真夜中のパーティー (岩波少年文庫 (042))

制作 : Philippa Pearce  猪熊 葉子 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 184
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140422

感想・レビュー・書評

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  • 1つ1つが完全に子どもの視点から書かれている作品ばかり。
    大人からみれば、何気ない日常の一コマで
    記憶にすら残らないことばかりだろうけど
    子供とってはそれが忘れられない記憶になることが
    たくさんあるなっていうことを思い出させてくれる本。

    • christyさん
      >reader93さん、この作品はショート・ショートなのですが、本当に何気ない日常の一コマが書いてある作品です。大人だったら記憶にも残らない...
      >reader93さん、この作品はショート・ショートなのですが、本当に何気ない日常の一コマが書いてある作品です。大人だったら記憶にも残らないことばかりだけど、子供とってはショッキングだったり、大冒険だったりする物語ばかりです。ピアスは、本当に子どもの視点に立って、物語を書くのに長けています。今度の一時帰国のときに、ぜひ。
      でも、ピアスの作品だったらぜひ「トムは真夜中の庭で」を読んでもらいたい!!児童文学の中でもとても有名な作品で、私は、子供のころ読んだこの作品が忘れられず、結局、この作品で卒論を書いたんですよ(笑)。とてもいいお話です。reader93さん、好みの作品だと思います!!
      2012/04/24
    • reader93さん
      図書館で借りて読みました!
      この本、すごく私の好みです。行ったことが無いイギリスの風景を想像しながら読みました。「トムは真夜中の庭で」も絶対...
      図書館で借りて読みました!
      この本、すごく私の好みです。行ったことが無いイギリスの風景を想像しながら読みました。「トムは真夜中の庭で」も絶対読んでみます♩良い本の紹介をありがとう!
      2012/06/28
    • christyさん
      >reader93さん、この作品お好みでしたか~。よかった♪ピアスは、本当に子どもの視点に立って作品を書くのに長けてますよね。大人になると、...
      >reader93さん、この作品お好みでしたか~。よかった♪ピアスは、本当に子どもの視点に立って作品を書くのに長けてますよね。大人になると、子供の頃自分がどう思ったか、考えたかなんて忘れてしまうのに、そこがすごいなと思います。「トムは真夜中の庭で」も最高におすすめです。イギリス児童文学の中でもトップランクの評価をされている作品なので、ぜひ。私も最近、また読み直して、感動しました(笑)。
      2012/06/29
  • 魔法も妖精もでない、普通の子供の日常を描いた物語。
    それなのに、とんでもなくわくわくする。
    なんて、子供の日常は素敵なんだろう!と思わせてくれる。
    隙間から流れ出る、切なさも見過ごしてはならない。

  • ピアスの名作『トムは真夜中の庭で』を読んだのは20代だったと思う。その頃、他の作品も読んだかはっきりしなかったのだが、この短編集のタイトルになっている『真夜中のパーティ』の途中、(子どもたちが夜中に台所に集まって、年長のアリソンが、マッシュポテトを全部使ってポテトケーキを焼き始め、寝ている末っ子まで起こすよう言うくだり)で、思い出した。そのなかなか大胆な発想が効を奏して、しかも面白かったことを…。

    それは、ともかく、今、読んでもいい。まあ(これは持論だが)優れた子どもの本は、大人のへたな読み物よりよほど味わい深い。
    岩波少年文庫についての本にも、どなたか書かれていたが、字も大きいし、年配になってからも尚、お薦めシリーズ(作品群)であるのは、もっともなことだと思うなぁ。

  • おとな目線だと、「やっちゃだめ!」っていうこと、こどもはやりたがる。描かれているのは、ごく日常の生活風景なのに、すごく胸に突き刺さる。

  • 「ふたりのジム」に登場するおじいちゃんがとてもチャーミング。

  • 謎めいたお隣さん。
    宝物の秘密の貝。
    子どもの日常生活におきる、小さいけれど忘れがたい不思議なできごとの数々。
    夢と現実の世界を行き来する印象的な8つの短編をおさめる。

  • 大好きなピアスの短編集。
    8編が収録されています。
    よごれディック、真夜中のパーティ、アヒルもぐりが気に入りました。
    幼い頃、なんでもない日常のちょっとしたことにワクワクした、あの感情を思い出させてくれる。やはりピアスは名作家なのでした。

  • 英語で読むイギリス児童文学「フィリパ・ピアス」 | 総合生涯学習センター
    開催日時 2014年6月21日〜7月26日 毎週土曜日 全6回 10:00〜12:00
    開催場所 大阪市立総合生涯学習センター
    参加費 10,500円(資料代込)
    講師名 島玲子(大学講師・トランスレーター)
    http://osakademanabu.com/umeda/?p=7242

    岩波書店のPR
    http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/11/X/1140420.html

  • 「性格描写が少ないと主人公に共感や自己投影できない」って思っていたけど、そうじゃないんだ。ピアスが描く無口な、どちらかというと目立たないごく普通の子供が、読み進めると、自分そっくりなのに気付いて驚く。この本には魔法は一切出てこないけど、やっぱり魔法がかかっていると思うよ。分類としては児童書だけど、子供が読むより大人が読んだ方がいい本かもしれない。

  • フィリパ・ピアスという作家の名前は「トムは真夜中の庭で」と「まぼろしの小さい犬」という2つの作品と密接に結びついている KiKi にとってこの本は今回が初読でした。  で、この本を今回手に取ってみたきっかけはこのブログの柱企画「岩波少年文庫全冊読破計画」の一環であるのと同時に「宮崎さんの推薦文」にもあったわけですけど、初めて宮崎さんの推薦文の中にこの本が入っているのを見た時には、逆に思ったものでした。  「あれ??  どうして、『トム~』の方じゃないんだろう??」と。

    そうであるだけにこの物語への期待値は否応なく高かったことをまずは白状しておきたいと思います。  そしてその期待はまったく裏切られなかったということも・・・・・・。

    まずは、この表紙の絵がいいですねぇ~。  そしてこの短編集1編1編の表紙頁にある挿絵が何とも言えない雰囲気を醸し出しています。  これらの挿絵はフェイス・ジェイクスという方が描かれたものです。  因みにこの方、同じ岩波少年文庫の中ではアトリーの「時の旅人」とか「グレイ・ラビットのおはなし」の挿絵も手掛けていらっしゃいます。  どの作品での挿絵もムード満点でこれらの作品が持つ空気感を見事に視覚化した挿絵ばかり・・・・・だと思います。      

    さて、肝心の物語の方です。  これは短編集で以下の8作品が収録されています。

    よごれディック
    真夜中のパーティー
    牧場(まきば)のニレの木
    川のおくりもの
    ふたりのジム
    キイチゴつみ
    アヒルもぐり
    カッコウが鳴いた

    どの作品も主人公は現代の小学校くらいの子供たちで、その子供たちのある意味ではありきたりの日常の一コマを描いたものです。  でね、これらの作品群が読者に伝えようとしているのは、ありきたりな教訓話でも懐古趣味でもなくて、子供時代特有のモヤ~っとした感情・・・・のようなもの。  まだまだ幼いゆえにそれを理路整然と説明できないし、子供特有の気まぐれも手伝ってコロコロ変わったりもするんだけど、当の子供にとってはとっても大切な一時一時の気分・・・・・とでも呼ぶべきものなんですよね~。

    そしてこの短編集のすごいところは、誰もがかつては抱いていた似たような漠然とした不安、自分で自分の気持ちがわからないような曖昧さ、親に叱られることがわかっていても(又は兄弟姉妹に泣かれることがわかっていても)やらずにはいられなかったある一時点での気持ちといったようなことを、情景描写の中で描ききっているうえに、ピアスさんがこういう形で描いてくれなかったら、失われたまんまになってしまったかもしれない・・・・・と思わせるところだと思うんですよね。

    子供は子供なりに日々の生活を送る中で「ヒトという生き物が本来的に抱え持っている矛盾」に直面し、それを未消化のまま時を重ね成長していきます。  この短編集の主人公の子供たちも「ヒトの感情と行動の間に存在する、ほんのちょっとした二律背反性」を自分の中に、そして時に自分をとりまく大人の中に感じ取ります。  

    どの物語の子供たちも皆、それぞれの体験の中から「コレ」と明言できるほど明確なものではないまでも、その子供の「核」となりえそうな「何か」を得ていることがしみじみと感じられる素敵な短編集だと思います。

    最後に・・・・・  恒例の宮崎さんの推薦文を転載しておきます。

    あるアニメーション映画を作っていて、くたくたになって帰った夜、ふとんの中でこの本を読みました。  短い作品の中に世界が描かれていました。  文学ってすごいなぁ、こういうのが文学なんだという思いがわいて来て、自分たちがおおぜいで毎日毎日夜おそくまで机にかじりついて、絵を描いても描いても、いっこうにできない映画より、この本の方がすてきだなあって、ちょっと悲しくなりました。

    ここで仰るアニメーション映画が何だったのかとっても気になります。  でも少なくとも KiKi にとっては最近のジブリ・アニメだったらこれは間違いなく「仰る通り!」と思わないじゃありません。  宮崎さんには悪いけれど・・・・・(苦笑)  いえ、これは「まだまだ宮崎さんには期待しているんだから!」というエールも含めてなんですけどね。

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著者プロフィール

1920-2006。イギリスの児童文学作家。『トムは真夜中の庭で』(岩波書店)でカーネギー賞を受賞。短編の名手としても知られ、「二十世紀の児童文学作家の中でもっとも優れ、もっとも愛された一人」と賞賛された。

「2018年 『コクルおばあさんとねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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