木いちごの島をとりかえせ (岩波少年文庫 2120)

  • 岩波書店 (1990年7月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784001121209

作品紹介・あらすじ

ノーラは北アイルランドの小さな海辺の村ヘッドランドに住んでいる。ある日、この村に都市ベルファストの学生たちが、野外学習のためにやってきた。第一日目から、村の子たちと学生たちは激しく反目しあう。ふたつのグループの対立は、やがて思わぬ悲劇をひきおこす。民族間、宗教間の抗争がつづく、不安定な社会で傷つけられる子どもたちの姿を描いた異色作。小学上級以上。

みんなの感想まとめ

物語は、北アイルランドの小さな村と都市から訪れた学生たちとの衝突を通じて、争いの本質やそのエスカレートについて考察します。民族間や宗教間の対立が絡む複雑な背景が描かれ、特に子どもたちが直面する悲劇が心...

感想・レビュー・書評

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  • 息子の通うミドルスクールの図書室に日本語の本も置いてあるそうで、そこから私のために時々本を借りてきてくれるとのこと。これがその一弾。
    アイルランドを舞台に、都会からの子供達と田舎の子供達の衝突が描かれています。あとがきにはアイルランドの成り立ちや歴史も書かれていて勉強になる。

  • この物語、普遍性のあるテーマを扱っていると言えばそうかもしれないけれど、やっぱりアイルランドという国の成り立ちを知らないで読むと、ちょっと戸惑ってしまう作品かもしれません。  と言うのも、そもそも物語の舞台となるヘッドラインの子どもたちとそこを訪れた都市部ベルファストの学生たちがどうして反目しあうのか?がよくわからないから・・・・・・。  上記の扉に書かれた情報にある「民族間、宗教間の抗争がつづく、不安定な社会」に関する描写っていうのはあまりにもさりげなくて、特に子供の読者だと読み飛ばしてしまうような気がするんですよね~。  岩波書店さんが想定している読者層は「小学上級以上」とのことなので、尚更です。  KiKi はね、読書をする際には「あとがき」とか「解説」っていう巻末の何ページかは読了後に読むほうがいいと考えているタイプの人間なんだけど、ことこの本に関しては「あとがき」を先に読むことをオススメしたいと思います。

    この本が扱っている普遍的なテーマっていうのは「争いの本質」とか「争いのエスカレートの仕方」といったことだと思うんだけど、そのベースにある複雑な建国事情、宗教観の対立、貧富の差といった要素は、その国に生まれ育った人間であれば肌身にしみて感じていることかもしれないけれど、アイルランドから遠く離れた極東の島国の子供では、なかなか理解しがたいと思うんですよ。  まして今の日本の生活環境は良くも悪くも豊かだし・・・・・。  もっとも KiKi が子供時代を過ごした高度成長からバブルに至るまでの時代に比べると、現在の「勝ち組 vs. 負け組」といった対立軸とか「長引く不景気の中で広がる格差」みたいなものを経験している子供たちのほうが、彼らの裏にある事情に敏感に反応することができるのかもしれませんが・・・・・

    (全文はブログにて)

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