- 岩波書店 (2024年9月10日発売)
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感想 : 10件
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Amazon.co.jp ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784001127102
作品紹介・あらすじ
宇宙船にのってやってきたぼくら。いっしょに乗れたのは、ママと大好きな犬のキングだけ。パパはここにいない。遠いところで、パパはどうしてるのかな・・・・・・。家族とはなればなれになってしまった2人の、少し切なくておかしな日常。自分を信じる勇気をくれる、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞作家が描く希望の絵本。
■推薦の言葉
ぼくが今、あこがれる作家がいるとしたら、まちがいなくエーヴァ!
今とこれからをきちんと描いているから。
エ-ヴァの絵にはいたずらなこどもの目線と落ちつきはらった色の配置があって、一見、静かだけど、こどもが放つそのもののエネルギーを感じるんです。
──荒井良二
宇宙船でやってきたふたりは「ぼくらはかんぺき、それしかない」「ぼくらにできないことなんてない」ときっぱり言います。元気にそう思えるとき、そんな気持ちになれないとき、そう思わなければ前を向けないとき。だれもがそんな瞬間を毎日くりかえしながら生きていることを、まっすぐに見つめてえがいた物語のような気がしています。ぼくらのことを知る手がかりも、絵の中にちりばめられています。読むたびに新しい発見があるかもしれません。
――よこのなな(訳者)
感想・レビュー・書評
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何とも、不思議な絵本です。やさしいパステルカラーの可愛い絵で、描かれるシュールな家族。宇宙の何処かから宇宙船で着いた「ここ」も、地球だという保証はありません。「ぼくら」は2人の子ども、キングは犬、そしてお母さん。この3人が宇宙船でやって来た事情も、「おとなりさん」なる人の正体も、「ぼくら」のお父さんが同行しない理由も語られません。伏せられている大人の事情があるのかもしれません。
ただ、「ぼくら」は「できないことはない」とポジティブに、今、ここで生きていこうとしています。学校に順応すらして。たくましい…人間、腹を決めて、こんな風に生きていけばいいのでしょうね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この2人はどこの星から来たの?
この星は安全?
大好きなお父さん、会えるかな。
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何でしょう……
ふしぎな絵本。
さっぱり意味がわからないのに
どんな意味でもしっくりくる。
さまざまに
おもいを巡らせてしまう絵本でした。
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ぼくらは かんぺき、それしかない
そう おもってる。
ぼくらには なんでも あるんだから
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絵や色使いが好き。
宇宙人?離婚した家の双子?
不思議な世界観の絵本。 -
現代的な絵本なのだろう。書いていないことを(描いていないことを)読み取らなくてはならない。児童室で借りたが、子ども向きではないと思う。
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絵も内容も、よーわからん…。
わからなさすぎた。 -
うちゅうせんでちゃくりくしたところを、おとなりさんにおしえてあげる。ぼくらわくせいからやってきた。ぼくら3人と、キングで。まえにいたわくせいは、どこだろう……。
すごく不思議な作品。ほかの星からきたという主人公たち。お父さんとははなればなれ。もちろん、つらい思いもしているだろう。だけど、主人公たちはこういう。ぼくらにできないことはない。ぼくらはかんぺき。ぼくらにはなんでもある。その力強さが読んでいて心地よい。
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4分13秒
2025.08.27
