ティーパーティーの謎 (岩波少年文庫 (051))

制作 : E.L. Konigsburg  小島 希里 
  • 岩波書店
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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140514

感想・レビュー・書評

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  • カニグズバーグの物語は、どれを読んでも好きなのだが、どうして好きなのかを語るのが難しかったりする。
    「等身大の子どもの気持ちが書かれているから」かもしれないし、「現代の子どもの事情・悩みがリアルだから」かもしれない。「生き方の前向きさ」かもしれない。
    ただ、思春期などに読むのと、大人になってから読むのとでは、明らかに読み方が違ってくる。痛快だな、と思うところがある反面、展開がうまくいきすぎるところが気になったりする。この物語は特に、その感が強かった。
    それから、ジョークなどの部分で日本人には理解しにくいところがいくつかあり、そこを補完して訳さずに、子どもたちが理解できるのだろうかと、不安に思った。

  • きのう読み始めてきのう読了。カニグズバーグは三冊目…と思ったけれど、たぶん四冊目。
    どうもわたしはカニグズバーグと相性が悪いらしい。はじめのうちはいままでに読んだのより好きかもと思っていたのだけど、後半になるに従って、やっぱりだめになっていった。子どもたちの話として読めていたのが、だんだんオリンスキー先生の話になっていってしまったからかな。四人の話がオリンスキ―先生の話へ向かって収束していってしまうことで、「子どもの物語」が「大人の物語」に吸収される感じがして、そのいかにもなすっきりまとまった感に教育色を感じてしまう。「クローディアの秘密」でも思ったけれど、子ども視点だけで描き切った方が、書き手の甘えが出なくてよかったのじゃないかしら。疑いなき正義がある感じがするのも、ちょっと気になる。
    タイトルは、個人的には原題の方が好き。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「疑いなき正義がある感じ」
      子ども向けと、大人向けと言う風に分けるのは愚かだし、タテマエかもしれないけど、若い人には「正義」は疑い無いもの...
      「疑いなき正義がある感じ」
      子ども向けと、大人向けと言う風に分けるのは愚かだし、タテマエかもしれないけど、若い人には「正義」は疑い無いものであって欲しいかも(大人になって裏切られる方が酷かも知れませんが?)
      2014/06/20
  • カニグスバーグの面白さ、ここに!高校生クイズのような大会に出たジュニアハイスクールチーム、彼らは6年生にして初めて8年生と戦い、勝ち抜いてきた。その謎解きと、4人のメンバーそれぞれの思春期の背景や心理状況を複線に描きながら全体が謎解きとなってストーリーは進んで行く。もしかしたら、訳が違うともうちょっと読みやすいかもと思った。が、話は始めの方から面白い展開になっているので、今の子でも読めると思う。

  • 学校対抗クイズ合戦のようなものだね。アメリカってこういうことを公的にやるんだ。いい意味で驚いた。

  • お仕事で読んだ本!初のカニグズバーグ作品だったんだけどめっっちゃ読むの大変だった!!でも一人一人の話が最後まとまっていくかんじとか、それぞれが旅をして戻ってきた、っていう描写が素敵だった…!少年少女のこういうお話すきだなーと思いました!この調子でクローディアもよみたい…

  • ジョークなど、英語独特のユーモア訳出の努力が見られたけれど、原書を読んだときの「クスッ」とおもわず笑ってしまう感覚にちょっと欠けていたのが残念。なので、星ひとつマイナスしました。

    物語のエッセンスはしっかり出ていたと思います。特にこどもたちの優しさと思いやりの表現はピタッとはまっていました。

  • 同じ人に対して、AさんとBさんとではまったく違う描写をしたり、違う印象を受けていたりすることがある。それを聞いて、Cさんはまるで違う人だと受け取ったる、そんなことがある。そこをうまいこと書いて、なんだかな〜と思っていても、最終的にはお互いを深く理解して仲良くなる、という、なんとも言えない機微を描いておる、それがカニグスバーグだと思う。一筋縄では行かない、子どもだからってそんなに単純なわけじゃない、だってあなたもそうだったでしょ?って、そう言われている気がします。

  • 95点。訳がもっとよければ100点なのに!
    「博学競技会」(これも訳が悪いよね「雑学クイズ大会」とか「クイズ大会」にできなかったのか)で6年生(日本の小学6年生)である四人のチームが8年生(中学2年生)チームを負かすという手に汗握る展開がおもしろくないわけがない。
    だって、いわゆる日本で言う「高校生クイズ」が中学生まで参加OKで、中学生チームが優勝するというストーリーなのだから。
    その「クイズ大会」を主軸にチーム四人のバックグラウンドと彼らが親友になるまでが描かれる。
    四人がそれぞれ個性的・魅力的で(アメリカならでは人種が異なる)、コーチは車椅子の女性なのだけれど、そのコーチもとっても素敵。amazonのレビューでは人物表をつければという意見があったけれど、わたしもその意見に大賛成。
    岩波でなく偕成社あたりで人物表付きの別訳を出してくれればいいのだけど、カニグズバーグの版権はほとんど岩波がもっているから実現は不可能なんだろうね。
    せめてブックトーク等で紹介する際には、人物表を自作しておすすめしたい。

  • 思春期の子ども、
    まっすぐに歩くのはつまらないと感じていたり
    何かを見つけようとしている子どもにとって、
    感じるものがたくさんあると思う。

    そして、
    そんな子どもたちとどう接するか悩む大人にとっても。

  • 登場人物も表現もどことなくひねくれてる
    けれど最後には心温かくなった

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