チポリーノの冒険 改版 (岩波少年文庫 2050)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001120509

感想・レビュー・書評

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  • 2010.6

  • たなぞうでジャンニ・ロダーリの名前を見かけて、「はて? この名前はどこかで見たことが???」とよくよく考えたらこの本でした。子どものとき、読んだ本。今にして思えば、ある意味、社会主義礼賛の本なのですが、難しい主義主張はおいといて(そもそもこの本を読んでいた頃は、社会主義がなんなのかもよくわかっていなかったと思うし)、純粋にお話として波瀾万丈でおもしろい本です。タマネギ坊やのチポリーノが主人公で、主な登場人物は野菜や果物。貧しいけれど賢いチポリーノと仲間たちが、横暴なレモン大公と戦い、自由を手に入れる物語です。人物(いや、人じゃないんだけど)造形が多彩で、物語も起伏に富み、ジャンニ・ロダーリという人は、ストーリーテラーなんだなと思います。余談ですが、下の子が数年前、保育園でこの本に出てくる『チポリーノの歌』を習ってきたのですが、よくよく聞いたら話の内容を碌に知らない(!)。保育園児には少々長い話だったので、ダイジェスト版の紙芝居を見つけて読んでやったのですが・・・。うーん、何だか物足りない。かいつまんで要約しちゃうとおもしろみが半減してしまうタイプの本なのです・・・。下の子、現在4年生。今なら読めるかなぁ・・・?

著者プロフィール

1920年生まれ、1980年没。イタリアの作家、詩人、教育者。1970年、国際アンデルセン賞を受賞。20世紀イタリアで最も重要な児童文学者、国民的作家とされている。『チポリーノの冒険』『青(あお)矢号(やごう) おもちゃの夜行列車』『空にうかんだ大きなケーキ』『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳』『猫とともに去りぬ』『ランベルト男爵は二度生きる サン・ジュリオ島の奇想天外な物語』『パパの電話を待ちながら』『緑の髪のパオリーノ』『クジオのさかな会計士』などがある。

「2022年 『うそつき王国とジェルソミーノ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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