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- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001120028
感想・レビュー・書評
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チルチルとミチル以外にも光やパン、水、火、牛乳、砂糖、犬、猫が疑似化されて出てくるとは知らなかったし、そもそも戯曲だったとは。
だから本文は台本のように舞台の情景と登場人物の台詞で出来ている。
台詞の前に役名があるけれど、それがなくても誰の台詞だか分かる。
さすが、よく作られていると思う。
チルチルの緑色のダイヤの帽子や衣装、ミチルの衣装はイメージにあった。
衣装が細かく決められていたから版ごとの違いがなかったのか。
「思い出の国」では死んだおじいさんとおばあさん、妹や弟たちと会い、「幸福の御殿」では生きている上での小さな喜びたちが出てくる。
当たり前だけれどキリスト教色が強い。
「未来の国」でいいことでも悪いことでも1つは持って生まれなければならないというのが面白い。
死ぬと分っていても決められた通りに生まれなければならないのか。
1年の冒険から帰ってきたと思ったチルチルとミチルだけれど、本当は一晩しか立っていなくて、帰ってきたらダイヤの帽子なしでも本当の美しさに気が付く事が出来るというのは、クレヨン王国のラストと似ていると思った。
案外この辺りから拝借したのだろうか。
子供向けの絵本ではどのような簡略化されたストーリーなのか気になるところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示