    「歌とものがたりを、そして、神さまのみさかえをおうたいなさい。神さまのかぎりない、おちからと、おめぐみを、おうたいなさい。大自然の美しさと、神さまのかしこさを、おうたいなさい。神さまのおこころが、どんなふうに、この世界にいっぱいになっているかを、おうたいなさい。そして、地上のよいものや、神さまをうやまうことや、まごころや、勇気や、ただしさや、つつしみや、やさしさなどについても、おうたいなさい。自由に、たのしくおうたいなさい。くらいかなしみのなかにさえ、さしこんでくる日の光をおうたいなさい。けれども、いつもこころをこめて、うたうのですよ。」
    小鳥はいいました。
    「やさしい天使さま、わたしはよろこんで、おのぞみどおりにいたしというございます。でも、わたしがこの大きな森にいる、何千羽という鳥のなかの、ごくつまらない鳥だということを、あなたは、ごぞんじのはずです。子どもたちのために歌をうたうという、りっぱなつとめをやりとげる力をmだれがあたえてくれるのでしょう!子どもたちは、神の国のものではありませんか。それなのに、つばさはよごれ、心はあらしのようにおちつきのない、このわたしにむかって、神さまにえらばれた子どもたちに、はなしをせよと、おっしゃるのですか?」
    天使はこたえました。
    「おまえひとりの力では、なんにもできないのです。おまえが雪のように白いからだと、ゴクラクチョウのようなおもおもしい声と、ナイチンゲールのゆなやさしい声をもっていて、この世のはじめから、朝やけの歌をうたってきたとしても、それは神さまのお力によることです。ですから、ひとすじに神さまにおすがりして、おまえのしごとをやりとげなさい。」
    小鳥はいいました。
    「おっしゃるとおりに、いたしましょう。」
    そして、小鳥はうたいました。
    さて、よい子どもたちよ、その小鳥の歌とものがたりは、フィンランドの森から、かるいわた毛のようにあなたがたのもとにやってきました。それは、春風が、はこんできたのです。よい子どもたちよ、木のやだや、葉に、サラサラと鳴っていることばに、しずかに、耳をかたむけてください。」
    1866年10月5日
    ヘルシングフォルス(ヘルシンキのスウェーデン名)にて
    サカリアス・トベリウス

    スイレン
    サンポー・ラッペリルの話
    アリとお医者さま
    星のひとみ
    白いアネモネ
    赤いくつ
    夏至の夜の話
    ウンダ・マリーナの足あと
    古い小屋
    霜の巨人
    雲の中のかじやさん

    トベリウスが、子どものためにお話をかいたねがいの一つは、そのお話をとおして(文学をとおして)、フィンランド国民の、国を愛する心を強くしたいということでした。
    トベリウスのお話は、北欧の自然と、古い伝説と、キリスト教の愛の心とが、みごとにとけ合った、幻想的な美しさに満ちています。
     フィン人 ラップ人
    ウラル・アルタイ系の人種

  • ぼくの好みには合わなかった

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