- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001140705
感想・レビュー・書評
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いつもならぐうたら過ごすぽっぺん先生の日曜日なのですが、この日は…
アリスがウサギを追いかけて不思議の国に入っていったように、
ぽっぺん先生は小さい頃に読んでいた「なぞなぞのほん」という、絵本の中へ入っていってしまったのです…。
なぞなぞの答えを見つけないと、次のページに進めない。
全てのなぞにこたえたら、もとの世界に戻ることができるのでしょうか…
ファンタジーの入口としては、ありがちなものかもしれません。
しかしなんとも飄々として、どこか哲学的な面持ち。。
動物や昆虫たちの会話はとってもシュール。
私が好きだったのは、ランニングをするブタ。
一人なのに、「ゼンタイトマレ」と言い、うしろにゼンタイが休んでいると言い張るので、
ぽっぺん先生がうしろには誰もいないと教えると、
「おい、私はいるか。私はいるか。」とヒステリックになるシーン。
なんだか禅問答のような、落語のような可笑しさ。
読書好きのダチョウに、このブタが、
「読書は心にかびが生える。」なんて言ったり…
他にもぬけがら町の住人、洋服たちが、ぽっぺん先生のことを『中身』だなんて言って、取り合いになったり…
ちょっとコワイ?!
お決まりのラストだろうと思いつつも、なんだか引き込まれて読んでしまう、そんな物語でした。
今手に入るのは岩波少年文庫のもののみですが、もとの筑摩の単行本は、手描きっぽいフォントが素敵でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
書斎の本を整理しているうちに「なぞなぞの本」の中に入りこんでしまったぽっぺん先生。なぞなぞを解かないと先にもすすめないし外にも出られない。おかしな人や動物と出会い、ヘンテコななぞなぞをなんとか解きながら先に進んでいく。なんとなくシュールでもあり哲学的でもあり。ほっぺん先生と一緒に冒険した気分。
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あんまり子供向けすぎない文体が魅力
内容は簡単だけど言い回しとぽっぺん先生の冴えない感じが面白くて幼い時に読んでたらどう感じたんだろう
いい読み物だと思う -
小学生の時に読んだっきりでしたが、社会人になりふと久しぶりに読みたくなって図書館で借りました。ぽっぺん先生シリーズのどこか不思議でじんわりとあたたかいお話が大好きです。
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「なぞなぞの本」の中に入りこんでしまったぽっぺん先生は、なぞを解かなければ外に出られない。ところが、そのなぞ解きときたら、トンチやヘリクツばかり。おまけに出会うのは奇想天外な動物だらけ。さて、どうなることやら。筑摩書房87年刊の再刊。
小学生の頃に読んで、読書にハマるきっかけになった本!
ぽっぺん先生シリーズ大好きだった!
今読んでも面白いよ~!!
しょっぱなの先生の書斎の描写がいい!
今にも雪崩が起きそうな本棚★ -
うおお懐かしい。
そうそう、児童書だけど、さえない生物学科の大学助教授ぽっぺん先生が主人公で、わりと普通に学問用語やら論文のことやら出てくるのである。
なぞなぞの本に入り込んでしまったぽっぺん先生はもとの部屋へ戻ってこれるのか。
①ペリカンのくちばしには、なぜふくろがついているのでしょう
②タヌキ、クロブタ、ダチョウ、トガリネズミ。この中で、はなしのおもしろいどうぶつはどれでしょう
③カタツムリ、ミソサザイ、ワシ。この中で、にてもやいてもふかしても食べられないもの、それはいったいだれでしょう
④服がおふろにゆくとき、ポケットには何がはいっているでしょう
⑤イノシシの赤ん坊はなぜいつまでも眠れないのでしょう
おもちゃかぼちゃは、ぜんぶで何種類あるでしょう
⑥少年はなぜピッコロをふいているのでしょう
……洋服たちの町のトウモロコシ屋がやけに印象に残っている。 -
「子どもを本好きにする10の秘訣」>「芸術・感性」で紹介された本。