トラのじゅうたんになりたかったトラ (大型絵本)

  • 岩波書店
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本棚登録 : 729
感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001112269

作品紹介・あらすじ

いいなあ。オレもなかまにはいりたいなあ。やせこけたトラは、きゅうでんのひろまでおいしそうにごはんをたべている王さまとかぞくがうらやましくてたまりません。ところがある日、トラはひらめきました。

感想・レビュー・書評

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  • 寅年で虎の絵本読み聞かせ。
    1,2年生 10分程度

    インドの森に住む歳をとったトラはいつもお腹をすかせていました。
    そして宮殿の王様の家族が、豪華な広間で賑やかにご飯を食べている様子を見て「おれも仲間にはいりたいなあ」と思っていました。
    ある日宮殿の庭に干してあったトラの絨毯を見ておもいつきます。
    トラの絨毯といれかわればいいんだ!
    こうして宮殿に入り込んだトラは、昼間は絨毯として、夜は残ったごちそうを食べて贅沢な暮らしを実現させます!
    しかし美味しいごちそうと寝床によりトラはどんどん健康的に、太ってきたのです。これでは本物のトラだとバレてしまう、どうすればいいんだろう…。

    ※※※以下ネタバレしています※※※


    そんなある夜、宮殿に泥棒が入ってきます。
    宮殿の宝を盗み、王様に刃物を向けた泥棒の姿に、トラは黙っていられません!
    宮殿中に轟く叫びを挙げて泥棒に踊りかかりました!
    命と宝を守られた王様は言います。
    「このトラのじゅうたんがわしらをたすけてくれた。ずっと大切にしよう」
    こうして世界にたった一つの生きたトラの絨毯として、王様家族と仲良く、大切に過ごす事ができたのでした。


    読み聞かせあとに子供たちからの感想が出ました。
    「最初は自分のために宮殿に入ったけれど、王様が大変だから助けようとして、そうしたら王様たちと仲良くなって良かったです」と言った子がいて、他人を助けるために自分がバレて追い出されることを気にしなかったことが良い結果になったことを感じた子がいて、良い感想だなと思いました。

    ユーモラスな絵と面白いお話ですが、作者紹介で「香港生まれで、第二次世界大戦中には強制収容所に入れられていた」の文章があり、それでこんな楽しいお話を、と思いました。

    • なほなほさん
      とらの本
      とらの本
      2022/01/21
    • なほなほさん
      とらの本
      とらの本
      2022/01/21
    • 淳水堂さん
      なほなほさんコメントありがとうございます。

      今年は寅年なので、虎の本を読み聞かせに使用しました(^o^)
      なほなほさんコメントありがとうございます。

      今年は寅年なので、虎の本を読み聞かせに使用しました(^o^)
      2022/01/21
  • 表紙の絵の可笑しさに手に取ったが、期待を裏切らない内容だった。
    トラが、何故じゅうたんになりたかったのかは、読んでいくとだんだん分かるようなるが、
    なかなかそう上手くことは運ばない。ここがまた面白い。
    年老いてやせこけたトラのひらめき。
    それは、お城のじゅうたんになりきって、みんながいない留守にご馳走をお腹一杯食べること。

    そして、計画は上手く行ったかに見えたが、ばれるのが不安でたまらない。
    そんなある日城に泥棒が入り・・・大活躍の場面は迫力満点。
    王様のセリフも笑える。「このトラのじゅうたんがわしらを助けてくれたんじゃ!」

    ハッピーエンドではあるけれど、なかなか夢が叶わないのが見せ場。
    そして何より豊富な色彩と動きのある愉快な挿絵が魅力的。
    作者のジェラルド・ローズは香港生まれ。
    第二次大戦中父親は戦争捕虜になり、母親とジェラルドは収容所に入れられたという。
    生きたトラをその頃に見たらしいが、過酷な体験から生まれたとは思えないほど明るい作品だ。
    最後まで子どもたちの視線を捉えて離さない、そんな面白い一冊。                        約8分。幼児から。毎回お話会では大人気。

    • 淳水堂さん
      nejidonさんこんにちは。

      ご都合悪ければお読み捨てくださいね。

      登録した本の先頭にnejidonさんがいらっしゃることが多...
      nejidonさんこんにちは。

      ご都合悪ければお読み捨てくださいね。

      登録した本の先頭にnejidonさんがいらっしゃることが多く、
      私の本探しにはnejidonさんのお力が大きいです。
      またご都合良くなったらレビュー読ませてくださいませ。
      2022/01/20
  • タイトルにぎょっとしたけど、トラくん幸せそうでよかった

  • なかなかに面白かった。
    愛嬌のある線描がユーモラスで、枠を使った描写も巧み。
    単純な物語なのに、なんかはまる。

  • 歳をとってくたびれたトラの憧れは、王さまの宮殿に敷かれているトラの毛皮でできたじゅうたん。
    だってあのトラはいつもみんなと一緒にいられるから・・・。
    ある日、じゅうたんが干されているのを見たトラは、自分がじゅうたんになろうと思いつきます。
    淋しがり屋のおいぼれトラの忍耐に笑いも起る、ほっこりする一冊。

  • 図書館本。次女に借りてきた本を長女がもれなく読むシリーズ。トラのじゅうたんになって、王様の家に忍び込んでいたのだけど。泥棒を退治して、本物のトラとして居座ることになります。

  • 洗濯物として干されるところは笑い転げるだろうなぁと笑
    結末も安心出来るもので面白かったです。

  • 楽しそうにごはんを食べている王様一家がうらやましくてたまらないやせこけたトラ。ある日、宮殿の庭にじゅうたんが干されているのを目にしたトラはじゅたんのフリをすることを思いつく。そりゃね、べったんこのじゅうたんが日に日に太って分厚くなってきたらヤバいよね。でもきっと君の居場所はそこだったんだ。自分で勝ち取った自分の居場所。

  • インドのジャングルに住んでいる年老いたトラは、豪華な宮殿の暮らしにあこがれていました。干してあったトラの毛皮の絨毯の代わりに、まんまと絨毯になりきります。ある日、泥棒が入り込み、トラは我が身を省みずに招待を明かしたのでした。

    香港生まれの著者が描いた絵本。部隊はインド。

  • 良かった

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