注文の多い料理店―イーハトーヴ童話集 (岩波少年文庫 (010))

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  • 岩波書店
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レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140101

感想・レビュー・書評

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  • 私が中学1年生になってから、初めて読了した本です。
    まだ当時の私には難しかったよう。今読んだらまた違うのかなーと思います。
    色々な作品が入った短編集なのですが、「注文の多い料理店」と「どんぐりとやまねこ」が面白かったと当時の読書ノートに書いてあります。
    今でも印象に残っている話です。
    また読み返してみようかな…

  • 久々に読んでみた。結末は知っているものの、意外と楽しめた。

  • 染み込んで来るみたいな不思議な文章が、すごく気持ちよかったです。

  • ふと、無性に「注文の多い料理店」が読みたくなったので購入。
    子どもの頃に読んだときは「不思議で、怖い話だな」という感想だった。大人になって改めて読んでみても、怖さの度合いこそ違えど、その感想は変わらない。文章の構成やタイトルの付け方が、実に秀逸な作品だと思う。
    その他に収録されている話に既読のものもあったが、忘れがちな部分が多かったこともあり、どれも楽しく読めた。昔は感性のままに読んでいたと思うが、今は「これはどういう意味なんだろう」と頭で考えて読んでいると思う。そうすると、奇抜な展開や描写が難解に思えるが、それを自分なりに読み解いてしていくのもまた楽しい。
    風景の色彩、特にお日様の表現がとてもユニークですてきだなぁと思う。「ビールいろ」「赤と黄金でぶちぶちのやまなしのよう」などなど。読み返すたびに、まだまだ面白い発見ができそうだ。

  • KiKi にとって宮沢賢治の作品っていうのは最初の出会いが国語の教科書(記憶は定かではないんだけど、たしか「注文の多い料理店」が載っていたように思う)で、その後学校図書館でいくつかの本を読み、この本にも収録されている「雨ニモマケズ」は小学校高学年だったか中学校低学年だったかははっきりしないんだけど、暗唱する課題が課されたことがあったように思います。  中学校低学年で暗唱することが課された詩に島崎藤村の「千曲川旅情の歌」があったので、多分「雨ニモマケズ」の方は小学生だったように思うんですけど、そのあたりの記憶はちょっと曖昧です。

    当時の KiKi にとって賢治の言葉っていうのはかなり難しくて、それは彼が使っている方言に理由があったり、ちょっと古めかしい言葉であることに理由があったりもしたんだけど、要は彼の言葉で描写されているものの漠然とした雰囲気だけは伝わってくるものの、それが表現している事象そのものの輪郭がどこかぼやけている感じがして、言葉を読んでそこからクリアな映像が頭の中で描けるわけではない曖昧さ・・・・みたいなものに随分悩まされたものでした。

    そういう意味では賢治の作品を「わかったつもりになっていた」年齢は中学校高学年ぐらい、ある意味で「感性」もまだまだ柔らかくてそれでいてどことはなしに「夢見がち」であることが許されていた年代だったように思います。  高校生になって大学受験だの進路だのという世界が身近になる頃にはどことなく・・・・ではあるんだけど「今は封印すべき作品を書いた作家」というイメージで捉えていたように思います。  

    再び賢治を手に取ったのは大学生の頃だったんだけど、その頃は彼の童話集を KiKi は「童話」というよりは「詩」として鑑賞していたように思うんですよね。  そもそも一つ一つの作品のタイトルからして何気に詩的だと思うんですよ。

    どんぐりと山ねこ
    狼森(おいのもり)と笊森(ざるもり)、盗森(ぬすともり)
    注文の多い料理店
    からすの北斗七星
    水仙月の四日
    山男の四月
    かしわばやしの夜
    月夜のでんしんばしら
    鹿踊(ししおど)のはじまり
    単に単語を並べて「と」とか「の」という接続詞で繋いだだけのように見えなくもないタイトルなんだけど、何か読む者に期待させるものがプンプンまとわりついているような感じがすると思うんですよね~。  

    そして物語の中で出てくる擬態語が素晴らしい!!  これって音の洪水が溢れている都市部では絶対に出て来ない擬態語だと思うんですよ。  青空や夕焼け空の中を突き抜けるように響く鳥の声、すべての音を吸い込んでしまったような深い雪の中、枯葉の舞う音だけが響き渡る林の中、そんな環境に身をおいた時に初めて「そうそう、これしかない!!」と思わせるような擬態語ばかりだと感じます。

    と同時に、これらの物語はひょっとしたら農耕民族だらけだった時代の日本へのある種のオマージュなのかもしれない・・・・・とも感じられるんですよね。  

    1つだけはっきりしていることは、社会人になってから東京のマンションで読んだこの短編集とここLothlórien_山小舎で読んだこの短編集とでは描かれている世界への共感度が大きく異なるということです。  今、このエントリーを書いている KiKi の目の前の窓には山のモミジの大木が風に揺られてさわさわとリズミカルな音を奏でているんだけど、こういう音をBGMにこの短編を読んだ時の方が東京のマンションで美しい夜景を眺めながらこの物語を読むよりもいっそう、かれの選んだ一つ一つの言葉の音・リズムに説得力のようなものを感じます。  相も変わらずどこかしら彼の描く事象は輪郭がぼや~っとしていたりはするんですけどね(苦笑)

  • 宝物。

  • 言わずと知れた宮沢賢治の代表作に区分されるのであろう注文の多い料理店を始めとした他多数の短篇で出来ている。
    童話なのに、民話やホラーと言ったものの内容。しかしやっぱり読んでみると童話だ。

  • 宮沢賢治の代表作とも言えるタイトルの作品が
    収録されている文庫本。

    これを読むといつも不思議な感じに
    とらわれます。
    何回も読み返していて本もボロボロになって
    きているのですが、何回読んでも読後感が
    変化する興味深い童話です。

    宮沢賢治と言う大作家の自然観、宗教観が
    凝縮されている本ですし、彼の優しさと言うものを
    感じさせてくれる珠玉の一冊だと思ってます

  • 注文の多い料理店、山男の四月、鹿踊のはじまり が面白かったです。
    他のものは、私の頭が追いつきませんでした‥。

  • 宮沢賢治の作品の中で一番好きです;-)

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プロフィール

大正・昭和時代の詩人・童話作家。岩手県出身。農学校の教師をしながら,詩や童話を書いた。『銀河鉄道の夜』『どんぐりと山猫』等の童話や、詩『雨ニモマケズ』など名作を多数創作。

宮沢賢治の作品

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