さいごの戦い ナルニア国ものがたり 7 (岩波少年文庫 040)

  • 岩波書店 (2000年11月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784001140408

みんなの感想まとめ

物語のテーマは、成長と別れ、そして再会の感情を描いています。最終巻では、懐かしい登場人物たちとの再会や、過去の冒険を振り返ることで、読者に深い感慨を与えます。特に、リーピチープやタムナスとの交流は、読...

感想・レビュー・書評

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  • ナルニア崩壊!?
    ノアの方舟的な展開?
    スーザンは選ばれなかった…?


    ヨコシマの悪巧みから始まった戦いには、読者としても心底疲れてしまった。最後の最後まで劣勢で、多くの仲間を失った。勇敢な彼らにも最期が訪れるかと思われたその時。遂にアスラン登場でオールオッケー…?

    最後は急展開にうまくついて行けなかった感が…。
    これまでのナルニアは本物ではなく、アスランによる選別をクリアした者こそが辿り着ける場所が本当のナルニアだった…

    アスランに触ってみたい。

    面白い読者だった。

    読了。

  • ようやく全巻読み終えた。全7巻あるのだが、巻ごとで主役となる子どもが入れ替わっていくのが特徴的。1巻にあたる「ライオンと魔女」で登場した4兄弟は2巻になると兄姉が退場し、まだ無垢さの残る弟妹が再び冒険に出ることとなる。このため毎回ニューゲーム状態で話が始まり、完璧な強さや人格に到達することが無いため冒険には常に困難がつきまとう。言い換えれば物語的に必要な困難な状況や起伏に説得力があった。しかし同時にそのせいで毎度ナルニア国のことをよく知らない子どもたちが悪者を成敗するために冒険へ出ては旅の道中で変な人物や動物と出会い、アスランの力を借りることで国に平和を取り戻す、というプロットは似たり寄ったりで(もちろん細かい部分や構成に違いはあるものの)、ややかったるいな、と感じたのも正直な気持ちだったりする。
    7つの巻の時系列を入れ替えることで「全体の物語」については常に何が起こるかわからない、何があったのか気になる、というフックを残した状態となっているのはそういった単調さを感じにくくするアイデアなのだろう。おかげでナルニア国がたどる歴史全体を徐々に知る感覚にひたれ、壮大で長い時間軸を楽しむことができた。なのでこれは個々の巻で楽しむ以上に全体の物語を味わうためにシリーズとして用意された物語だったのだと読み終わって思う。
    ※ただし1巻の「ライオンと魔女」については一冊できれいに片付いているのでこれだけ読む分には問題無い。

    さて、最終巻にあたる7巻は時系列的に見てもナルニア国の「さいご」を描いており、名実ともに終わりの物語。ナルニアの王であり救いの象徴であるライオンの「アスラン」を偽るサルが現れ、愚かな小人たちやたくさんの動物、そしてこれまで登場した子どもたちが集結することになるのだが驚くほど宗教色が濃い。テーマはおそらく救済だろう。聖書の知識が乏しくてもここで語られる「滅び」や「真の国」が何を指すのかは明白で、キリスト教における黙示録と天国のイメージが浮かび上がってくる。それ自体は問題では無い。最後に子どもたちがイギリスですでに死んでいて、ナルニアは崩壊し、真のナルニアなる場所へみんなで行こうとする終わり方も別にいい。少々衝撃的でむしろ好みなくらいだ。

    ただ一方であまりにも排他的だとも感じる。アスランのことを信じる者。良い行いをしてきた者は「真のナルニア国」へ行くことができ、ここで起こったこと以上のすばらしい経験を積むことができると語られるが、ではアスランに選ばれなかった人たちは滅ぶしかないのだろうか。良いと悪いの価値判断をするのはアスランや神になるのだろうか。悪いことをしてしまった人はもう赦されるチャンスすら与えられないのだろうか。だとしたらそれは私からすればずいぶんと傲慢で独りよがりで排他的な祝福だと感じる。そのような場所へ私は行きたいとは思えない。どうしても思えない。
    ここ(イギリス)ではない場所としてナルニア国があり、そのナルニア国が駄目だったから次は真のナルニア国へ選ばれた者だけが行くということ。じゃあもしその国で同じような問題が発生したらどうするのだろう。また別天地に移るのだろうか。なんだかそれってひどく雑な話だと思うのだけどキリスト教圏の人々なら感じ方が変わるのだろうか。

    子どもの頃にこの本を読んだ人はその点をどう思ったのかが気になる。それとも私がうがった読み方をし過ぎなのか、あるいは読み取れてない部分があるのだろうか。わからない。

    というか最初からそうだったのだが、アスランが無辜の者として、ただ盲目的に信じるべき存在として描かれていることには違和感があった。それよりも私利私欲のために動き、感情を表に出すことを躊躇しない魔女の方がよっぽど信頼できた。魔女が暴れ回る姿を見ると心がスッとした。たぶん私はナルニアの住人には選ばれないだろう。真のナルニアどころか、滅びる以前のナルニアにさえ。だが私はそれでいい。無辜の存在にただ付き従い死に救済を見出すことよりも、魔女というひどくやっかいでひどく人間的な愚かさの方に私は寄り添いたい。

  • ナルニア国物語、全7冊
    少しずつ読み進めてついに読了〜

    ラストのリーピチープとの再会にはじまり、タムナスさんとルーシーの歩きながらの会話に懐かしくなりました。

    スーザンが不在であることもこれも大人になるってことなんだろうと思いました。


    今まで出会った登場人物やナルニア国内の各地について、総復習をしているような最期。


    とりあえず読み切れて良かったです

  • 再読。

    『ナルニア国物語』第7巻にして完結巻。
    前巻、ナルニア国誕生からおそらく数千年後、ナルニア国の崩壊を描く。

    反キリスト、偽預言者、最後の審判、永遠の楽園と、黙示録的なモチーフが頻出する。
    また、ディゴリーの「うちがわは、そとがわより大きいものだ。」という言葉がひとつのキーワードになっているが、「わたしたちの世界でも、むかしあるかたがはいっていたうまやがありましたが、そこは全世界より大きかったのですよ。」というルーシィの返答もまた、キリスト教的な意味付けを示唆している。

    これまでに登場した多くの人物が再度現れ、物語は大団円を迎えるが、ピーターたち人の子らに与えられた運命をどう捉えるかは難しい。全体がキリスト教的世界観で貫かれているため、これはハッピーエンドには違いないのだろうけど、手放しで祝福できない感覚も残る。
    しかし全体を通して物語の構成にも描写にも読み応えがあり、ひとつの寓話として楽しく読み終えることができた。

  • とにかく、最初から最後まで劣勢でどうもモヤモヤが残る読後感。

    価値観の違いなのか、終わり方も、えっ⁉︎となってしまった、、
    それでめでたしになるのか?

    どうしてアスランがもっと早く来てくれなかったのかもよくわからない。終わらせたかったからなのかな?

    元ネタというか聖書を知っていればわかるものなのかな?

  • ナルニア国ものがたり最後の物語。
     
    正直、最後まで最初の物語
    『ライオンと魔女』を
    超えることはできませんでした。
     
    物語の壮大さという点でも
    かなり物足りない印象があります。
     
    最終巻ということで、
    ☆4つの評価はつけましたが
    世界3大ファンタジーの1つとしては
    2巻目以降は残念な感じですね。

  • 再読の必要あり

  • 徹頭徹尾、キリスト教のメタファーと教義たっぷりの物語だった。
    「キリストはすごくすごい」「キリスト教は絶対的であり他の宗教は劣っている」という感性が全面に出ているので、他宗教文化圏から見てウーーーーン(笑)…と唸らざるを得ない点はかなり多い。正直、子供に読ませたいとは思えない。
    ただ、キリスト教について不思議に思っていたこと、キリスト教徒の基本的な感性を理解することができるので読んでよかったと思う。

    終わり方にはかなり引っかかるというか、正直、スーザン以外みんな死んじゃいました!でハッピーエンドみたいな締めくくりには正気か…急に天涯孤独になったスーザンはどうするんだ…と思わずにはいられない…。
    「信心を怠ると家族と離れ離れになっちゃうよ」という脅迫なのだろうか…怖い…。

  • 以前から気になっていた「ナルニア国ものがたり」(全7冊)を読む。渡辺京二さんの『夢ひらく彼方へ ファンタジーの周辺』を読んだことが直接のきっかけ。(あの渡辺氏が読むぐらいだから子供向けとはいえ決して馬鹿にしたものではないはず)
    ということで楽しく読むことができました。
    1「ライオンと魔女」は本来これ1巻でまとまった作品となるはずだったものなので、よくできた作品。2「カスピアン王子の角笛」は前作の人気があって続編を書いたためか1と同工異曲(でも面白い)。3「朝びらき丸、東の海へ」と4「銀のいす」は海山での冒険譚。5「馬と少年」は外伝的なもの。6「魔術師のおい」、7「さいごの戦い」は全体の形を整える作品(なので面白さは若干落ちる)。
    キリスト教的側面やイギリス的異世界が主舞台というところは若干気になるが、ストーリー的にはあまり気にせずに楽しめる。そういえばドラえもんの「どこでもドア」的なものが出てくるのはなかなか興味深い。

  • 結末については賛否両論別れそうだなという印象。今までナルニアと関わりのあった人間たち全員が集結し、ナルニアの終わりを見届ける。でもなぜ作者はスーザンだけをナルニアの友ではなくしてしまったのだろう。ナルニア国物語はキリスト教的価値観が色濃く反映されていると言われており、「スーザン=ナルニア(キリスト教)への信心を失った者)」として位置付け、子ども達への教訓としたかったのか。最後は…スーザン以外みんな死んでしまったのか…。みんな死んでしまったけどナルニア(天国)で未来永劫暮らせることになったから良かったねと一応ハッピーエンド?っぽく締めているけれど本当にこれってハッピーエンドなのか、幸せに精一杯今生を生き抜くことの方が幸せなんじゃないかと考えてしまう私はやはり無宗教だからなのだろうか。

  • 最後はもろにキリスト教をベースにした展開で、価値観が合わないな〜となってしまった。
    ただ、面白かったのはヨーロッパ圏の人のキリスト教とギリシャ哲学の折り合いの付け方、というか合体の仕方。科学という現代の巨大すぎる大波に対してファンタジーを用いて戦おうとするルイスの姿勢には感銘するし、頷く部分もある。
    しかし、これを子供に勧める気にはなれないな

  • しまった、最後は宗教っぽい展開だったか。
    カロールメンは十字軍のオスマントルコで、完全に悪だけど、改宗すれば受け入れると。ここは懐が深というつもりで書いてるわけだけど、この多様性の尊ばれる現代にはなかなか。
    タシの神様の表現なんかけっこうキツくて、挿絵も悪意にみなぎっている。にも関わらずアスランが来た瞬間に消え失せるという、この圧倒的力の差ときたら。
    ともかく宗教戦争にありがちな勧善懲悪なので、相手に対して容赦ない。普通に殺すし、仲間だった小人も裏切れば「愚かなチビどもめ」と容赦ない。
    これを子供に読み聞かすんだから、さすがグレートブリテンやで。

  • うーん。
    え?みんな死んだの、、?

  • 小さなイタズラが大きな企みに変わってついには国を巻き込んでの諍いになり、全て滅びてゆく、みたいな展開。

    それでも最後はハッピーエンドぽい終わり方だが、果たしてこれは本当に「めでたしめでたし」なのか?と思ってしまうのは大人の邪推か。

    クリスチャンなら「皆良かったね^_^」と思えるのかもしれない。多分。

  • 第一巻のレビューを参照してください。

  • 最後の話で列車事故に合って・・なんて書かれてもう一回読もうと頑張った。やっぱり、うまやから最後の審判てきに成って宗教色、濃い、ルーシィがいつもナルニヤに戻りたいの言葉で生きている今はどうでも良いのかと首をかしげてしまう。やっぱり物語は行きて戻らないとファンタジーにならないんだ。まあ聖書分かり易くしたかったのか・・

  • 2014年10月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 開架図書(2階)
    請求記号: 933.7//L59

  • ナルニア最終巻。いままで以上に観念的、宗教的。現実の世界を否定しているような気もして、後味が微妙でした。

  • これでおしまい。全体としては満足。最後は、うん、そうなるしかないよね。

  • 私のバイブル。

    ただ最近の本は展開がど速いので、それに慣れてしまったのか、先日ちょっと眺めてみたけど、今はとても読めない。なんか悲しかった。でも、とにかく最高!そして、ちゃんと完結している、そこがまたまたすごいと思う。変な話、棺桶に入れてもらうつもり。

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著者プロフィール

1916~1979年。現東京都文京区に生まれる。東京帝国大学国文科卒業。第二次世界大戦後、東京府立第三中学校に復職し、教師の傍ら雑誌に児童文学作品を投稿。後、平凡社勤務を経て、児童文学の創作、翻訳、評論の分野で活躍。1959年自宅に瀬田文庫を開き、毎週土曜日の午後に自宅を開放していた。代表的な作品『なんきょくへいったしろ』『あふりかのたいこ』など、再話『かさじぞう』『ふるやのもり』など、翻訳『指輪物語』のほかに『ホビットの冒険』『ナルニア国物語』などがある。

「2023年 『最新版 指輪物語7 追補編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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