フィオリモンド姫の首かざり (岩波少年文庫 2135)

  • 岩波書店 (1996年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784001121353

みんなの感想まとめ

美しくも少し毒のある童話集で、単なる子供向けの物語にとどまらない深いテーマが魅力です。表題作の「フィオリモンド姫の首かざり」や「賢い姫君」の二人の姫は、幸せとは言えない結末を迎え、何かに固執することの...

感想・レビュー・書評

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  • 『針さしの物語』と同じく、綺麗だけれど、ちょっと毒のある童話集。単なる童話に終わっていないのが魅力。表題作も良かったが「さすらいのアラスモン」が印象に残っている。

  • 表題のフィオリモンド姫の首かざりからひここまれました。
    子どものころに読んだら夜、眠れなくなっていたかも。
    次のさすらいのアスモンもせつなくて、でも最後の終わり方に愛を感じました。
    個人的にはジョアン姫のハートが好き!ここまで思われたら女として幸せ。

  • 古典的な童話や民話は、読み手をひきこむストーリー展開の面白さの一方で、時に手厳しいというか過酷なほどの仕打ちを登場人物に与えたりもする。
    そうしたクラシカルな要素に加え、ちょっと独特な、幻想的というか不思議な雰囲気を醸し出しているのが、この作者の短編集だ。
    ‘そら怖ろしくなるほどの美しさ’という形容も思いうかぶ『フィオリモンド姫の首かざり』をはじめ、かなり印象的なお話が多い。哀切な物語や、おかしなお話…といろいろ並び、また、それを更に一連のウォルター・クレインの挿絵が、印象深いものにしている。

  • これ以上の童話集は読んだことがありません。

  • 幼いころ読みましたが、かなり印象に残っていたので最近購入。
    邪悪で性悪で恐ろしく美しいフィオリモンド姫が、とても印象的でした。

    メアリ・ド・モーガンのお話は、イギリスのよくあるような昔話とは一風変わった雰囲気があり好きです。

    …中世の深く暗い森…どこかに魔物や魔女が潜んでいるのではないかと、人々が森に対し畏怖を持って接していた時代の…ような…彼女独特の雰囲気が、個人的にはとても魅力的と感じます。

  • こちら(↑)もあちら(「針さしの物語」)に負けず、とっても素敵な表紙 & 挿絵だと思うし、スタイル・・・・というか絵の格式のようなものがかなり似ているので、最初は同じ人(ウィリアム・ド・モーガン; メアリのお兄さん)の手によるものかと思っていたのですが、実はこちらの挿絵はウォルター・クレインという別の方の手によるものなのだとか・・・・・。  ちょっと興味をもって、ウォルター・クレインに関しても調べてみたんだけど、メアリ & ウィリアムのモーガン一家とほぼ同時代に、ウィリアムとほぼ同じような職業を経て、ほぼ同じような芸術運動に身を投じた人だったようです。  まあ、KiKi が調べた限りではこの2人の具体的な接点みたいなものは見つけられなかったんだけど、きっとモーガン家のサロンにはやっぱり彼も出入りしていてメアリとの接点もあったんじゃないかな?と思います。

    「針さしの物語」でも書いたけれど、こちら「フィオリモンド姫の首かざり」は彼女が残した出版物としては2冊目です。  1冊目に比べるとさすがに中身がより充実し、多くの示唆に富み、より哲学的・・・・というか、人間描写に深みみたいなものが出てきていると思うんですよね~。  もともと彼女の作品は女性らしい感性にあふれた女性目線の物語が多いと思うんだけど、その女性たちがグリム童話集などの女性に比べるとより主体的で、自らが行動し、そして得られる「何か」をベースにした女性目線ならではの社会批判のようなものが色濃く出ているように感じられるのですよ。  

    と、同時に兄を通じて親交のあったとされる、ウィリアム・モリスらの唱えた反物質主義的なユートピアへの志向に共感していたことも作品の性格を決定付けるひとつの大きな要素になっているんじゃないかなぁ・・・・・と。  それがクラシカルでありながら、どことなく現代的で、童話世界のお約束に従っているようでいて、「えっ!  そうなっちゃうの?」と思わせるエンディングを迎えたりする彼女の作品なりの個性を生んでいるような気がするんですよね~。

    (全文はブログにて)

  • 美しいフィオリモンド姫には、実は恐ろしい秘密が・・・。
    クラシカルなおとぎ話の形で書かれているけど、少し変わっている。挿絵もきれいで惹きこまれる。

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著者プロフィール

東京生まれ。東京大学文学部美学美術史学科中退。著書に『架空の庭』『わたしのメルヘン散歩』、翻訳書に『おばけリンゴ』(福音館書店)、『キスなんて大きらい』(文化出版局)、「ババール」のシリーズ(評論社)ほか多数。

「2018年 『タイコたたきの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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