ながいながいよる (大型絵本)

  • 岩波書店 (2011年1月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784001112214

みんなの感想まとめ

しんとした冬の夜の森を舞台に、動物たちが太陽を待ち望む姿を描いたこの絵本は、心に響く深いメッセージを持っています。三色の絵具で表現されたモノトーンの美しい絵は、凍える寒さと静寂を感じさせながらも、希望...

感想・レビュー・書評

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  • マリオン・デーン・バウアーさんの絵本ですね。
    絵は、テッド・ルウィンさん。
    訳は、千葉茂樹さん。

     ふかくつもった雪。
     ながいながい夜。
     星は氷のようにさえ、月はこごえている。
     しずかなしずかな森。

     どうぶつたちは、
     たいようをもとめますが、
     「ちがうちがう」風がためいきをつく。
     「あなたじゃない」

     小鳥がいいました。
     お日さまをとりもどすのは、いったい、だれ?
     「あなたよ」風がいう。「あたなにしかできない」

     どうぶつたちは、ふしぎがりましたが、
     小鳥は、うたいます。

     昔話のような、アメリカのお話です。
     小鳥の高らかな歌声で、太陽はにっこりほほえみます。
     日本でも、春告げ鳥がいますね。
     楽しい絵本でした(=^・^=)

  • 〝深く積もった雪。 長い長い夜。星は氷のように冴え、月は凍えている。 静かな静かな森…。森の動物たちが、長く寒い夜が明けるのを待っている「太陽はどこにいるんだ?」 カラスやヘラジカやキツネが、自分たちの得意技で、太陽を呼びもどそうとする。森に吹く風が囁く「あなた方じゃない、お日様を取り戻すのは…あなたよ、小鳥さん、うたって…」〟迫力ある写実的な絵、凍える雪の冷たさが伝わるフレ―ズ。 春に向かう森のいとなみを謳った、ゴールデンカイト賞を受賞した大人の絵本。

  • 表紙をめくってから数ページ続く、動物の姿がいっさい見当たらない、夜の森の絵。

    この絵本のなかで、読み終えてから何度も広げて見入ってしまったページがあります。
    それは、はじめて本文が差し込まれる、見開きのページでした。

    左ページ、いちばん手前に描かれた木の幹が、なぜだかわたしの心をとらえて、ずっと離しませんでした。
    何本もある木のうちの1本でしかない、その木。
    でもその木を見ていると、その風景はしんとした冬の夜の森そのものに見えてくるのです。

    3色の絵の具だけで描かれた森が、しばらく続いていきます。
    凍える冬の夜、動物たちはなんとか太陽を昇らせようとにらみをきかせるのですが、太陽は姿を見せず、夜が続いていきます。

    そんな森に、朝日がさしたときの絵!
    薄暗く、凍える森を包む、あたたかくて柔らかな日の光の色!
    この輝きとほっとした気持ちを、どうあらわせばいいのかわかりません。

    夜しかないように思える世界。
    凍え続けるしかないように思える世界。

    わたしにはそれは、うつでいちばん、しんどかったときの世界に思えました。

    心が凍える中、なんとかして太陽を、救いを、出口を見つけようとしたあの日。

    でも太陽はなかなか、姿をあらわしませんでした。
    なぜなら太陽は無理やり引っぱり出そうとしても、引っぱり出せるものではなかったからです。
    太陽は無理やり昇らせようとしても、昇らせられるものではなかったからです。

    「しんどくてつらい世界を、はやく抜け出したくて、太陽を強引に昇らせようとしていたんだ、わたしは」ということが、はやく太陽を昇らせようと画策する動物たちの姿に重なりました。

    でもそれと同時にこの絵本は、しんどいだけの世界にも、いつか必ず太陽は昇ることも教えてくれました。

    「ながいながいよる」というこの絵本を、手元に置いておきたいと思ったのですが、残念ながら絶版になっており、古本屋さんに出てくるのを待つしかないようです。

    もし今、うつでしんどい世界にいるのならば、ぜひ「ながいながいよる」を図書館で借りて開いてみてください。

    そのときのあなたは文章がまだ、頭に入ってこない時期かもしれません。
    けれどその絵がきっと、しんどくてつらい気持ちに寄り添ってくれるはずです。

  • [江戸川区図書館]

    すごく印象的な絵の本。後付けを見ると、コールデコット賞オナーブックに選出された画家らしく、この本は三色の絵具だけで描かれているらしい。

    話の内容は、太陽と北風的な感じ。太陽まで飛ぶことも出来ず、つついておこすくちばしも、丘を駆け上がることも、太陽を掬い上げることも、かぎあてて空にほうりあげることもできない、表紙絵を飾る力無き小鳥が太陽を歌い起す、とても情緒ある本。

  • ゴールデン・カイト賞
    寒く厳しい雪山でじっと耐える動物たちの迫力がが絵から伝わってきます。
    くり返される風の言葉「あなたじゃない」に子どもたちが笑い、正解は何なのか期待が膨らんだ。
    そのせいか、鳥の歌声で太陽が現れることがしっくりこず、もやっとして終わりました(笑) 

  • 冬の森の夜~夜明けを描く。
    動物かやたくさん出てくる。
    雪の夜の中、太陽と春を迎える朝がくる。
    太陽をめざめさせるのは誰?

    少し、大きなかぶ、的な?
    大判の絵本で絵が素晴らしいので、美しい声で丁寧に読み上げると、感動してもらえるかも。

  • 最近の本には珍しく、動物たちの言葉遣いが乱暴。

  • とても美しい水墨画のようなモノトーンな絵で描かれた、冬の寒い中で太陽を探す動物たちの絵本。
    美しくも骨太の絵が描き出す寒い夜は目にも心にも美しい。

  • 2024.2.15 5-3

  • 北国のながいながい冬の夜が明ける朝、太陽の光の神々しさを言葉でたとえようがない。人類の誕生と同じくらいに満ち満ちた感情だ。そんな時、森の生きものたちはどんなことを思っているのだろうと空想する。(ちいさな帆)

  • まるで夜明けの時間帯に森にいるように感じるほど光の表現が上手。
    オレンジとも赤とも言えない朝日の色も素敵。

  • 原題THE Longest NIGHT



    ヘラジカと小鳥と〜

    おひさまをとりもどすのは、だれ?

    小鳥の鳴き声

  • 青い世界と雪。
    まるで木島櫻谷の月夜のよう。
    西洋的な日本画だと思っていたけれど、さもありなん。
    春が訪れる前の一夜。
    それは、ながいながいよるが明ける時ということ。
    リアルな描写と色使いの美しさは良い。

  • 寒い冬の日の夜。皆静かに眠っている。そんなある日、カラスが太陽を連れ戻そうとした。けれど、風があなたが連れ戻すのではないよとささやいた。じゃあ、いったい誰が太陽を連れ戻せるんだろう?ちゃんと太陽は戻ってくるのでしょうか?(約5分)

  • 小鳥(ハシブトガラ?)が主人公。
    太陽がでなくなってしまった森の中。
    ピンと張りつめた空気を、小鳥が解く。
    雪の情景が美しいです。

  • ところどころの言い回しが美しい。

  • 26年度 (6-1)
    8~10分

  • 2014.2.19 2-1

  • きっと原文がきれいなんだろう。最初の1ページの文章が綺麗だった。
    なにもできないから自分が一番得意なことをした。なぜかこんなような部分がすごく印象的だった。

  • 長い夜、みんな待ちきれなくて太陽をつれてこようとする

    小鳥の歌が太陽を目覚めさせる

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著者プロフィール

1938年アメリカ、イリノイ州生まれ。絵本から読みものまで幅広い作品を手がけている。"On My Honor"(『トニーが消えた日』佑学社)で1987年ニューベリー賞オナーに選ばれ、2009年には"The Longest Night"(『ながいながいよる』岩波書店)でゴールデン・カイト賞(絵本・文部門)を受賞。キツネが雪のなかでおどるすがたを見て、この作品の着想を得たという。雪を楽しむ機会の多いミネアポリス在住。

「2018年 『キツネの はじめての ふゆ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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