真夜中のパーティー (岩波少年文庫 (042))

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本棚登録 : 273
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140422

感想・レビュー・書評

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  • フィリッパ・ピアスの8話短編集。
    どれも子どもの何気ない日常を切り取り、見落としてしまいそうな出来事に光を当てている。
    子どもの感情の機微を丁寧に拾い集めている。
    子どもの世界は決して広くはない。その分、近くで起きていることにじっと目を凝らし考えていることに気づかされる。そんな事々を心に焼き付けながら、子どもは大人になっていくのだろう。
    日常をもっと丁寧に生きたい、と大人になった私だがそう思った。

  • 何気ない子どもの日常の短編集
    今の子どもたちがわくわくして読む感じじゃないかも?
    大人のノスタルジー的な印象も感じます
    「牧場のニレの木」が好き!

  • 余分なものがなく、淡々としているけど、いつの間にか自分もその空間に滑り込んでいるような感覚。こんなに素晴らしい本だとは思っていなかった…。

  • 70周年記念の特別カバー(W仕様)に魅せられて。

  • 『トムは真夜中の庭で』のフィリパ・ピアスの短編集。
    
    小学生たちがニレの木を倒そうとする『牧場のニレの木』、川でみつけたイシガイをめぐる少年たちの『川のおくりもの』、いずれもトムと同じくらいの少年少女の視点から語られていて、どの子供たちも無邪気でも無垢でもなく、それでいて子供独自の視点なのがよい。
    
    大人には見えないものが見えているわけじゃなくて、大人にはできない見方をしている。
    
    子供が主人公でも優しくてかわいい話ではなくて、どこかシビアでほろ苦い後味が残る。
    

  • 1つ1つが完全に子どもの視点から書かれている作品ばかり。
    大人からみれば、何気ない日常の一コマで
    記憶にすら残らないことばかりだろうけど
    子供とってはそれが忘れられない記憶になることが
    たくさんあるなっていうことを思い出させてくれる本。

    • christyさん
      >reader93さん、この作品はショート・ショートなのですが、本当に何気ない日常の一コマが書いてある作品です。大人だったら記憶にも残らない...
      >reader93さん、この作品はショート・ショートなのですが、本当に何気ない日常の一コマが書いてある作品です。大人だったら記憶にも残らないことばかりだけど、子供とってはショッキングだったり、大冒険だったりする物語ばかりです。ピアスは、本当に子どもの視点に立って、物語を書くのに長けています。今度の一時帰国のときに、ぜひ。
      でも、ピアスの作品だったらぜひ「トムは真夜中の庭で」を読んでもらいたい!!児童文学の中でもとても有名な作品で、私は、子供のころ読んだこの作品が忘れられず、結局、この作品で卒論を書いたんですよ(笑)。とてもいいお話です。reader93さん、好みの作品だと思います!!
      2012/04/24
    • reader93さん
      図書館で借りて読みました!
      この本、すごく私の好みです。行ったことが無いイギリスの風景を想像しながら読みました。「トムは真夜中の庭で」も絶対...
      図書館で借りて読みました!
      この本、すごく私の好みです。行ったことが無いイギリスの風景を想像しながら読みました。「トムは真夜中の庭で」も絶対読んでみます♩良い本の紹介をありがとう!
      2012/06/28
    • christyさん
      >reader93さん、この作品お好みでしたか~。よかった♪ピアスは、本当に子どもの視点に立って作品を書くのに長けてますよね。大人になると、...
      >reader93さん、この作品お好みでしたか~。よかった♪ピアスは、本当に子どもの視点に立って作品を書くのに長けてますよね。大人になると、子供の頃自分がどう思ったか、考えたかなんて忘れてしまうのに、そこがすごいなと思います。「トムは真夜中の庭で」も最高におすすめです。イギリス児童文学の中でもトップランクの評価をされている作品なので、ぜひ。私も最近、また読み直して、感動しました(笑)。
      2012/06/29
  • 魔法も妖精もでない、普通の子供の日常を描いた物語。
    それなのに、とんでもなくわくわくする。
    なんて、子供の日常は素敵なんだろう!と思わせてくれる。
    隙間から流れ出る、切なさも見過ごしてはならない。

  • ピアスの名作『トムは真夜中の庭で』を読んだのは20代だったと思う。その頃、他の作品も読んだかはっきりしなかったのだが、この短編集のタイトルになっている『真夜中のパーティ』の途中、(子どもたちが夜中に台所に集まって、年長のアリソンが、マッシュポテトを全部使ってポテトケーキを焼き始め、寝ている末っ子まで起こすよう言うくだり)で、思い出した。そのなかなか大胆な発想が効を奏して、しかも面白かったことを…。

    それは、ともかく、今、読んでもいい。まあ(これは持論だが)優れた子どもの本は、大人のへたな読み物よりよほど味わい深い。
    岩波少年文庫についての本にも、どなたか書かれていたが、字も大きいし、年配になってからも尚、お薦めシリーズ(作品群)であるのは、もっともなことだと思うなぁ。

  • おとな目線だと、「やっちゃだめ!」っていうこと、こどもはやりたがる。描かれているのは、ごく日常の生活風景なのに、すごく胸に突き刺さる。

  • 表題作を含む短編集。
    実際に起こった出来事をモチーフに
    書かれているから、自分が昔に体験
    したような気持ちになる。

    子供の話の中に出てくる大人が悪かったり、
    子供のように純粋だったり、
    その為に他の大人から馬鹿にされていたり、
    多くの大人は子供の感情を忘れているけれど、
    本当は繋がっていたはずなのに、
    子供の世界と大人の世界は
    随分隔たっているような感じがする。
    挿し絵の世界観も素晴らしくて、
    良い作品群だと思います。

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著者プロフィール

1920-2006。イギリスの児童文学作家。『トムは真夜中の庭で』(岩波書店)でカーネギー賞を受賞。短編の名手としても知られ、「二十世紀の児童文学作家の中でもっとも優れ、もっとも愛された一人」と賞賛された。

「2018年 『コクルおばあさんとねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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