さいごの戦い―ナルニア国ものがたり〈7〉 (岩波少年文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140408

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  • ナルニア崩壊!?
    ノアの方舟的な展開?
    スーザンは選ばれなかった…?


    ヨコシマの悪巧みから始まった戦いには、読者としても心底疲れてしまった。最後の最後まで劣勢で、多くの仲間を失った。勇敢な彼らにも最期が訪れるかと思われたその時。遂にアスラン登場でオールオッケー…?

    最後は急展開にうまくついて行けなかった感が…。
    これまでのナルニアは本物ではなく、アスランによる選別をクリアした者こそが辿り着ける場所が本当のナルニアだった…

    アスランに触ってみたい。

    面白い読者だった。

    読了。

  • 再読。

    『ナルニア国物語』第7巻にして完結巻。
    前巻、ナルニア国誕生からおそらく数千年後、ナルニア国の崩壊を描く。

    反キリスト、偽預言者、最後の審判、永遠の楽園と、黙示録的なモチーフが頻出する。
    また、ディゴリーの「うちがわは、そとがわより大きいものだ。」という言葉がひとつのキーワードになっているが、「わたしたちの世界でも、むかしあるかたがはいっていたうまやがありましたが、そこは全世界より大きかったのですよ。」というルーシィの返答もまた、キリスト教的な意味付けを示唆している。

    これまでに登場した多くの人物が再度現れ、物語は大団円を迎えるが、ピーターたち人の子らに与えられた運命をどう捉えるかは難しい。全体がキリスト教的世界観で貫かれているため、これはハッピーエンドには違いないのだろうけど、手放しで祝福できない感覚も残る。
    しかし全体を通して物語の構成にも描写にも読み応えがあり、ひとつの寓話として楽しく読み終えることができた。

  • ナルニア国ものがたり最後の物語。
     
    正直、最後まで最初の物語
    『ライオンと魔女』を
    超えることはできませんでした。
     
    物語の壮大さという点でも
    かなり物足りない印象があります。
     
    最終巻ということで、
    ☆4つの評価はつけましたが
    世界3大ファンタジーの1つとしては
    2巻目以降は残念な感じですね。

  • 再読の必要あり

  • とにかく、最初から最後まで劣勢でどうもモヤモヤが残る読後感。

    価値観の違いなのか、終わり方も、えっ⁉︎となってしまった、、
    それでめでたしになるのか?

    どうしてアスランがもっと早く来てくれなかったのかもよくわからない。終わらせたかったからなのかな?

    元ネタというか聖書を知っていればわかるものなのかな?

  • 結末については賛否両論別れそうだなという印象。今までナルニアと関わりのあった人間たち全員が集結し、ナルニアの終わりを見届ける。でもなぜ作者はスーザンだけをナルニアの友ではなくしてしまったのだろう。ナルニア国物語はキリスト教的価値観が色濃く反映されていると言われており、「スーザン=ナルニア(キリスト教)への信心を失った者)」として位置付け、子ども達への教訓としたかったのか。最後は…スーザン以外みんな死んでしまったのか…。みんな死んでしまったけどナルニア(天国)で未来永劫暮らせることになったから良かったねと一応ハッピーエンド?っぽく締めているけれど本当にこれってハッピーエンドなのか、幸せに精一杯今生を生き抜くことの方が幸せなんじゃないかと考えてしまう私はやはり無宗教だからなのだろうか。

  • 最後はもろにキリスト教をベースにした展開で、価値観が合わないな〜となってしまった。
    ただ、面白かったのはヨーロッパ圏の人のキリスト教とギリシャ哲学の折り合いの付け方、というか合体の仕方。科学という現代の巨大すぎる大波に対してファンタジーを用いて戦おうとするルイスの姿勢には感銘するし、頷く部分もある。
    しかし、これを子供に勧める気にはなれないな

  • しまった、最後は宗教っぽい展開だったか。
    カロールメンは十字軍のオスマントルコで、完全に悪だけど、改宗すれば受け入れると。ここは懐が深というつもりで書いてるわけだけど、この多様性の尊ばれる現代にはなかなか。
    タシの神様の表現なんかけっこうキツくて、挿絵も悪意にみなぎっている。にも関わらずアスランが来た瞬間に消え失せるという、この圧倒的力の差ときたら。
    ともかく宗教戦争にありがちな勧善懲悪なので、相手に対して容赦ない。普通に殺すし、仲間だった小人も裏切れば「愚かなチビどもめ」と容赦ない。
    これを子供に読み聞かすんだから、さすがグレートブリテンやで。

  • うーん。
    え?みんな死んだの、、?

  • 小さなイタズラが大きな企みに変わってついには国を巻き込んでの諍いになり、全て滅びてゆく、みたいな展開。

    それでも最後はハッピーエンドぽい終わり方だが、果たしてこれは本当に「めでたしめでたし」なのか?と思ってしまうのは大人の邪推か。

    クリスチャンなら「皆良かったね^_^」と思えるのかもしれない。多分。

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