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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784001140217
みんなの感想まとめ
動物たちの魅力が溢れるこの物語は、ドリトル先生がアフリカへ向かう冒険を描いています。数々のトラブルに直面しながら、先生がどのように問題を解決していくのかが楽しみで、読者を引き込む要素が満載です。シリー...
感想・レビュー・書評
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読み返したいなと思っていたドリトル先生シリーズ。
まずは初めの『アフリカ行き』は昔からの井伏鱒二翻訳、次の『航海記』は河合祥一郎の新訳完訳で読んでみます。
ヒュー・ロフティング本人の挿絵が懐かしい!!(^o^)
翻訳の口調は「ドリトル先生は〇〇をなさって」のように丁寧です。
巻末が豪華!
翻訳者井伏鱒二や、井伏鱒二に紹介した石井桃子のあとがきからは、戦後に子供たちに豊かな児童文学に触れてもらいたい!という真摯な気持ちが感じられます。
日本に紹介してくださったみなさまへの「ありがとうございます!」の気持ちを深く感じます。
さらには登場人物・動物紹介、二巻以降のあらすじ紹介もあります。
さすが岩波少年文庫、解説までとても誠実に創られている。本っていいなあって思います。
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イギリスの「沼のほとりのパトルビー」という小さな町に、ジョン・ドリトルという医学博士が住んでいました。とリトル先生は生き物が大好きで大好きでいろんなものを買っていました。餌代はかさむし、人間の患者さんは動物たちを怖がって寄り付かなくなりました。家のことをやっていた妹のサラさんまで逃げ出してしまいました。
まだ先生の元に出入りする人間は、猫に食べさせる肉を売るネコ肉屋のマシュー・マグだけです。学はないけれど先生のためなら協力を惜しみません。
ある日先生が飼っているオウムのポリネシアは、ドリトル先生に「動物にも言葉があるんですよ。先生は動物の言葉を覚えて獣医になってください」といいます。
動物にも言葉があったとは!こうしてドリトル先生は動物の言葉を覚えたのです。
獣医として繁盛したドリトル先生ですが、動物の間で「動物の言葉がわかり、治療してくださる先生」という評判が広がったため多くの動物達が先生の家に押しかけてくるようになりました。すると人間の飼い主たちは逃げてしまい、またまた貧乏になりました。でも先生は全く気にしていません。心配した動物たちが、家のことを切り盛りするようになりました。
…すみません、社会の中であくせく生きている私はやっぱり序盤は「お金にこだわらないっていうのは格好いいけど、やっぱり扶養家族がいるんならお金も必要だ!お金は必ずしも悪ではない!」って思っちゃいました…
しかしそんなある意味生活能力のないドリトル先生に、動物たちも黙って扶養されていないで「自分たちで家のことをやりましょう」となってからは安心して読んでいきました。
そんな先生のところに、アフリカのサルから「サルの間で恐ろしい疫病が流行っている。動物の言葉がわかるドリトル先生においでいただきたい」という便りが届けられました。
そこでドリトル先生は、何匹かの動物たちとともにアフリカに出発したのです。
動物紹介。
・オウムのポリネシア:アフリカ生れ。たいそうな長生き。人間の言葉と動物の言葉が話せるので、ドリトル先生に動物の言葉を教えた。
・サルのチーチー:アフリカ生まれ。アフリカの仲間から便りを受け取り、ドリトル先生を案内する。
・アヒルのダブダブ:ドリトル先生の家の家政婦になって台所や家計のやりくりをする。
・ワニ:アフリカ生まれ。見世物にさせられてたのを逃げ出してドリトル先生の家に居候していた。
・犬のジップ:鼻がいい。
・ブタのガブガブ:食いしん坊。騒動の元。
・フクロウのトートー:賢い。
・白ネズミのホワイティ:アフリカ行きの船に密航。
まあこの動物たちと、ドリトル先生の大騒動旅行記です。
アフリカで黒人の王様ジョリギンギの捕虜になのですが、王様の言い分が「以前白人に親切にしたが、その白人は土地を荒らし、金や象牙を持ち逃げした!二度と白人を信じるものか」なのは「ごもっとも」だろう(-。-;)
なお、アフリカの王様と王子には現代感覚だと差別的な目線も感じますが、ロフティングの時代背景を表していること、ロフティングが戦場で怪我をしたら治療されず殺される軍用場をみて心を痛めたというような作者の人柄から、岩波は「そのまま発表」としています。
閑話休題。
ドリトル先生はサルたちの治療がすっかり終わりました。猿たちはこのまま残ってほしかったけど、ドリトル先生はイギリスに戻らなければいけません。アフリカの動物たちはお礼に「オシツオサレツ」という鹿のような両頭動物をプレゼントしました。
しかし帰路でも、またまた黒人王様につかまったり、海に出たら海賊に追いかけられたりとまたまた大騒動。
でもドリトル先生には全動物が付いています!
みんな仲良く、おおらかに、ドリトル先生は故郷に帰ってきたのでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
動物たちの魅力が溢れる作品。
ドリトル先生は面白いと聞いていたので、初めて読みました。
アフリカへ行き、戻るまでたくさんのトラブルに遭いどのように解決していくのか楽しみで読んでしましました。
もっと早くこのドリトルシリーズを読む機会があればもっと本や動物との触れ合いを楽しめた作品な気がします。
全13巻あるそうなので少しずつ読んでいこうと思います。 -
この物語は第一次世界大戦の戦場から、ヒュー・ロフティングが自分の息子たちに書き送った手紙がもとになっているそうです。
現代とはまったく違う環境で生まれた物語が、長いこと読み継がれ、今読んでもおもしろいということに感動します。
自分がヒュー・ロフティングの子どもになった気持ちで、戦地にいるお父さんから送られてくる手紙に書かれている物語だと思うと、より一層楽しめます。
井伏鱒二訳で描かれる動物たちの口調が可愛らしいです。 -
子どもの頃、心をくすぐられたこの作品。今となってはわからなくなってしまいました…
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少し前の100分で名著で、二作目『ドリトル先生航海期』が扱われていたことから手に取った。
子どもの頃は読む機会がなく、大人になった今が初読である。
面白い!特に旅に出てから先は、次から次へとトラブルが目紛しく起きて、次はどうなる?とページを繰る内にあっという間に読み終えていた。
出来事の中には、他の児童書でも似たようなことあったなぁと思えるものもあり、この作品の古典としての影響力の大きさを感じた。色んな児童書作家が、きっと通ってきたんだろうなと…
古めの海外児童文学で表現がまどろっこしいというか、読みづらいことがたまにあるのだけど、この作品はとても読みやすかった。井伏鱒二訳か…井伏鱒二!?と二度見した。翻訳も書いていることを知らなかった…
本書の後書きで繰り返し語られているように、現代なら差別的とされるストーリーや表現がある。
近年出ている別の人の訳ではどうなっているのだろう?これは確認したい。
書かれた時代と作品は切り離せないものである、と後書きでも書かれており、私自身も同感なので、この作品はその辺りも含めて完成するものだと思う。
ただ現代の子どもに読ませる時に、彼らがどう受け止めるのかは少しだけ、気にはなる。ただ、井伏鱒二訳が本当に面白く、物語を読む力を養っている最中の子どもたちには、ぜひ読んでもらいたいと思う。 -
子どもの頃読んだような気がする話。大人になるうちに知らぬ間に童心を失っていたことを実感。
今は先生の妹のサラとおんなじ気持ちですね(あんなもの(ワニ)をおくのは、いやです!)
タイトルはアフリカゆきだけど、かえりもなかなかの冒険が待っている。動物と会話ができるし、他にも多才なドリトル先生もすごいけど、仲間の動物たちが先生の家事手伝いをするっていうのもなかなかすごいよ。
石井桃子さんの解説にもあったとおり、「ドリトル先生」という名前にした訳者はすごいと思う。あと、両頭動物のオシツオサレツって、オリジナルはどんな名前なんだろ?この名前も好き。 -
子供の頃に読んだ記憶があったが改めて大人になって読んでみると面白かった。プーさんやピーターラビットの翻訳でお馴染みの石井桃子さんが「とてもいい作品だから」と自分で下訳をして、近所に住む井伏鱒二さんにリライトをお願いし、日本にドリトル先生が生まれたんだとか。あとがきに書いてあった。とても丁寧な、わかりやすい文章で書かれており、常識にとらわれない、あくまでも、動物たちの視点で考えるドリトル先生に脱帽しっぱなしである。
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井伏鱒二の訳…いい!読みやすい文章で心地よい。先生これで生活してゆけるのか心配になるけど…ブタのガブガブかわいいな〜すぐ泣いちゃうけどいい子だよ。ポリネシアやるなあ。ジップもかわいい。先生に妹さんいたんだっけ…忘れていたな…
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名前は誰でも聞いたことがあるであろう名作をこの年になって読んでみるという試み第一弾。
決して子供用だから簡単、ではなく、見どころがたくさんある小説でした。私も動物語を話せたら…と思いながら読みました。
人種差別的表現については気になる部分もあったけど、時代の産物なので読み手がきちんと理解して読めば問題ないと思う。 -
小学生の時に夢中になって読んだシリーズ。
大人になってからモデルになった人が、猟奇的な外科医だったことを知って、かなり衝撃を受けましたが。 -
小学校の図書室の、ずらりと並んだ岩波の海外のお話したち。そこにあこがれて手にとっていたことをふわーっと思い出しながら、懐かしく読み返しました。
ほとんどのお話は覚えていなかったけど、今読むと、なんという、人の本質に迫った美しいお話だったんだろうと、でもマンガのように活き活きとして、読み出したら想像力が止まらない!
人というのは、金がないと、食べることも飲むこともできないのかね?
なんて聞いてくるサルたちには、どきっとさせられました。 -
動物と話の出来るドリトル先生は、サルたちを恐ろしい病気から救うため、仲間の動物たちとアフリカに向かって航海に出る。
小学生の時に夢中になって読んだ作品を子供の読み聞かせとして再読しました。
当時、動物が好きで動物と話せることにあこがれ、そのうえ冒険にも出るドリトル先生は夢のヒーローだったことを懐かしく思い出しました。
井伏鱒二の訳も味わい深く、幼い子供たちも夢中で聞いていました。 -
私自身も未読で、息子にも読む機会を逸してしまい、ずっと心にひっかかっていた本。ようやく娘と読むことが出来、満ち足りた気持ちで一杯です。
面白かった!とにかく、面白かった!冒険モノをあまり好まない娘が、カラカラと笑い声をあげながら楽しんでいた。古さなんて、最後の最後まで、全く意識することはなかった。
なにより、娘の笑い声を聞くときの充足感、布団の上での本の時間を待ち焦がれていていてくれる娘を見つけたときの嬉しさを、改めて感じさせてくれたことに感謝。読み聞かせは、本当に読む人を幸せにしてくれるなあと思う。 -
ドリトル先生シリーズの第1巻。おもしろーい!続きが読みたくなる。子どもの頃に読んでいたなら、もっと動物大好きになっていただろうな。やさしいドリトル先生に、かしこく勇敢な動物たち!
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2022.8.13読了
動物の言葉がわかるドリトル先生シリーズ。
話のスケールが大きく、滑稽武藤で面白かったですが、訳が少し古いかな。
調べたら新訳で、挿絵等も今様な本が出ているらしい。
少年少女に是非読んでほしいね。 -
動物の言葉を学んだドリトル先生は、動物たちを助けるため、いざアフリカへ!
家になぜかこの本があったので、手に取ったのを覚えている。
誰が買ったんだろう・・・(両親ではない気がするので)?
映画版では、ドリトル先生はいきなり動物の言葉がわかるようになるが、本ではきちんと勉強するんだよね。
その動物たちと先生の掛け合いがまた面白かった。ブタのガブガブがいいキャラ! こういう人物(人じゃないけど)が一人はいないと、パーティは面白くならない。
話の筋はあまり覚えていないのだが、場面場面で印象に残っているシーンがいくつかある。
ひとつは、アヒルのダブダブが蝋燭を持って階段を下りてくるシーン。
もうひとつは、王様に自分を魔術師だと思い込ませたドリトル先生が「私が小指を動かすだけで~できるんですぞ(詳しくは忘れた)」と言うと、王が「どうか小指を動かされるな」と懇願するところ。
なせかこの掛け合いにすごく驚いたことを覚えている。
どうもこの王様があんまりにもバカなのに驚いたらしい(子どもだから、当時はこれが王を皮肉に描いたものだと気づかなかったのです)。
ドリトル先生シリーズは、次作の『ドリトル先生航海記』を、それこそ寝る間も惜しんで読んだのに、3作目の『ドリトル先生の郵便局』は、なぜか途中で読むのをやめてしまった。
3作目は面白くなかったのか(笑)?
全く、子どものころの思考回路というのはわからない。
それにしても、翻訳が井伏鱒二だったとは!
今初めて知った。 -
子どもの頃大好きだった本。オウムのポリネシアに動物語を習ったドリトル先生が、次々と困難にぶつかり、いろいろな動物たちの助けを得て乗り越えていく、わくわくするお話。ドリトル先生の優しさは人にも動物にも注がれていて、そこまでしなくてもと思えることまでしてしまう。
ただ、大人になった私は「そんなに短期間に動物の言葉を習得できるものか」「あらゆる動物の共通語があるのか」「ツバメが船を引くときの何百もの糸は、からまらないのか」「嗅ぎタバコの匂いを辿って少年のおじさんを見つけるが、嗅ぎタバコはおじさんだけが持っているものではないのに」などなど、余計なことが気になって、そのたびに「いけない、いけない」と子どもの気持ちに戻らなければならなかった。
人種差別を感じる場面は私も気になったが、石井桃子さんの言葉で納得した。
今ではいろんな訳が出ているようだが、今でもこの井伏鱒二の訳は全然古臭くなく、わかりやすいし、挿絵もロフティング自身のものだから、ぴったりくる。
カナリア島のところでは、「エルマーのぼうけん」の2作目を思い出した。
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