星の王子さま (岩波少年文庫 2010)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001120103

感想・レビュー・書評

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  • 新訳がたくさん出ているが、やっぱり内藤濯さんの訳で…
    とにかく心に残る言葉であふれている。
    「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」
    「あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思ってるのはね、そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ」
    「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ…」
    「家でも星でも砂漠でも、その美しいところは、めにみえないのさ」
    「さがしているものは、たった一つのバラの花のなかにだって、すこしの水にだって、あるんだがなあ…」
    「だけど、目では、なにも見えないよ。心でさがさないとね」
    「ぼくは、あの星のなかの一つに住むんだ。その一つの星のなかで笑うんだ。だから、きみが夜、空をながめたら、星がみんな笑ってるように見えるだろう。すると、きみだけが、笑い上戸の星を見るわけさ」
    日々の暮らしの中で埋もれてしまい、気付かずやり過ごしてしまっていることが多いけど、大切なもの、美しいものはたくさんあるんだなぁと再認識。
    6番目の星に住む地理学者に、"はかない"ということは、そのうち消えてなくなることだと聞かされた王子様は、毒へびに自分を噛ませることによって星に帰った。(これをどう解釈していいか…ということもあるけど)王子様は、毎夜、大切なバラの花に覆いをかけて、ヒツジに食べられないようにまもっているんだろうか。
    私事だけど、今、「星の王子様」を再読できてよかった。

  • 子供の頃読んでよくわからなかった。
    大人になった今はバイブル。

  • 墜落した飛行機乗りと他の星を旅してきた王子様が砂漠で出会うお話
    あまりにも有名すぎる話だし、前にも読んだことあるはずなんだけど、忘れてるところかなりあるなぁ

    名言が多数
    『おとなは、だれもはじめは子どもだった。(しかし、そのことを忘れずにおいるおとなは、いくらもいない)』
    とか
    『肝心なことは、目には見えない』
    とかね


    前に読んだときよりも、自分が子どもだった事を忘れている事を実感する
    というよりも大人、特に親目線という視点を得た事が原因かな

    肝心なことは目に見えない、というのも、見えていない事の自由という事なのかと感じた
    「箱に入った羊の絵」は箱に入っているが故にどんな羊の可能性もある
    想像するのは自由

    たった一輪の花が咲いている星があるという事実を認識するだけで、星を眺める幸せが大きくなるようにね
    事実が必要なのではなく、自分の認識次第

    狐とも仲良くすることで特別になったように、他の人からの評価は関係ない


    あと気づいたところは
    地理学者の判断基準が探検家の素行によるというのも現代の研究成果にも通じるところがある

    あと、王様の行動
    命令してやるけど、都合が良くなるまで待つのが政治のコツというところかな
    デーモン小暮閣下とかクラウザーさんに通じるものがあるよねw



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • 20180610 十何年ぶりかに読んだ。大人が読むべき古典なのだと改めて思う。毎回、この本のしげきを受けて、大人になるという事を自分なりに考えていたと思う。結果はどうなのか、まだまだこの先も読み返すことが多いと思う。

  • 前々から読みたいと思っててようやく読んだ。「モモ」みたいだと思った。モモのこともほとんど覚えてはいないしそもそもモモの方があとだけど。

    95サ ジュニア

  • 言わずと知れた名作。
    飛行機が砂漠に墜落し、遭難しているぼくと、星々を旅してきた王子さまが友達になる話。名言集。

    冒頭で自分が大人になってしまったことを痛く感じました。
    『おとなの人たちときたら、じぶんたちだけでは、なに一つわからないのです。しじゅう、これはこうだと説明しなければならないようでは、子どもは、くたびれてしまうんですがね。』
    もう子供の目線に立つことはできないかもしれないと強く思います。いつの間にか子どもの世界がわからなくなってしまって……できることなら一つ一つ説明してもらって、もう一度子どもの世界を見てみたいと思います。

    好きなエピソードは点燈夫の話。
    小さな仕事を黙々とこなす姿が健気で、灯りを灯すという役割にも温かさを感じます。なにより、仕事中の休みよりも眠りたいって本当に大人らしい。

    そして、『あのキツネは、はじめ、十万ものキツネとおんなじだった。だけど、いまじゃ、もう、ぼくの友だちになっているんだから、この世に一ぴきしかいないキツネなんだよ』って言葉。
    同じ顔に見えた見分けのつかないキツネが、関わったことで、見分けがつくようになったら、それはもう友達で、特別な存在になったってことなんだなと思います。
    私にとって、たった一ぴきのキツネ、たった一輪のばらとたくさん出会えますようにと思える言葉でした。

    読了後に、星の王子さまミュージアムに行ったら、とっても楽しめました。
    日本での初版本として、自分が読んでいた本と同じ型の本が展示されていたのには感動しました!

  • 倉橋訳では王子さまとは何者だったのか、という解釈が面白いが、こちらはより日本語としての美しさが際立っていたように感じる。

  • うちにあった、箱入り・ハードカバーの古い岩波少年文庫。

    星の王子さま―プチ・プランス―(サン=テグジュペリ/作、内藤濯/訳)岩波少年文庫53(1966年改版) 

  • 久しぶりに読みたくなり、以前購入した本書を探したところ見つからない。
    あれれ、おかしいなと思いながらも仕方なく諦めて書店で別の本を購入した。
    見つかった。
    ということで、思わず翻訳違いで楽しむことになった。

    こちらは内藤濯さん。
    少し古い翻訳なためか、言い回しが古めかしい印象だったり、現在だと不適切かとも思われる表現が見られたりする。
    そこも時代を感じさせるとともに、近頃の何かと差別表現だと排斥しがちな風潮に大切なことは言葉それ自体よりも、使う側の気持ちの問題ではないかと思っているため、これはこれでいいかなとも思う。
    王子を『あんた』と呼ぶところも若干乱暴に感じないでもないが、最後には『きみ』と呼び方が変わっていくところで、王子に対するぼくの気持ちの変化が表れているとも思える。

    子供のためというよりも、子供とともに大人が読む一冊だと思う。

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