黒馬物語 (岩波少年文庫 (2011))

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著者 : シュウエル
制作 : Anna Sewell  土井 すぎの 
  • 岩波書店 (1987年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001120110

黒馬物語 (岩波少年文庫 (2011))の感想・レビュー・書評

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  • 一頭の馬が生まれ、様々なところで様々な人たちに使われ、ひどいめにもあうが、最終的には幸せな余生を過ごすまで。
    自分が馬になったような気持ちになる。
    馬だけでなく、社会的に弱い人、困っている人に対してどう振る舞うべきか、決して見て見ぬ振りをしてはいけない、ということが一本の筋として描かれる。
    黒馬がロンドンの辻馬車の馬になった時の御者一家が素敵。

  • 動物も人も、育てられる相手によって、変わるわ〜〜

  • 数日前に読了。19世紀の作品。
    苦境に置かれても健気に生きる黒馬の自伝。訳の調子もあるとは思うのだけど、気立てよく賢いブラックビューティーがそれにもかかわらずこんなに酷使され…という、ビューティーの優秀さを強調する感じが気になってしまった。ジンジャーみたいな気の荒い馬も登場するし、そういう馬だってちゃんと上手に扱えば素直になる、とも言うけれど、ジンジャーの最後が悲惨だったのに対しビューティーの方は(途中の過酷さはあれ)最後は穏やかな生活を送れたことを考えると、けっきょく忍耐強く従順なのが美徳、と言われている気がしてしまう。キリスト教的価値観だと仕方ないのかしら。
    ですます調でない訳だと、かなり印象が変わるかもしれない。

  • この物語を初めて読んだとき、KiKi はびっくりしたのです。  と言うのも、「馬の自叙伝」っていう感じで、とことん馬目線になって、馬の言葉(と言っても当然それは人間言葉 ^^; だけど、要するに1人称が馬なんです。)で書いている物語なんですよ。  でもね、物語冒頭が「わたしが~」で始まっているんだけど、最初は「わたし≒馬」とは思えなくて、そのすぐ後に「小さい頃は草が食べられないので」と出てきたとき、「え?  く、草??  そりゃ大きくなったって食べられなさそう・・・・」とまず思って、次に「あ、ひょっとして わたし≒馬 だったの?」って思って、もう一度冒頭に戻って読み直しちゃった・・・・・  そんな思い出があります。(苦笑)

    いかに当時の KiKi が鈍感であったとしても、冒頭の文章が馬っぽい(?)、いかにも馬が言いそうな(?)、凡そ人間とはかけ離れた感性で何かを語っているのであれば、さすがの KiKi も「わたし≒馬」という公式がすんなりと頭に刷り込まれたと思うんだけど、そうじゃないところがこの物語の吸引力に大きな貢献をしていると思うんですよ。  物語最初の一文を引用してみるとこんな感じです。

    わたしがよくおぼえている、さいしょの場所は、きれいにすみきった池のある、ひろびろとした、気持ちのいい牧場でした。  茂った木が何本か、池の上にしだれるように立っていて、池の深いほうには、トウシン草やスイレンが生えていました。  牧場の生け垣のむこうは、一方に、耕した畑が見え、反対側に、木戸をこえて、主人の家が見えました。  そして、家のわきには、道がとおっていました。 ・・・・・・・・

    ま、こんな感じです。  ね、凡そこの文章から「わたし≒馬」という公式がすぐに成立するとは考えられないと思いませんか?  でもね、そうであるだけに、まだ幼かった KiKi にも「馬にも人と同じように気持ちというものがある」ということだけは、感覚的につかむことができたような気がするんですよ。

    (全文はブログにて)

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