ホビットの冒険 上 (岩波少年文庫 58)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001140583

感想・レビュー・書評

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  • 指輪物語の前のお話。児童文学とは思えない。大人も大満足な冒険活劇。
    やっぱり私は、ハイファンタジーが大好きなんだ、と思わせる作品。

    ほのぼのとした雰囲気もあれば、お先真っ暗な状況まで、読者を冒険の世界に引きずり込む展開はあっぱれ!
    翻訳者である瀬田貞二さんの書き言葉も独特でおもしろく、指輪物語で引き続き翻訳されていることも納得。

    続いて下巻へ。

  • kindleで、全一冊版を購入して読了。紙の本は、上下巻に分かれているんですね。

    子供のころにロールプレイングゲームを楽しんだ思い出が蘇りました。

    ホビットやドワーフという小さいおっさんが冒険をするのが、かわいかったです。

  • 作者のトールキンは、純粋に子ども向けにこの物語を書き始めたことがよく分かる導入。それが次第に興に乗り、大人にも納得のいくハイ•ファンタジーへと発展した。さらには、重要なプロップとして指輪を登場させた事で、次回作の構想まで立ち上がったのだろう。私達は、この物語に出逢えて幸せだ。

  • そうだ、今年は『指輪物語』を再読しよう!と突然思い立ったので、まずは前日譚であるこちらから再読。2012年に文庫になった新訳も読んだけれど、やっぱりここは瀬田訳で。

    5月のある日、平和に暮らしているホビットのビルボのところに旧知の魔法使いガンダルフが13人のドワ-フを連れてやってくる。ドワーフたちは、彼らのリーダー格であるトーリンの先祖が、竜のスマウグに奪われた宝を取り戻すための戦いに出かけようとしており、彼らに協力していたガンダルフはなぜかその旅の道連れとしてビルボに白羽の矢を立て、冒険の旅に巻き込んでしまう。

    3人の巨人トロルとの戦いを切り抜け、裂け谷ではエルフのエルロンドにもてなされた一行は、ある晩ゴブリンの洞窟に入ってしまい凶悪なゴブリンたちに追われ逃げ惑う。ひとりはぐれてしまったビルボが出会ったのは、謎の生き物ゴクリ。偶然にもゴクリが落とした指輪を拾ってしまったビルボは、その指輪をはめると姿を消せることを知り、それを利用してゴクリとゴブリンの追跡をかわし無事洞窟を脱出。

    ドワーフたちと再会するが、今度は狼たちに取り囲まれ、木に登って身動きできない。そんな彼らを救出してくれたのは鷲の王。さらに熊に変身できる謎の男ビヨルンの助力も得て、一行は闇の森へ入るが、巨大な蜘蛛に襲われたり、食料が尽きてお腹を減らしてさまよう中、森のエルフの王にトーリンが囚われてしまい・・・。

    ビルボがこの旅でうっかりあの指輪を拾ったばかりに、のちのちフロドがあのような過酷な旅をすることになるのかと思うと感慨深い。

  • 0728読了。
    トールキンが孫のために書いたと聞いていたので明るい子どもの話だと思っていたら、たくさんの苦難と圧倒的な力の差、うまくいかない境遇への対処など考えさせられることが多い。
    ゴクリとの謎かけ、蜘蛛との決死の戦いなどはそのまま『指輪物語』へ受け継がれている気がする。
    日本語がきれいで両目を「ひとつがい」と表したり、私の瀬田さんの好きなところがとても出ている。

    でも大人でも難しいと思うなぁ。これを小学生の時に読めただろうか…私はどうやって指輪物語を読破したんだろう(笑)

  • なんとなくずっとあとまわしにしていたのだけどやっと読んだ。
    指輪ははるか昔に読んだきりなのだけど、そのときと同じく、やはり疲れるんですよこの長旅が――。
    ハイファンタジーって、自分もいっしょに旅した気持ちになるので、なんかぜーぜーする。

  • 日本語が面白いなあ。正しい日本語なのに、今まで見たことがない表現。
    「いろはにほへとというひまもなく、〜ちりぬるをわかというひまもありませんでした。」とか「おなかの調子では、いまは絶対にごはんの時間です。」等。優しくて丁寧なのに面白い。ちょうど絵本からもう少し難しい本に挑戦する子供向け、という感じがした。
    ホビットって、うさぎみたいだな。穴ぐらに住んでいて、物音を立てずに移動する。Hobbitとrabbit、スペルも似てるし。
    ん?ドラゴンのこと「長虫」って言った?!

  • 映画にもなった「ホビット」原作。ドワーフと魔法使いに連れられて竜のところに宝物を取り返しにいくビルボの冒険の話。

    「ホビット」も「ロードオブザリング」も見たこともなければ読んだこともなかった。そもそもファンタジーに興味があんまりない。小さい頃から本はそこそこ読んでたけど、ファンタジーには手をつけてこなかったせいか読み慣れてない。
    ファンタジー好きの夫に勧められて読んでみたけど、やる気のないビルボがドワーフの仲間達と旅を続けていくにしたがってだんだん頑張ろうと変わっていくのは読んでて微笑ましくなった。ビルボ、偉いねえ。
    でも私が惹かれたのは、ちょっとしたところに挟まれるユーモア。言い回しともいうか…「ビルボは客が好きだけど、事前に客が来ることを知っていた方がもっと好き」だとか、お客さんをもてなすのが礼儀だけど、お菓子がなくなっちゃうんじゃないかと気が気でないビルボとか…なんかその辺りの言い回しというかがめっちゃ好きだった。子どもの時にちゃんと読んでおきたかったな。
    ビルボの冒険はまだまだ続くので、下巻も読みます。

  • 映画を観たことがなくて、恥ずかしながらロードオブザリングも観たことがなくて、まっさらの状態で想像していきました。速読が推奨される世の中だけれど、こういう壮大な冒険はゆっくりじっくりよんで頭の中に想像の世界を築くといい。
    はやく続きが読みたい。そのあと指輪物語も読まなくちゃ。

  • 連休中の息抜きに。
    子供のためにと、と思って手に取ったら意外にハマる。

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著者プロフィール

(1892-1973)オックスフォード大学教授。言語・神話への豊富な知識を生かして創造された別世界ファンタジー『指輪物語』は世界中に熱狂的なファンを持つ。他に『ホビットの冒険』等がある。

「2022年 『終わらざりし物語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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