朝びらき丸東の海へ―ナルニア国ものがたり〈3〉 (岩波少年文庫)

  • 岩波書店
3.67
  • (98)
  • (81)
  • (211)
  • (10)
  • (0)
本棚登録 : 1091
感想 : 77
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140361

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • リーピチープという勇敢なネズミに感動した。ここまで信念を貫き、夢を追うことに命を懸けたのはあっぱれ。彼が主役で間違い無し!

    他にも増してファンタジーな世界が炸裂した本巻。
    後半の航海の模様は本当に最高。

    前の王の悪政に終止符を打ったカスピアン。
    悪政の中で、東の海に流刑となった父の信頼した人たちの行方、最期を知る為、ある意味で弔いの旅に出発する。
    今回はルーシィ、エドマンド、2人のいとこであるユースチスの3名が、海と船の絵画に吸い込まれナルニアにワープして船旅に参加することになる。

    旅の中でドラゴンや魔法使い、モンスターや小人、不思議な力を持った星の人が登場する。星が地上に休みに降りて来るという表現に感動したし、想像という読書の醍醐味を満喫できたことも嬉しい。

    どこか階級社会を匂わせるイギリスの物語というのも、また感慨深く、威厳や残酷さが入り混じる内容だった。

    相変わらずアスランは最強すぎる。

    読了。

    読む順番については、とあるサイトの記事で、作者自身が発売順ではなく物語内の時系列順で読むことを薦めていることを紹介されていた。
    というわけで、発売準ではなく、この順番で読もうと思う。
    ①魔術師のおい
    ②ライオンと魔女③馬と少年
    ④カスピアン王子のつのぶえ
    ⑤朝びらき丸 東の海へ(本作)

    ⑥銀のいす
    ⑦さいごの戦い

  • ドラゴンになったユースチスの心情やエドマンドとのやりとり、、東の海の果てに進んでいくラスト、蓮の花のシーンが忘れられない。美しいと思った

    星の王子様みたいなところがある
    巻末の解説は再読したい

  • 本巻は旅の物語。予想できるようで、想像を超える冒険にワクワクが尽きない。本巻登場のユースチスは、どこか初期のエドマンドを思わせる…と思ったら、きっちりそうした会話もなされていた。アスランの存在が、今まで以上に指針的というか、普遍的な存在として描かれる。やはりキリスト教文化圏の作品なんだな〜と改めて…

  • こちらも映画を見てから原作となったこの本を読み始めた。見どころは何といっても冒険を通したユースチスの成長やものいうネズミリーピチープの騎士道溢れる行動。ユースチスは本当に序盤はイヤな奴だったが竜への変身をきっかけに別人になったかと思うほどの変化を遂げていく。基本人間界からやってくる人間達は善人が多かったので(あっ、ディゴリーのおじさんはもちろん別として…)、ユースチスの位置づけが新鮮に感じた。リーピチープのその後についてはほとんど触れられていないがきっと幸せに暮らしているんだろうなぁと思わせる締め方だったのも良かった。そしてついにルーシーとエドマンドもナルニアには行けなくなってしまったか…。
    余談だが実写映画はこの朝びらき丸で一応完結しているのだがこれはこれでペペンシーきょうだいのナルニアを巡る大冒険という意味では良かったのかも。映画の終わりでは「銀のいす」に登場するジルの名前が登場していたので製作陣は当初完結するつもりはなかったのかもしれないけれど…。

  • 再読。

    『ナルニア国物語』第3巻。第2巻から3年後のナルニアを舞台に、カスピアン王とエドマンド、ルーシィ、ユースチスら人の子の航海を描く。

    訪れる島ごとに違った冒険があり退屈しない。特に、ユースチスが竜となってしまう島のエピソードは印象深い。 

    第1巻『ライオンと魔女』において、アスランという存在には「ライオン」「復活」等のキリスト的モチーフが重ねられていた。今巻ではそれに加え、「子羊」「魚」等のモチーフもまた重ねられている。「あちらの世界では、わたしは、ほかの名前をもっている。あなたがたは、その名でわたしを知ることをならわなければならない」というアスランの台詞からも、キリストの象徴を読み取れると思う。
    そう考えてみると、第1巻で異世界ナルニアにクリスマスがあるとされた理由も、今巻において、遡って頷かれるように感じられた。

  • 期待を裏切らない読みやすさでした。

  • 3巻目。エドマンドとルーシィ、従兄弟のユースチスがナルニアに。

  • [ 内容 ]
    いとこのユースチスの家に来ていたエドマンドとルーシィは、その部屋の額の絵の中に吸いこまれます。
    そこはナルニアの外海で、カスピアン王が朝びらき丸で航海に出るところでした。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 前作の2冊よりも冒険という感じで楽しく読めた。航海をしながら色々な島を渡り歩くので短編としても読めるし展開も早くてスイスイ読めた。
    リーピチープが可愛いくてかっこいい。

    ユースチスが初めはすごく嫌なやつだったけど、竜になって心を入れ替えてからは好きになったな。理屈屋だけど、ただいい子のルーシーなんかよりよっぽど人間味があって好き。そういう意味で、エドマンドも好きなんだけど、いい子になってからの迷いがない感じはあまり共感できないな。

    しかし、竜のイメージって龍神というくらいだから、気高いイメージがあったけと指輪物語でもナルニアでも傲慢、強欲ってイメージで驚き。西洋と東洋の違いなのかな?

    のうなしあんよも可愛かった。魔法使いが悪いやつと思いきや、、

  • このネタも食い尽くされたご時世、ちょっとくらいのことじゃ驚かんぞと思いつつ、古のネタじゃとバカにしていると痛い目を見るんではなかろうか。
    というか攻め筋がちょっと違っていて。
    例えばアホだから魔法使いに足を一本にされて、付いたあだ名が「のうなしあんよ」である。のうなしという単語を使いこなせるのもナルニア国人だけ、てなもんである。
    他にも、前触れもなく絵の中の世界に入ったり、突然キレる王様とか、急展開についていけないと厳しい。
    子供向けとはいえ余韻が欲しいじゃないの。

全77件中 1 - 10件を表示

C.S.ルイスの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
荻原 規子
アーシュラ・K....
アーシュラ・K・...
荻原 規子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×