冒険者たち: ガンバと十五ひきの仲間 (岩波少年文庫 2121)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001121216

作品紹介・あらすじ

イタチと戦う島ネズミを助けに、ドブネズミのガンバと仲間たちは夢見が島へ渡りました。しかし、どうもうな白イタチのノロイの攻撃をうけ、ガンバたちは知恵と力のかぎりをつくして戦います。小学上級以上。

感想・レビュー・書評

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  • わくわくするのね♪

  • 物語と歌-詩が織りなす物語は指輪物語などの先行する傑作と呼ばれる偉大な物語の模倣であり、これは評判ほどの物語だろうか、善と悪の単純な対比もすんなり受け入れられないと思ったが、どうして、
    途中から物語にぐいぐいと引き込まれ、武力を使って戦うのではなく、歌や踊りでより大きな敵に挑む姿には涙までこぼれた。一貫してネズミたちの戦いは知恵と勇気を振り絞った戦法だ。
    ひとりではない。誰かが自分を生かしてくれる。どんな状態になっても生かしてくれるのは希望。そんなことを改めて教えられた物語だった。

    それにしても、主人公たちはネズミで子ども向けではあるけど酒を飲むし恋愛もあり、これってオッサンの話だなぁと思えて笑う。
    この頃、女性のみならず中高年男性の更年期の深刻さが取りざたされているけど、そんな中高年たちも勇気を出してガンバたちみたいに鬱屈した生活の中から希望と挑戦を見出していきたいと思うものだ。

    しかしながら日本語が美しく読みやすく斎藤先生、最高です!

  • 息子用。

  • 私がこの物語の存在を知ったのは、若木未生さんの影響なのですが、那須雪絵さんのマンガのタイトルにもなったことあるし(「ここはグリーンウッド」1巻収録)、最近だと、堂島孝平さんの歌のタイトルにも。
    私はあまり冒険しないタイプの人間ですが、だからこそ“冒険者たち”に憧れるのかもしれません。冒険を知らない町ネズミのガンバは、この冒険を経て、冒険者たる船乗りネズミになるのです。まる。

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著者プロフィール

斎藤惇夫 1940年新潟市生まれ。小学校一年から高校卒業まで長岡市ですごす。長年子どもの本の編集に携わり、現在は、著作と、子どもの本の普及活動を続ける。著書に『グリックの冒険』『冒険者たち』『ガンバとカワウソの冒険』『哲夫の春休み』(以上、岩波書店)、『おいで子どもたち』(日本聖公会)、『現在、子どもたちが求めているもの』『子どもと子どもの本に捧げた生涯』(以上、キッズメイト)、講演録に『わたしはなぜファンタジーに向かうのか』(教文館)などがある。

「2017年 『河童のユウタの冒険(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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