ドリトル先生のサーカス (岩波少年文庫 (024))

制作 : 井伏 鱒二 
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レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140248

感想・レビュー・書評

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  • これは面白かった。
    特にオットセイとの脱出行。
    サーカスから連れ出すのも大変でしたが、海まで旅するのがもう大変なんてもんじゃあない。

    人目をはばかっている+オットセイは歩くのが苦手=八方ふさがり。
    そこでドリトル先生は女性用の服を買って、オットセイを病気で体調がすぐれない女性に変装させ、馬車に乗せることにします。
    しかしそれが、逃亡中の凶悪犯が女装していると誤解され、警察に追われることになります。
    うまく逃げおおせて、ようやく崖の上から海へオットセイを投げ込むと、妻を殺して崖から投げ落とした男として現行犯逮捕されます。

    ドリトル先生が考え抜いた作戦が思いもよらぬ誤解を受けて、窮地に陥っていく。
    この繰り返しが楽しい。

    だけど、借金を返すためにサーカスに入団したドリトル先生は、お金が貯まれば貯まるだけ、困っている動物を救うために、そのお金を使ってしまいます。
    ああ、いるよね。
    ものすごく仕事ができるのに、現実対処能力のない人って。
    またはやらねばならない事よりも、目先のやりたいことにすぐ掴まってしまう人。

    アヒルのダブダブが家事全般を請け負って、どんなに苦労していることか。
    彼女だけは、ドリトル先生のそばにいない方が幸せな人生をおくれるのではないだろうかと思ったり。
    でも、ダメンズに引っかかる女性のようにダブダブは「悪い人ではないの。私がいなければ彼はだめなの」なんて思ってドリトル先生のお世話をしているのかもしれないな。
    そう考えると、深い話ではあります。

  • 昔読んだはずのオットセイの脱出劇が、どんなんだったかなーと思って再読。記憶にあった感じより脱出劇は短くて、後半4・5部はサーカスいろいろだった。

    読んでみて思ったこと
    ・登場する動物(と人間)たちがイキイキしてやっぱりわくわくするな~ということ。どこを切り取っても自分だけの絵ができあがるような。人間でも動物でも同じ所、人間と視点が全然違う所、両方を感じながら、場面を想像して読ませる面白さは変わっていなかった。それって今更だけど結構すごいと思う。

    ・小学校中級以上対象とあったけど、欧米文化の下敷きがないと意味が分からん部分あるかなーと。「ズングリムックリ・デッカク」(マザーグース)とか、「日本語以外なら何語でも」(習得難度の高さで知られた)とか、「パンタルーン」(道化の型の一つ)とか。欧米の子供向けに書かれた文章だから?今はネットで何でも調べられるからいいのかな?でももったいない気もするなーと思ったり思わなかったり。

    ・先生の金銭感覚について。いつも文無しでもケセラセラ。なぜなら周りの動物たちが助けてくれるし、必要なら知り合いから借りればいいから。でも返す気はあるんだかないんだか、借金持ちの身で、目についた動物のために金をつぎ込み、受け取るべき報酬の催促を嫌がる。
    …鈍感って悪意より罪。こんなの子供向けの文章に出していいのだろうか。天才ってどっかズレてる人多いけど。それともこんな大人になっちゃいけませんという反面教師?ダブダブの耳元で逃げちまえよと囁きたくなった。

  • 最初にアフリカに行ってからの続き。

    ネコ肉屋のマシューマグと一緒にサーカスに参加。

    動物の言葉が話せるドリトル先生。
    一番楽な仕事はサーカス。

    自在に動物たちに活躍してもらえる。

  • ドリトル先生シリーズの第4作目。サーカスに動物たちと一緒に入団したドリトル先生。サーカスの動物たちのおかれているひどい環境に憤りを感じながら、オットセイのソフィーの脱出に尽力するドリトル先生とその仲間達の冒険。そして、サーカス団に戻り、サーカスを立て直すドリトル先生のお話。

  • ドリトル先生物語の4番目の作品
    オシツオサレツを見世物にして、これぞドリトル先生とそのファミリーにしかできないサーカスを生み出していく。
    あぁ、こんなサーカスあったらいいのになぁ

  • これは
    ほとんど
    「哲学書」ですねぇ

    人も魚も
    魚も鳥も
    鳥も樹も
    樹も獣も

    みんな
    同じ価値で
    生きていくべき

    読めば読むほど

    その
    思想が
    ほんとうに
    心地よく
    伝わってくる

  • 2010年10月27日 夫からのプレゼント。

  • ドリトル先生のお話は幼少時読んだような、読んでいないような微妙な記憶しかありませんでした。図書室で見つけて読んでみようかなあ、と借りてみました。そして多分幼少時は読んでいないな。子供向けの本って各章ごとにお話が完結している本がおおいので(いわばシリーズの短編集と言うか)多分途中で飽きたんだと思う…。

    それにしても井伏鱒二が訳なんですね。
    さよならだけが人生だも井伏鱒二訳だというし多才な方だなあ。

    さて。ドリトル先生は良い人だなあ~ でもこういう人はお金持ちにはならないですよね。ダブダブの苦労が良くわかります(笑)そしてなぜか猫の仲間は居ないんだな…。やはり白ネズミとは仲良く出来ないからでしょうか。

    本当はアフリカ行きから読みたかったのですが借りられていて無かったので今度借りようとおもいます。面白かったです。

  • かなり多くの場面が、今でも頭に残ってる。
    楽しくて、毎晩の母の語り聞かせが待ち遠しかった。

  • オットセイを運ぶ先生は結構おもしろい。

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