まちのいぬといなかのかえる (大型絵本)

  • 岩波書店
3.98
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本棚登録 : 151
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001112221

作品紹介・あらすじ

ある日、まちからやってきたいぬが田舎でかえるに出会います。二匹は友だちになって…、美しい水彩画でつづる友情の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 絵が綺麗。同じ友情はなくとも、季節が巡り続いていくように友情も引き継がれていくところがよい。蛙笑いの犬にほっこりとする。

  • 美しい絵に惹かれて手にとった一冊。
    まちの犬といなかのカエルが出逢った時からの一年を描きます。

    かえるといぬに流れる時間の速さは違うけれど、お互い、かけがえのない素敵な時間を過ごしたんだなあ…と。

    さいごの、いぬの"かえるわらい"がジーンと心に残ります。
    (の)

  • かえると犬の友情のはなし。犬がかえる笑いするのがかわいい。
    映画のよう。絵がとてもよい。

    5分半
    遠目がきく
    低学年から高学年まで

  • どうして ふゆには かえるが いないの?

  • 5-1 2013/12/04

  • モー・ウィレムズ (著), ジョン・J.ミュース (イラスト), さくま ゆみこ (翻訳)

  • 季節と移り変わるすべてのものへ

    春に出会った田舎のかえるととっても仲良しになった町のいぬ
    田舎のかえると町のいぬの、一瞬一瞬が愛おしく、
    途中から何となく察してしまった冬のことを考えて目に涙が滲んでしまった

    はじめの春に出会ったときの かえるも、出会いと別れと
    移り変わる季節を過ごしてきたんだろうな

  • 最初のカエルが「ともだちをまっているの」というところに、伏線があります。モー・ウィレムズの「leonardo, the terrible monster」を翻訳していただきたいです。

  • 透明感のある写実的な絵に、まず魅入られました。
    そして、ときおり現れる絶妙なデフォルメが、表情を豊かにします。
    出会いと別れ、生と死、喜びと悲しみを、移ろう季節の描写に託して、淡々と、でも暖かく語っている絵本です。
    大好きな作品です。

  • いなかにやってきたまちのいぬは、かえると友だちになりました。お互いに遊びを教えあい、毎日を楽しく過ごしやがて季節はすぎていき…。ユーモラスな表情でおもわず笑いをさそい、ストーリーで切なくなる…心あたたまる絵本です。

  • 初めてこの絵本に出会った時、端々に見え隠れするユーモアーがどこか
    見覚えがあるなーと思ったら、『ハトにうんてんをさせないで』や『トクシーのくたくたうさぎ』の人気作家、モー・ウィレムズでしたが、いつもの作品とはすこし違う面があります。
    ストーリーは、ある春に、まちのいぬといなかのかえるが出会うところから始まります。それぞれの“いなかのあそび”、“まちのあそび”を教えてもらい、ほんわかと流れる時を一緒に過ごします。でも、冬になるといなかのかえるは現れません。この絵本には「友情」・「命」・「新たな出会い」といったテーマを、春夏秋冬の季節感一杯のイラストと共に感じられるでしょう。読みきかせで感じたことを共有し、色々なテーマに膨らませられる、奥の深い1冊です。(運営 仁志田華子)
    NL72号2013年4月発行

  • ★★★★☆
    まちのいぬといなかのかえるが出会って、季節を通してすごします。春はかえるがいぬに、夏はいぬがかえるに遊びを教え、秋は春と夏を思い出して、・・そして冬。
    水彩の絵がうつくしい。
    紹介したあと、みんなに「かえるわらい」をしてもらうのが好き。

    ただ、かえるって冬籠りしますよね?ね?
    (まっきー)

  • 物語のテンポがあんまり良くないなーと思っちゃうけど、絵がとてもきれいなので最後まで楽しめる。
    特にいぬの描写が生き生きとしていていいです。

  • 綺麗な水彩。春の犬がかわいい。

  • 絵が最高に魅力的な絵本です。
    写実とデフォルメが全く違和感無く混在している事に驚嘆し、擬人化されていないのに表情豊かな犬と蛙の造形に感動します。
    そして、光と影、雪や水の感触と温度、雪の静けさや夕立の騒がしさまでが伝わって来る、繊細で暖かな水彩画にすっかり魅了されました。

    ストーリー展開はとてもシンプルなのですが、テーマはとても哲学的で、人生観(犬生? 蛙生?)にも踏み込んでいるように読み取れます。

    ある年の春、街の犬が田舎を訪ね、蛙と出会います。


     「なに してるの?」まちの いぬは たずねました。

     「ともだちを まってるの」いなかの かえるは、
     にーっと わらって こたえました。

     「きみを ともだちに しても いいけどね」


    友達になった二匹は互いに街の遊びや田舎の遊びを紹介し合って過ごし、春、夏と季節は美しく巡っていきます。
    秋、蛙は少し疲れた様子で思い出に浸るようになります。
    冬、犬は雪と氷に閉ざされた田舎を、蛙を探して走り回りますが、ついに見つけることはできません。

    そして、次の春、犬はシマリスと出会います。


     「なに してるの?」いなかの しまりすは たずねました。

     「ともだちを まってるの」まちの いぬは、
     かなしそうに こたえました。

     でも、それから まちの いぬは
     にーっと かえるわらいを して、いいました。

     「きみを ともだちに しても いいけどね」


    人生の喜びと悲しみ、出会いと別れ、成長と老い、種族や年齢を超えた交流を静謐に描いた作品です。
    地の文では犬と蛙の心情描写は全く行われず、それが美しい絵の魅力を際立たせているのですが、子ども達にとっては少し難解かもしれません。
    でも、心のどこかにしまっておいて、いつか理解してもらうのでも良い、そう思わせてくれる素敵な絵本です。

    5歳児位からの読み聞かせにオススメです。

    【Q】

  • すっごくイイです。すきです、この絵本。
    友だちって、こんなふうに出あうんだ。
    こんなふうに、いっしょにいるんだ。
    こんなふうに……。

    春夏秋冬の1年が、美しくて、短いような、長いような、で流れていって……。
    あー、『パンダのシズカくん』の絵を描いたひとだからだー。

    13pの絵、
    43pと47p いぬ、せつないー。
    55p かおが……なんともいえず、よいのです。

  • 水彩画の美しさが印象的な絵本。遠目で見るとさらに絵のすばらしさを感じることができる。
    犬とかえるの表情・しぐさが活き活きと描かれている。
    本の大きさも読み聞かせにいいサイズ。
    冬を越して、カエルは冬眠から目覚めるのかと思いきや、いなくなってしまうところが少し納得いかない。子どもに読んだ時も「カエルは?」という声があがった。

  • はる、まちの犬は いなかに やってきました。そこで であったのは、いなかのかえる。いぬは かえるに いなかの あそびを おしえてもらいました。なつ、かえるは 犬に まちの あそびを おしえてもらいました。ちょっと くたびれたけどね。そんな なかよしの ふたりでしたが、ふゆ、かえるは いなくなってしまいました。…そして、ふたたび はるになって…。
    美しい絵。愛らしい犬とかえる。そして、やさしい思い。ゆっくりと心が温かくなってくる絵本。

  • 犬がとてもいとおしいです。

  • ある春の日、友達になったまちの犬といなかの蛙。

    夏が過ぎて、秋が過ぎて、そして冬が来て・・・再び、春が来て。

    詩のような文とやわらかでちょっぴりコミカルな絵が織りなす、素敵な絵本です。

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