トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 2079)

制作 : スーザン・アインツィヒ  Philippa Pearce  高杉 一郎 
  • 岩波書店 (1975年11月26日発売)
3.79
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  • 本棚登録 :60
  • レビュー :13
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001120790

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 2079)の感想・レビュー・書評

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  • 10代後半に初めて読んで、30代になってもいまだに本棚に並んである心に残る一冊です。真夜中にタイプスリップするお話。再読したくなってきました!

  • トムは真夜中に古時計が13も時を打つのを聞き、昼間はなかったはずの庭園に誘いだされて、ヴィクトリア時代の少女と友だちになります。
    歴史と幻想が織りなす傑作ファンタジー。

  • 70

  • 古い邸宅。大時計。緑深い庭。孤独な少女。夜ごと少年は扉を開け、時空を超えて友達に会いにゆく。
    年を重ねてから読んでも揺るぎない、堅固な骨格に豊かなディテール。そしてクライマックスから大団円に至る感動。まさに世代から世代へ受け継がれるべき傑作。
    その中心にはトムという魅力的な主人公がいる。彼には理屈っぽい所があって、考え事を始めると納得いく答えが出るまで周囲のことはまるで耳に入らなくなってしまう。しかし鋭い感性を持っていて、ひとを見れば誰が親切で誰が意地悪か即座に見抜く。ハティの悲しい境遇に触れ、ごく自然に彼女に寄り添い無二の友となる。最後の夜にハティの名を悲痛な声で叫び続けるトムの姿には思わず涙が出た。
    ファンタジーでありながら「時間」「永遠」「夢」といった主題にかなり現実的な説明がつくのは作家の性分だろうか。トムと同じく理屈っぽい子どもだったわたしにはありがたかったけれども。しかしこういった性向は、邸宅や庭の描写で圧倒的な力を発揮する。木々の一本一本に至るまで精緻に描き出され、骨太で分厚い作品世界の支えとなる。
    大人になったからこそこの本の真価が理解できたような気がしてうれしい。特に「時間」の主題についてはまた何度でも読み返して考えをめぐらせてみたい。

  • 真夜中の庭と大時計が、現在と歴史上の時間を同じように見せ、繋いでいる。
    庭は、隔てられた時間をつなぐ場として機能し、トムとハティ(とピーター?)が楽しくも儚い(大人によってすぐなかったことにされてしまうという意味で)秘密を共有する場にもなっているのではないか。
     他作品と比較したくなる話だった。

  • 二人の友情がラストシーンで光る作品です。

  • 3.3読了。タイムスリップもの。丁寧に風景が描かれ、とても美しい。時間を止めることはできない、という不思議についての物語。筋は途中でよめるけど、ラストシーンはとってもすてき。ちいさな頃に読んでいたら、どんな印象だったろう。

  • 小さなころから擦り切れるほど読んたものをお正月、引っ張り出してきました。
    柱時計の中に内包された時のお話です。

  • 真夜中古時計が13回鳴ったとき、裏庭の扉は過去へと通じる。そこで出逢った少女との思い出。
    大きな事件も冒険も起こらないのに読ませてしまう、そんな作品です。タイムスリップものの醍醐味もありますし、庭園での遊びが活き活きと描写されていて素敵です。

  • 大人になってから読み返して、女の子は男の子を置いてさっさと大人になっていくなあ、と思った。

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