ドリトル先生のサーカス (岩波少年文庫 24 ドリトル先生物語 4)

  • 岩波書店
3.64
  • (23)
  • (23)
  • (51)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 308
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140248

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • (レビューを書きあぐねたまま時間が経って書いていないのを失念していました。30年以上前に月へ行く手前位まで読んだのにシリーズ全部を読まないままになっていたので今度こそ全部読もうかなと1作目から読み始めたものの前回よりも早い段階で挫折する結果となり、無念です。)

  • 子供への読み聞かせ、ドリトル先生シリーズ4作目。このあたりはドリトル先生の中でも秀眉の佳作で、現代の大人が読んでも童心に戻って楽しめる。子供も楽しんでくれているようだが、僕の方が先を読みたくて毎晩遅くまで読み聞かせている始末。

  • 過去記録

  • これは面白かった。
    特にオットセイとの脱出行。
    サーカスから連れ出すのも大変でしたが、海まで旅するのがもう大変なんてもんじゃあない。

    人目をはばかっている+オットセイは歩くのが苦手=八方ふさがり。
    そこでドリトル先生は女性用の服を買って、オットセイを病気で体調がすぐれない女性に変装させ、馬車に乗せることにします。
    しかしそれが、逃亡中の凶悪犯が女装していると誤解され、警察に追われることになります。
    うまく逃げおおせて、ようやく崖の上から海へオットセイを投げ込むと、妻を殺して崖から投げ落とした男として現行犯逮捕されます。

    ドリトル先生が考え抜いた作戦が思いもよらぬ誤解を受けて、窮地に陥っていく。
    この繰り返しが楽しい。

    だけど、借金を返すためにサーカスに入団したドリトル先生は、お金が貯まれば貯まるだけ、困っている動物を救うために、そのお金を使ってしまいます。
    ああ、いるよね。
    ものすごく仕事ができるのに、現実対処能力のない人って。
    またはやらねばならない事よりも、目先のやりたいことにすぐ掴まってしまう人。

    アヒルのダブダブが家事全般を請け負って、どんなに苦労していることか。
    彼女だけは、ドリトル先生のそばにいない方が幸せな人生をおくれるのではないだろうかと思ったり。
    でも、ダメンズに引っかかる女性のようにダブダブは「悪い人ではないの。私がいなければ彼はだめなの」なんて思ってドリトル先生のお世話をしているのかもしれないな。
    そう考えると、深い話ではあります。

  • 昔読んだはずのオットセイの脱出劇が、どんなんだったかなーと思って再読。記憶にあった感じより脱出劇は短くて、後半4・5部はサーカスいろいろだった。

    読んでみて思ったこと
    ・登場する動物(と人間)たちがイキイキしてやっぱりわくわくするな~ということ。どこを切り取っても自分だけの絵ができあがるような。人間でも動物でも同じ所、人間と視点が全然違う所、両方を感じながら、場面を想像して読ませる面白さは変わっていなかった。それって今更だけど結構すごいと思う。

    ・小学校中級以上対象とあったけど、欧米文化の下敷きがないと意味が分からん部分あるかなーと。「ズングリムックリ・デッカク」(マザーグース)とか、「日本語以外なら何語でも」(習得難度の高さで知られた)とか、「パンタルーン」(道化の型の一つ)とか。欧米の子供向けに書かれた文章だから?今はネットで何でも調べられるからいいのかな?でももったいない気もするなーと思ったり思わなかったり。

    ・先生の金銭感覚について。いつも文無しでもケセラセラ。なぜなら周りの動物たちが助けてくれるし、必要なら知り合いから借りればいいから。でも返す気はあるんだかないんだか、借金持ちの身で、目についた動物のために金をつぎ込み、受け取るべき報酬の催促を嫌がる。
    …鈍感って悪意より罪。こんなの子供向けの文章に出していいのだろうか。天才ってどっかズレてる人多いけど。それともこんな大人になっちゃいけませんという反面教師?ダブダブの耳元で逃げちまえよと囁きたくなった。

  • 最初にアフリカに行ってからの続き。

    ネコ肉屋のマシューマグと一緒にサーカスに参加。

    動物の言葉が話せるドリトル先生。
    一番楽な仕事はサーカス。

    自在に動物たちに活躍してもらえる。

  • ドリトル先生シリーズの第4作目。サーカスに動物たちと一緒に入団したドリトル先生。サーカスの動物たちのおかれているひどい環境に憤りを感じながら、オットセイのソフィーの脱出に尽力するドリトル先生とその仲間達の冒険。そして、サーカス団に戻り、サーカスを立て直すドリトル先生のお話。

  • ドリトル先生物語の4番目の作品
    オシツオサレツを見世物にして、これぞドリトル先生とそのファミリーにしかできないサーカスを生み出していく。
    あぁ、こんなサーカスあったらいいのになぁ

  • これは
    ほとんど
    「哲学書」ですねぇ

    人も魚も
    魚も鳥も
    鳥も樹も
    樹も獣も

    みんな
    同じ価値で
    生きていくべき

    読めば読むほど

    その
    思想が
    ほんとうに
    心地よく
    伝わってくる

  • 2010年10月27日 夫からのプレゼント。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1886~1947年。アイルランド人の母を持つ、イギリス生まれのアメリカの児童小説家。代表作は、この「ドリトル先生」シリーズ。2作目『ドリトル先生航海記』で、ニューベリー賞を受賞。

「2017年 『新訳ドリトル先生シリーズ全14巻セット 番外編『ガブガブの本』と日本初公開の短編もふくむ完全版 豪華BOX入り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ヒュー・ロフティングの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
村上 春樹
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×